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ひかりの風舞う丘に~物語のつづき~

ひかりの風舞う丘に~物語のつづき~

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2021年09月10日
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カテゴリ:観劇







昨日九月九日は、重陽の節句!(新暦でですが)
ということで、お能「菊慈童」を観に観世会館に行きました。


京都でプチ能という取り組みで、
90分で解説付き、手軽にお能を見られるという、
初心者には嬉しい公演です。


事前説明も笑いを交えながらの楽しいもので、
公演にも出られる能楽師さんたちからの直接の説明だったので
贅沢な解説時間でした。


「菊慈童」を観ている間は、
中国の深山幽谷をイメージしながら、
自分が物語の世界に入っているような不思議な感覚を味わいました。

シテ(菊慈童)の松下千慧さんの
浮遊しているかのような軽やかな動きが、
童の若さ軽さを思わせ、
佇まいの方では、ただの児童ではない神秘的な雰囲気も出ていて。

菊酒の祝福を授ける、という神様的な役割をする神聖な感じがよく伝わって来ました。
それも分かりやすくめでたい、という感じではなく、
ぽーっと光る白と黄の光に包まれたような。
何となくですが、祇園祭の稚児が菊の精になったバージョン?
のようなめでたさを感じました。


重陽の節句は今では一般で祝われることは少ないですが、
こういう芸能芸術を見ると、
受け継がれてきた文化やその背景を楽しく学べるので良いですね。

わたしも今年から、重陽の節句をお祝いするようになったので、
丁度良い機会になりました。


続いて、狂言「くさびら」は能の公演でされるのは珍しい演目だそうで、

庭に沢山キノコが生えてきて困ったので、山伏に祈祷してもらうが…。
という可愛らしいキノコ(小方)が沢山出てきて動き回る、単純ながらくすくすしてしまう面白い内容でした。

解説によれば、
キノコは喜んでいるだけなのに人間は怖がっている、という滑稽な可笑しさが魅力、
とのこと。

なんだか、昨今の状況とも重なってみえるような。

生きていると様々なことがあるけれど、
無闇に恐れず怖がらず、
自然とコミュニケーションをとりながら
ゆったりと暮らしを楽しんでいきたいな、と思いました。












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最終更新日  2021年11月09日 13時16分19秒
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