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カテゴリ:読み聞かせのすすめ
おねえさんになるひ
著者: ローレンス・アンホールト /カサリン・アンホールト 出版社:徳間書店 ISBN:4198608717 発行年月: 1998年 06月 本体価格:1,600円 (税込:1,680円) 冬になったら、赤ちゃんが来るのを心待ちにしていたソフィー。そしたら、お姉さんになるんだ!赤ちゃんが来る日を楽しみに待っていた、ソフィー。でも、いざ赤ちゃんがやってくると、想像していたのとは大違い。赤ちゃんがきてから、お父さんもお母さんも、忙しくて、ソフィーの相手をしてくれません。そのうえ、いっしょにあそべると楽しみに待っていた、赤ちゃんも泣いてばかり…。 おねえさんになったばかりの「赤ちゃんなんかもういらない、どっかにいっちゃえ!」と思うソフィーの不安定な気持ちと、それを大きく受けとめる父親のすがたを透明感のある水彩画でえがいた、心に残る絵本です。季節の描写とソフィーのお人形が赤ちゃんに対するソフィーの気持ちを表すのに非常に効果的に使われています。 次女が誕生するちょっと前に長女に買ってあげた絵本です。次女誕生後一番影響を受けているのは、やはり長女です。次女誕生までは、一番年下でしたし、長男はすでに自分の興味で自分の好きなことに熱中する歳になっていましたから、長女は妹が誕生するまで自分のペースで両親と遊ぶことができました。ところが、次女が誕生してからというものはソフィー同様に環境が激変。どちらか一方の親は、次女の面倒を見ていますのでなかなか思い通りに遊んでもらえません。次女誕生までは、それほど興味を持っていなかったこの絵本を次女が誕生してからは読んでくれと持ってくるようになりました。 次女誕生による複雑な気持ちの一方で、「メルちゃん」のような赤ちゃん人形で遊び始めたときに次女が誕生したものですから、長女は次女のことをとてもかわいがっています。自分が小さいときの写真に妹がよく似ていることもかわいがってくれる理由の一つみたいです。次女が泣いているとあやしてくれますし、自分の保育園に行く前に立ち寄る次女の保育園では持ち物の準備やおむつ替えを手伝ってくれたりします。次女は、大きなメルちゃん状態で長女のなすがままですが、次女も最初からそうでしたから兄や姉の安定しない抱っこにも全く不安を覚えないようです。最近になって、体重増加が著しい次女を抱っこできなくなってきましたが...(抱っこしてやりたくても重すぎてできない) 長女は、もっと両親にかまって欲しいという気持ちと妹をかわいいと思う気持ちで複雑なようです。次女誕生前よりもずっと頻繁に「抱っこして」とか「肩車して」というようになりました。大声を上げてぐずることもしばしば。長女のぐずり声は、お母さんを刺激するらしく頻繁に怒られています*。兄妹のいないものぐさ父さんにとって、兄弟間のものの取り合いや喧嘩は想像がつきますが、5歳も歳の離れた兄妹で親を(潜在的に)取り合うってことは意外でした。 ちなみに、この絵本を長女と一緒に読んでやった後、長男に「妹が生まれたときにどう思ったか」を訊くと「くやしかった」と。その時は、全く気がつきませんでしたが、今の長女と同じ気持ちだったのでしょう。こうやって、兄妹って(兄妹のいる子として)育っていくんですね。一人っ子のものぐさ父さんにとっては、とても新鮮です。 おすすめ度: ☆☆☆☆★ (やや単調なストーリーのため、妹や弟がいないこどもにはちょっと退屈かも) 対象: 3歳以上の妹や弟ができたこども この本に関するトラックバック、大歓迎です。詳細は、トラックバックで友達の輪を広げよう!をご覧下さい。
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