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田崎正巳のモンゴル徒然日記
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田崎正巳のモンゴル徒然日記

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2011.12.16 楽天プロフィール Add to Google XML

日本ーモンゴル・ビジネス・フォーラムに行ってきました。(2)
[ 日本とモンゴル(経済・ビジネス) ]    

フォーラム全体のプレゼンが終わってから、質疑応答がありました。

新聞社の方、公認会計士の方など、本気でモンゴルに関心のある方々からのご質問がありました。

それぞれの質問内容は的を得たものだったと思います。ですが、答えはほとんどゼロ回答でした。しかも、国会答弁よろしく、全く役人的な物言いでした。

わざわざ「モンゴル国 外国投資・貿易庁長官」が来て、答えているのです。もう少しやる気のある答え方があってもいいんじゃないかと思いました。

日経新聞が質問したなら、そこでインパクトある答えを言って、少しでも日本のビジネスパーソンにモンゴルを知ってもらう機会にしようとは考えないのでしょうか?

記者の方だって、何らかの新しい情報でも、モンゴルとしての考え方などを聞ければ、その本性として記事にもしたいでしょう。

「モンゴル、日本企業への投資呼び込みのためにOOOを実施!」とかあれば、1面は無理でも国際欄くらいには載せられそうです。

でも、全然です。なぜか?それは私もわかっています。そんなことと露ほどにも全然考えていないからでしょう。


「TTの入札結果はどうなっている」に対して、いろいろ回りくどく言ってますが要するに「わかりません、または、言えません」だけ。

TT入札は、要するにモンゴル政府の意思決定の仕方が全く持って不透明なことが問題なのですが、そんなことは気にもしてない素振りです。

外資企業ならだれもが関心のあることも。

「鉄道事業計画は承知してますが、その資金はどうするのでしょうか?」の質問に対しても「中東に行って・・・」とだらだら話しましたが、要するに「まだわかりません」です。

「二重課税の問題は?」についても、おおいに関心あるところですが、もぞもぞ何か言ってましたが「特に何も決まってない」だけです。

更には「交通渋滞や煙の問題がひどいですが、それはどうなりますか?」に対しても、現地を知っている人からすれば、答えになってない答えを言うだけです。

もちろん、今年も来年も再来年も解決はしません。政府は何年も前から「この冬からきれいになる」と言ってきましたが、そうなったことはありません。

他にもいくつか良い質問はありましたが、役人根性まる出しというか、よくもまあ、日本にまで来てこんなにつまらない回答ができるもんだなと思いました。

正直言って、この日出た質問には対しては、私の方がよっぽどまともな答えができるでしょう。できない理由も含めて。


念のため、私がいなかった時のプレゼン資料も見ましたが、やはり単なる外人向け資料の使い回しでしかありません。

日本のこと、日本企業の課題などへの言及はゼロです。政府のHPにでも載っていそうな資料だけです。

この日、この会のために作ったんだなと思わせる資料は、元日本に来たモンゴル人留学生の方の「もっと日本の企業さん来てください!」という訴えと、モンゴル進出済の日本企業の社長さんのプレゼンだけと言えるのではないかと思います。

前者は純粋民間人ですから、突っ込んだ内容はできないのは当然ですし、後者は自社の進出の歴史についてだけです。


なので、役人による役人のためのフォーラムだなと思ったのです。

なぜなんでしょうか?気持はないわけじゃあないんだと思います。もっと投資してほしい、日本企業に来てほしい、のは確かです。何が違うのか?

考えれば簡単なことです。日本企業が新天地に出かけて「わが社の製品を買ってください。よろしくお願いします」というプレゼンをするとしたら、当然現地の課題、競合他社との比較など、来てもらった人に納得してもらおうと必死でしょう。

市場調査して、交通費かけてやって来るのですから。「当社進出に当たって、何が大きな問題か?」を意識した上で「当社製品の優位性をきちんと訴えて」「納得してもらう」ことが大切です。

中国へ進出する日本企業が、基本的に全部日本語で書かれたプレゼンをしますか?日本語の下に、ちょこっと英語を添えただけのプレゼンしますか?

インド向けでもロシア向けでも使い回ししているプレゼンしますか?中国のことを一言も触れないプレゼンしますか?

当然質問も出るでしょう。「ヒュンダイよりも高いのはなぜ?」か「サムソンの方がこっちでは評判もいいけど、大丈夫なの?」などなど、厳しい質問も出るでしょう。でも、そこを突破するためにお金かけてきているのです。


しかるに、この会は、いかにもJETROが新興国進出をサポートするために開きましたよ、という会であり「なんかやらなくちゃ」というレベルの発想です。

上司や予算をつかさどる人への報告には「モンゴルへの進出支援セミナー実施」と書いて、それを「実績」とするのでしょう。

モンゴルから来たお役人は、「日本側が交通費などの旅費を出してくれるんだから、そりゃあいいよな。行こう、行こう」と来ただけのことのような気がします。。(*筆者注。下記参照)


この予算(わかりませんが、たくさんのモンゴル人を招待しているのですから、結構大きい予算でしょうね)があれば、もっと実質的な、もっと内容のあるフォーラムは間違いなくできると思います。民間の知恵があまりにもないフォーラムだったと感じました。


但し、私個人としては良かったです。

久しぶりに、私をモンゴルに招いてくれたKhさんにも会えたし、モンゴルに関心のある日本人にも会えました。

ですので、私としては「このようなフォーラムはもういらない」というのではなく、「是非ともこうしたフォーラムは続けてほしいが、準備をするに当たりもっとモンゴルの事情や日本企業の悩みをわかっている人に聞きながら」開催してほしいということです。

そうすれば、私たちの税金が無駄に使われているということは全くないと思います。

(完)

*筆者注:この記事では、あたかもJETROがモンゴル関係者の渡航費をすべて負担しているかのように書かれていますが、その後、それは事実ではないことが判明しました。JETROは渡航費は一切負担していないとのことです。お詫びして、訂正します。(原文は残しますが、ここに訂正します。2012年1月13日)






Last updated  2012.01.13 13:54:03
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