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オタクの嫁と妹はいつの間にか増え… (そのほか)楽天ブログ 【ケータイで見る】 【ログイン】
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2009年03月28日 楽天プロフィール Add to Google XML

オタクの嫁と妹はいつの間にか増えているから気を付けろ!
[ 組み込め!オタク魂!! ]    

憎い奴を、自分の手を汚すこともなく、合法的に、
いとも簡単に消し去ることができるとしたら。

そんな都合の良い噂を耳にした。
某サイトで憎い奴の名前を入力するだけで、
妖艶な美少女が地獄への招待状を届けてくれるらしい。

まさにインターネット全盛の現代らしい都合の良い都市伝説だ。
あの憎い奴さえ消えてくれたら自分の人生は好転するだなんて、
何とも幼稚な発想ではないか。

などと鼻で笑ってはいたものの、
しかしいざそのチャンスが自分に訪れたらどうするだろうか…。

そんな馬鹿げたことなどありえるはずもないと思い込んでいたものだから、
誰の名前をそこに入力するべきか、なんて考えたこともなかった。

ところが、連日の徹夜続きで俺はふと魔がさしたのかもしれない。
その日も深夜まで会社に一人で残っていた。
ちょうど日付が変わる頃だった。

一瞬、パソコンの画面の中で炎が燃え上がったかと思うと、
直後予期せぬページが表示された。

その画面は、無言で俺に名前の入力を促していた。
地獄に葬り去りたい憎い奴の名前を。

まて。しかし俺にそんな奴などいるのか。
自分が地獄に落ちることを承知の上で、なおも消し去りたいほどの憎い奴が。

考えても考えても、そんな奴の顔なんて浮かんでくるはずもなかった。

だが、どうしたことだろうか。
俺の手が無意識のうちにかたかたとキーボードをタイプしちまいやがった。

「大道寺 藤隆」

こいつがいなくなったら…
俺は幸せになれるのだろうか?

俺の右手はなれると判断したらしい。
「送信」をクリックした。

「来たよ。呼んだでしょ?」

俺は慌てて振り向いた。
カチッと押し込んだマウスのボタンから指を放した瞬間、その声が聞こえた。

俺しかいないはずの深夜の会社。
しかしそこには確かにありえない奴が立っていた。

俺を残して定時に帰っちまった奴は、
今頃アニメタイムのはずだと思ったのだが…。

「大道寺さん!」

少女が現れるものだとばかり思っていたのだけれど、
噂とはあてにならないものだ。

「誰の名前を書き込んだの?」

「いやっ!これは何でもないですよ!!
ちょっと、気分転換にエロサイトを見ようと思っただけですよ」

「そういうことは会社でしないほうがいいよ。
どこで誰が見ているかわからないしね。
暗号化されていない通信はしっかり記録されてるかもよ。
書いた名前、とかさ」

まさか、これは大道寺さんの罠だったのか!?
そんな予感が頭をよぎり、俺は後悔した。

俺が入力した名前がしっかり記録されているとでもいうのか!?

「人を呪わば穴二つ、だっけ?
実は穴は一つしかないのかもしれないよ。
君が落ちる穴が一つ…」

俺は破滅を覚悟した。
きっと明日社長に呼び出されて、
「ちみ、明日からもう来なくていいよ」
とか言われるに違いない、と。

しかし、幸いにしてそれは俺の夢だったらしい。
はっと気づけば、机に頭を押し付けて寝てしまっていた。
寝不足も度が過ぎると意識を失うように突然眠ってしまうらしい。

ほっと一安心して額の汗を拭った俺の手に、
大道寺さんのフィギュアが握られていた…。

なぜ俺はこんなものを抱いていたんだ??

普段は俺の後ろの席にある大道寺さんのパソコンの上に置いてあるはずのフィギュアだった。

いつもはピンク色のセーラー服を着ていた気がするのだが、
どういうわけか今はそれが脱ぎ捨てられている。

まさか、俺が脱がしたとでもいうのか!?

背筋が凍り付くほどにおぞましい。
疲労しきった脳が有害な情報に暴露され続けたせいで、
俺もついに洗脳されてロリコンになり果てたんじゃないかと恐ろしくなった。

ご丁寧に、フィギュアには赤いリボンが巻き付けてあった。
下着まで剥ぎ取られた少女が、
その小さな面積のリボンで必死に大切な部分を隠すかのように、
体中に巻きつけられていて、全裸よりも煽情的だ。

この赤いリボンを解けば…

俺はどうなる?
俺は幸せになれるのか?
奴は、奴は地獄に流されるのか?

解こうか、解いてみようか。

俺はそっとリボンの端に指をかけた。

緊張していたのだろうか、
ゴクリと唾を飲み込む。

そして指に力をかけようとしたとき、
はっと気がついた。

この赤いリボンを解いたら俺は変態になり下がってしまう!

カメラだ!どこかにカメラが隠してあるに違いない。

はぁはぁしながら、半裸のロリフィギュアのリボンを解いている俺の映像、
そんなの誰が見たって変態じゃぁないか!

これこそ、奴の思惑だったのか!

その手にはのるものか!

俺は大道寺さんの机の上にフィギュアを戻すと、会社を後にした。

寝よう。とりあえず寝よう。
今日はもう寝よう。きっと疲れているんだ。

しかし、どういうわけだか、翌朝会社に行くと大道寺さんに怒られた。

「ねぇ、ちょっと、沢村くん。これは一体どういうこと?
どうして僕の灯たんが制服脱がされて、
しかもリボンまで巻きつけられるという辱めを受けているわけ!?
これは僕に対する嫌がらせ?ねぇ、嫌がらせ?
君は僕のいないところで僕の妹になんて事をしてくれるんだ!
まだ僕以外の男を知らない十六歳の純粋な少女だというのに…。
恥を知れ!外道め!!」

などと罵倒されてしまったものだから、
あぁ、やっぱり赤い糸を解いてしまいたいものだと心底思ったさ。

しかし、この大道寺さんの様子から察するに、
大道寺さんは自分の可愛い妹にこんな鬼畜な真似はしないということか。

だとすると、昨夜俺にフィギュアを抱かせたのは一体…。


最終更新日  2009年03月29日 00時37分12秒





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