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カテゴリ:観劇
勘三郎さんの瞳には、何が見えているのだろう。 どの様なものが、どのような色が見えているのだろう。 そんなことを、頭の中でぐるぐる考えながら観ていました。 ものすごい集中力。 求心力。 極めてハードなこの踊りを踊り切るだけでも凄いのに、 手踊り?も沢山あって、 後半は重い獅子の拵えでの毛振り。 日本舞踊を踊ったことも、知識をきちんと入れたこともない私ですら青褪めそうになる、 高難度の踊りで。 事前に平成中村座チャンネルで、 鏡獅子が勘三郎さんにとって、中村屋にとって、 いかに大切な踊りかを見ていたので、 四十年近く登ってきた山がこの舞踊なのか…、と。 何十年も一つのものを極めるとは、 どのような感覚なのでしょうね…。 インタビューでの 「無心で踊る」という言葉が心に残っています。 千之助くんと玉太郎くんの胡蝶は、 あの年齢であんなに踊れるの!!! 歌舞伎役者さんはやっぱり、違うわ! と、長く複雑な振りを難なくこなす二人をみて驚愕。 そして、同じ振り付けなのに、二人の性格が分かりやすく出ていて、 そういう意味でも、ビックリ!でした。 千之助くんは、 「僕、プロなんで」とテロップが出ていそうな、 澄ました役者の顔で始終踊っていて。 年相応のニコニコ楽しそうに踊る玉太郎くんと対照的なのが、微笑ましかったです。 玉太郎くんはチラチラ千之助くんの顔を見たり、おそらく振りを揃えようと意識しているようだったのですが、 千之助くんは「自分の踊りに集中!」という感じで、ニコリともせず、相手も全く見ない。一瞥もしない。 面白いですね〜。 恐らく年齢的には、玉太郎くんが年相応なのでしょう。 二人とも、本当に可愛らしくて。 ほのぼのしました。 前半の娘の踊り、中盤の胡蝶、そして後半の獅子の踊り、 と色がガラッと変わる演出と詰め込まれた見どころの数々。 振付けを考えた方の凄さも感じた、 「初めての鏡獅子」 早く、生で観てみたい! と思わせられる舞踊の傑作でした。 . お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年03月20日 02時33分24秒
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