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森へ行こう(心とからだと子育てと)

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森の声

森の声

2014.09.15
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カテゴリ:カテゴリ未分類
BEE♪さんから

年長息子はいつも欲求不満のように感じます。子どもが、自ら発する遊びってどうやったらいいのでしょうか。遊びが本当にわかりません。

というコメントを頂きましたが、子どもと遊ぶためには、「遊び方」を考えるよりも先に、「子どもの気持ち」を理解するところから始める必要があります。

「子どもの気持ち」に寄り添った活動が「遊び」になるからです。「子どもの気持ち」を無視した遊びなどあり得ないのです。
だからこそ「子どもとの遊び」はマニュアル化することが出来ないのです。


ですから、BEE♪さんがお子さんと遊ぶためには、「遊び方」を学ぶよりも前に、その欲求不満に見える息子さんが、そのような自己表現を通して「何を求めているのか」ということを理解していくことから始める必要があります。

子どもの気持ちが見えないことには子どもと遊ぶことなど出来ないからです。


ちなみに子どもが言うことを聞かないとき、お母さん達は簡単に「うちの子は反抗的だ」と言いますが、基本的に子どもは反抗しません。

幼い子ども達には「反抗する」という能力自体がないからです。反抗することが出来るようになるのは9才を過ぎて、自我が目覚め初めてからです。

自我が目覚める前の子ども達は「やりたいこと」は出来るのですが、「やりたくないこと」は生理的に出来ないのです。


お母さんの言うことに従わなくても、それはお母さんに反抗しているのではないのです。

ですから、極端なことを言えば「それをしなければ殺される」という状況でも出来ないのです。

そして実際、多くの子ども達がそのことが分からない親によって殺されています。

そのような時、親は「仕付けのために」といいますが、「生理的に出来ない」ことを要求するのは仕付けではありません。

単なる虐待です。

それは、「寝るな」「食べるな」「排泄するな」と要求するのと同じ事です。みなさんはこのような要求に応えることが出来ますか。

叱られても、叩かれても出来ませんよね。


このように、子どもは「やりたくないこと」は出来ないのですが、逆に「やりたいこと」は叱られてもやってしまいます。

幼い子どもには「やりたい」という衝動を抑える能力がないからです。


そんな時、「またこんなことして、やっちゃだめっていつも言っているじゃない」と叱られても、叩かれても、「やりたい」という衝動を抑えることが出来ないのです。

どうしてそうなってしまうのかというと、その原理は大人とは少し違います。

大人でも自分を抑えることが苦手な人は多いですが、大人の場合は「分かっていてもやってしまう」「分かっていても動けない」という状態です。

それは、多く場合「意志の弱さ」が原因です。

ですから、強く叱ったり、何らかのご褒美を提示することで出来るようになることもあります。そのような「アメとムチ」が意志の弱さを補うからです。

だから子どもにも同じように対応するのでしょう。

でも実は、子どもの場合には、その「分かっていても」という所がないのです。
なぜなら、子どもの意識や感覚はいつも外側を向いたままで、自分自身を監視する能力がないからです。


そのため、子どもはやってしまったあと、その結果を見てから「自分がやったこと」に気付くのです。

やる前に気付けばそれを抑えることも出来るのですが、結果が出てからでないと気付くことが出来ないのですから抑えようがないのです。

それは、子どもを叱らないように自分を抑えているお母さんが、目の前で泣いている我が子を見てハッと我に返り、自分が叱ってしまったことに気付くのに似ています。


そして実は、「遊び」にはこの「自分に気付き、自分をコントロールする能力」を育てる機能もあるのです。

9才前の子どもには、直接「自分」を見る目はないのですが、自分がやった結果を自分自身にフィードバックすることでそれが可能になるのです。

コマを回してみて、そのコマの回り具合を見て自分のからだの使い方を学ぶのです。
でも、自分自身を見る能力はないので、自分がどのようにやっているのかは説明できません。

まだ回せない子に教えるときも、実際に回して見せることは出来るのですが、下手な子の動きを直してあげることは出来ません。


感覚を育て、それをコントロールする能力を育てるためには、面白い、楽しい状況の中で、様々な感覚刺激を体験する必要があります。

筋肉を鍛え、それをコントロールする能力を育てるためには、面白い、楽しい状況の中での様々な「からだを使った遊び」の体験が必要になります。

知能を育てるためには、面白い、楽しい状況の中で知能を使って遊ぶ必要があります。

感情を育て、それをコントロールする能力を育てるためのは、安心できる状況の中で思いっきり自分の感情を出して遊ぶ必要があります。

ケンカをして怒ったり、悔し泣きをしても、その後仲直りして一緒に楽しく遊ぶという体験を繰り返すことで、「怒り」という感情をコントロールする能力が育って行くのです。

使わないことには使えるようにならないのです。

子どもにとっては、そのための活動が「遊び」なんです。

「遊び」には「子どもの能力」を育て、「可能性」を広げる働きがあるのです。

だから、子ども達は夢中になって遊ぶのです。






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Last updated  2014.09.15 09:12:45
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