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![]() (前回の続き) いつの間にか私も眠ってしまっていたようで、 ふとした音に目が覚めた。 飛び起きて耳を澄ませると、外の方で静かにサラサラと音がする。 「ん????」 窓ガラスの向こうはまだ薄明かりの明け方近く。 何かが通った音? いや違う。 まさか・・・・。 心臓が口から出そうになるのを飲み込みながら、 そっとそ~っと窓を開けた。 目に飛び込んだのは、一面真っ白に染まった綿のような白い天使の羽根が空から舞ってる。 サラサラ静かに音をたてながら・・・。 ・・・・・・・奇跡だわ。 クリスマスの日に、大阪で初めて見た雪景色。 呆然と座り込んで、窓の外をぼんやり眺めていると、 雪が運んだ冷たい空気が、部屋中に入ってきて、 眠っている彼女達をそっと起こしてくれた。 寝ぼけまなこでゴソゴソとベッドから起きてきた彼女達に、 自分自身にももう一度確認するように、私は小さな声で奇跡を伝えた。 「優花、真衣花・・・。 雪が降ってる。サンタさん・・・、約束守ってくれたよ。」 その言葉を聞いた瞬間の彼女達の、そりゃもうキラキラしたあの笑顔と叫び声は、私一生忘れません。 興奮してパジャマのまま外へ飛び出すのを慌てて捕まえて家に戻し、 服を着せるのに大変大変! 昨夜テーブルに揃えて置いた手袋を掴んだかと思うと、そのまま真っ白なお外へ飛び出した。 「ほら!お母さん!見て見て~!!」 真っ白くて冷たい綿を両手に包んで叫ぶ優花。 「お姉ちゃん!雪だるまさん作って!」 いつも以上にお姉ちゃんに甘えてはしゃぐ真衣花。 「まだみんな寝てるから、静かにね!」 私の言う言葉なんて、もう彼女達の耳には入りません。 真っ白の道に二つのちっちゃい足跡が、 私達の玄関から広がって、重なって、続いていく。 サンタさん、今日まで、彼女達はあなたのお約束を守って、とても良い子でした。 泣くのを我慢して、しっかり二人でお留守番してくれていました。 嫌いな人参さんもピーマンさんも、頑張って残さず食べてくれました。 苦手な上靴洗いも、文句言わないで一生懸命ベソかきながら洗ってました。 ありがとう・・・、娘達の笑ってる声が届いてますか?サンタさん。 万年涙腺軟弱おかんは、はしゃぐ彼女達の姿が涙で見えません。 こんな感動的なクリスマスは初めてです。 結婚してください、サンタさん。 どれくらい彼女達を眺めていたんだろう。 気が付くと外は真っ白の雪に照らされて、ブルーがかった眩しい光が広がっていた。 すると家の電話が鳴ったので、慌てて取ってみると父だった。 「お、おいっ!今すぐ起きて外を見てみろっ!!」 興奮状態の父の声。 きっと私と同じで、不安で眠れなかったんだろうな・・・。^^; 「もう二人とも外で騒いでるよ。」 電話を切って、又娘達のはしゃぐ姿を眺めていると、 向こうの方から、おぼつかない足取りで誰かが近付いてきた。 両手に大きなクリスマスの包みを持って。 「あ~~!!!じっちょ~~!!」 娘達が駆け寄って、こけそうに歩いてくる父に競うように叫んでいた。 「じっちょ!あのね!サンタさんが雪降らせてくれた!」 「約束したねん!良い子にしてるから雪降らせてねって!」 「そうか・・・、そ~か~!」 嬉しそうに彼女達がぶつける雪を、父は笑って逃げ回ってる。 お願いだからこけないでね、腰痛持ちなんだから・・・。^^; 優花、真衣花、もう一人、サンタさんが居たね。 真っ赤な服じゃなくて、くたびれたジャケット来たサンタさんだけど、 真っ白いブーツじゃなくて、くたびれた長靴履いてるけれど、 真っ白のお髭も、真っ赤なお帽子もないけど、 あんたたちには、もう一人ここにサンタさんが居るんだね。 あれから十数年。 私達のハートの中には、しっかりとサンタクロースが住んでいる。 もうどれだけ笑われてもサンタさんの存在はリアルに光っている。 今もこれからも、私達親子のハートを満たして、幸せにしてくれる。 そんな彼女達も、既に夫々成人になって、 今では毎年、もう一人のサンタクロースにクリスマスプレゼントを渡している。 「じっちょ、ずっと、ず~っと元気で居てね。」 そしてこの先いつか、彼女達をママに選んでやってきてくれた天使達に、 彼女達は疑うことなく話して聞かせるんだろうな・・・。 「サンタさんはね、本当に居るんだよ。」 昔々、私達親子に本当に起きた、クリスマスの奇跡のお話でした。 皆さんにも、素敵な奇跡がやってきますように・・・ [日記]カテゴリの最新記事
心温まるお話ありがとうございます。
文字通り空から天使が舞い降りてきたのですね。 私も、もう何年もクリスマスプレゼントをもらっていませんが、物では味わえない暖かいプレゼントをもらいハートが満たされるような思いです。 さつきさんも素敵なクリスマスを迎えられますように…(2008.12.23 17:36:01)
千里さん、Merry Christmas!
あの時の感動は今でも鮮明に想い出されます。 やっぱり今年も仕事で、外はクリスマスかぁ・・・って思ってたら、 大切な方からメリークリスマスのメールが届きました☆ そんなシンプルな優しさの中に、あったかい温度を感じる今日この頃です。 千里さんも素敵なクリスマスでありますように・・・♪ (2008.12.24 21:24:15) │<< 前へ │次へ >> │一覧 │コメントを書く │ 一番上に戻る │ |
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