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昨日、モアイさんが
昨夜寝る時に 次男が赤いカエルのぬいぐるみを私に渡して "これでお話して。" と言われました。 なかなかうまくお話を広げられませんでした。 赤ガエルと一緒に旅に出ればよかったかな。 とコメントを入れてくださいました、 それでちょっと「お話作り」の手助けをします。それがまた、子どもとの対話の方法ともつながってくると思いますから。 まず、「赤いカエル」という言葉から連想ゲーム的にそのカエルの特徴を掴んでいきます。 ○赤い ○カエル ○小さい ○はねる ○水も陸もOK ○蛇や鳥の餌 ○膨らむ また、 ○ひとりぽっちなのか ○仲間の色は ○住んでいるところは ○子どもか大人か というそのカエルを取り巻く状況を考えてみてください。 そして、これらの中の一つを「テーマ」にして下さい。テーマは一つに絞った方が話がすっきりしますし、落ちにつなげやすいです。 「赤い」という色にこだわるなら、色々な色のカエルが出てきたり、他の色の生き物が出てきたりして、色が特徴づけられるようなお話にしていくと話がしやすくなります。そのようなお話から、子どもは「自然の色」への関心を持つようになるかも知れません。 仲間の中で一匹だけ赤いという設定だとまた別の話になります。今度は「仲間はずれ」という所から話が始まり、仲間とのつながりを得るという話になるでしょう。 「カエル」というテーマならカエルが自分探しの旅に出るというお話を作ることが出来ます。僕が誰(カエル)だか分からないカエルが、みんなに“僕は誰なんですか”と聞いて回り、最後に自分はカエルという素敵な生き物なんだと気付くというお話です。 「小さい」ということをテーマにするなら、他の登場人物は象やカバや馬やワニといった大きな生き物にするとその「小さい」ということでお話が作りやすくなります。 「はねる」ということをテーマにしたいのなら、はねることが出来ない仲間と助け合いながら冒険をするお話にするといいかも知れません。また、もっと高くはねたいカエルのお話にしても面白いでしょう。 「水も陸もOK」というテーマなら、水の生き物、陸の生き物などをいっぱい登場させて、両者をつなぐ役割としてお話を作ることが出来ます。 「蛇や鳥の餌」ということなら、それらを相手にした冒険の話ができるでしょう。最後にお母さんカエルの所に帰るというお話だとハッピーエンドです。 「膨らむ」ということなら、膨らんで空を飛ぶことが出来るカエルの話にすることも出来ます。また、膨らんで自分を大きく見せたがる虚栄心の強いカエルの話にすることも出来ます。どっちが大きく膨らむことが出来るのか、という「ふくらみ競争」の話も面白いかも知れません。 このようにテーマを一つに絞ったら他に使えそうな要素を副次的に取り入れ、組み合わせていきます。でも、メインのテーマはぶれない方が子どもも理解しやすいし、お話も作りやすいです。 また、このようなお話をしたらそのテーマに沿って絵を描いたり、工作をしたり、野山で遊んで見て下さい。すると、お話の中で体験したことが現実とつながってきます。すると、意識や感覚が変わるのです。 そして、子どもともそのテーマで対話がしやすくなります。 「色」をテーマにしたお話を子どもと楽しんだら、子どもにも色をテーマにしたお話を作らせてみて下さい。テーマが一つに絞ってあれば子どもでもお話を作ることが出来ます。そして、家の中でも野山の中でもその話を想い出しながら色に意識を向けるような対話をしていると、子どもは色への感受性を育てることが出来ます。 他のテーマでも同じです。 「対話」とは「言葉を通して一緒に何かを考える」ことですが、その何かに興味を持たせることから対話が始まります。子どもは興味のないことに関しては話しません。 子どもと対話を始めるためには子どもと物語を共有することを通して、その「何か」をはっきりとさせることから始めると対話がしやすくなります。 これはおうちにあるどんなぬいぐるみでも同じ原則なので、ぜひ「赤いカエル」だけでなく、色々なお話を作ってお子さんと楽しんでください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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