時は文化文政の江戸の世。人の姿を借りた鬼が人を食らうと言う・・・・
幕府は、「 鬼御門 」と呼ばれる組織を結成し江戸の町に出没する鬼を退治して歩いていた頃、市川染五郎演じる 病葉出門 はある童に姿を変えた鬼を殺すことから物語は始まります。
「 阿修羅目覚めるとき 逆しまの天空に不落の城浮かび 現わし世は魔界に還える 」
この映画は、酷評も見かけていたので期待しないで観ていたのですが、結構おもしろかったです(笑)
これは、映画の出来と言う点ではちょっと評価が厳しくならざるを得ない面もありますが、いわゆるエンターテイメンツとしてはまぁまぁなんではないかな・・
良い意味で言えば、時代劇 と 歌舞伎 と 舞台 と映画 の融合ですね(笑)
最新SFXが使われているのですが、もうちょっとお金をかけてほし~~なぁ~。
SFXという観点で言えばちょっぴり安っぽいかも?
でも、とってもウィットに飛んだ小ネタが笑えるのですよ~
そして、役者がうまい!
舞台が好きな方は、きっと違和感なく観ることができたのではないでしょうか。
「 劇団新感線 」の舞台の映画化ということなので、どことなく舞台っぽくて、どことなくCGっぽくて、どことなく実写・・・
鬼のCGがとっても安っぽいので、それは、なるべく観ないように、考えないようにしながら観ましたが・・・・
冒頭、尼僧姿の美しき 美惨尼 を演じる樋口可南子さん、あのふてきな笑いが、かぁ~~っこい~~~!! いっきにほれました(笑)
そこから、私は、物語の中に急速に引き込まれていきました・・・
めいっぱい、ベテラン陣が時代劇的古典なセリフでかっこよく決めている側で、病葉出門役 の市川染五郎と つばき役 の宮沢りえのおもいっきり現代語的なセリフ・・・
最初は違和感を感じさせるものがありましたが、慣れて行くに従って、これはわざとだな・・・っと思わせてくれます。
実にそのアンバランスが気持ちいいのかも・・・
ただ、染さん、滑舌悪いですね~、もっとはっきりセリフしゃべってくださいな・・・
イメージで言えば、月9の「プライド」の時のそのままのキャラで、時代劇しちゃた感じですね(笑)
叫んでる声を聞くと、たまたまお隣で上映している「名探偵コナン」の毛利小五郎だな・・・・なんって思いながら観ちゃったり・・・
しかし、歌舞伎の舞台を演じている時は、さすが本職!♪と納得させられます。
阿修羅になってからの宮沢りえさんの演技はめちゃめちゃ気高くてかっこよかったです♪
美しいですわぁ~~♪
日本映画初の 「 スティング 」 の歌い下ろしのエンディング・テーマ曲
「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」はロレンツ・ハート作詞、リチャード・ロジャース作曲。
元々は1937年のミュージカル 「ペイヴズ・イン・アームズ」 の劇中ナンバーで、1939年にジュディ・ガーランド主演で映画化されています。
2004年10月にカナダ・トロントでレコーディングが行なわれ、「この曲のために最高のメンバーを揃えて取り組んだ。映画の完成が楽しみだ。」と語ったスティングは、実際のレコーディングに世界最高峰のピアニスト、ハービー・ハンコック等を起用されて、日本では1948年に『青春一座』として公開されたようです。
* 「マイ・ファニー・ヴァレンタイン ~スティング・ムーヴィー・ヒッツ(仮)」
(ユニバーサル ミュージック)が3月23日発売予定
~おしまい~
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