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森へ行こう(心とからだと子育てと)

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森の声

森の声

2015.11.28
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カテゴリ:カテゴリ未分類
あきの音さんから以下のような質問を受けました。

今年の6月、次男を出産し、現在5カ月、長男は現在2歳4カ月です。次男が生まれた時、長男の赤ちゃんがえりで大変でした。少しましになってきたかなぁ、と思っていたのですが、最近、また焼きもちを焼くようになり、次男が泣くと長男が叩いたり、奇声をあげたり…。「とにかく上の子を優先して」と思い、長男を優先してきたつもりですが、まだまだ愛情が足りないのでしょうか…。

ということで、今日は「兄弟」について書いてみます。

あきの音さんのように、「下の子が生まれると、上の子の気持ちを考えて、上の子を大切にするようにする」と考え、そのように子育てをしているお母さんは多いと思います。

でも、このようなやり方では「上の子」の気持ちは満たされません。

どんなに「上の子」を大切にしているつもりでも、そこには「不自然さ」があるからです。

また、「上の子」の相手をしているときでも、「下の子」が泣き出せば、「上の子」に「ちょっと待っててね」と言って、「下の子」の相手をせざるおえません。

それは親としては「しょうがないこと」なんですが、そんな時、「上の子」は「やっぱり下の子の方が大切なんだ」と感じてしまうのです。

それに、「上の子」を大切にすると言っても、実際には一緒に傍に居ることぐらいしか出来ません。せいぜい、子どもの言いなりになって遊びの相手をしてあげる程度です。

でも、「下の子」は、お母さんに抱っこしてもらったり、おっぱいをもらったり、色々と世話をしてもらっていますよね。

「上の子」と「下の子」とでは、年齢も、欲求も、必要なことも、出来ることも違います。だからお母さんはそれに応じて関わり方を変えるのですが、子どもは、そのお母さんの「態度の違い」を「愛情の違い」として受け取ってしまうのです。


「愛情」は目で見ることが出来ません。
どんなに子どものことを愛していても、それは他の人には見えないのです。

子どもに見えるのは、実際のお母さんの「行動」だけです。

そして、「下の子」への愛情は、「積極的な行動」として現れるため目に見えますが、「上の子」への愛情は、子どもに付き添うだけの「消極的な対応」になってしまうため、「上の子」はお母さんの愛情を感じにくいのです。

ですから、「上の子」が自分が愛されていないと感じたとしても、それはお母さんの愛情が足らないからではありません。

ここでの問題は、「上の子」が、「自分はお兄ちゃんだ」とか、「自分はお姉ちゃんだ」という意識を育てることが出来ないまま育ってしまっているということなんです。

だから、赤ちゃんと張り合い、赤ちゃんに嫉妬するようになってしまっているのです。


じゃあ、どうしたらいいのかということですが、「上の子」を「お兄ちゃん(お姉ちゃん)」としてちゃんと扱ってあげることです。

兄弟は対等ではないのです。

対等に扱おうとするから競争が起きてしまうのです。


これは現代人の悪い癖です。

具体的にどうしたらいいのかというと、「下の子」が生まれたら、「上の子」には色々と手伝ってもらうようにするのです。

「手伝わせる」のではなく「手伝ってもらう」のです。

そして、そのことを通して色々なことを伝えるのです。

つまり、「お母さんの仲間」として扱ってあげるのです。

すると子どもは、自分が「一人前」扱いされていることを感じ、満足するのです。

年齢や能力に応じて関わり方を変え、役割を与えるのです。そしてそれが本当の意味での「対等に扱う」ということでもあるのです。

そして、その方がお母さんも楽になります。

常に「一番下の子」だけを世話していればいいのですから。

実際、昔は、子どもが多かったので、このような方法でないと子育てなんかできなかったのです。

子どもが5人いたとして、その5人を対等に扱おうとしても、意識も、能力も、からだも、欲求も違うのですから、そんなの無理なんです。

それにそんな扱い方をしていたら、子どもは生活に必要なことを何も学べないまま、「何でもお母さんにやってもらうだけの子ども」のような状態で、大人になってしまいます。

実際、最近、なんでも受け身で、ただかまってほしい、大切にしてほしい、面倒を見てほしいだけの若者も増えてきているような気がします。

年齢もからだも大人になっているのに、「心」は(困った意味で)子どものままなのです。

それは「ペット」と同じように、「世話を受けるだけの子育て」を受けてきた若者が増えてきたからなのでしょう。
「世話を受けるだけの子育て」を受けている子は、お母さんがどんなに一生懸命育てても、僻みっぽくなるのです。

ただし、「お兄ちゃんなんだから」「お姉ちゃんなんだから」と義務と責任ばかりを押し付けるのではありません。そんなことをしたら余計にひがみます。

そうではなく、あくまでも「お母さんの仲間」として手伝ってもらうということです。
お母さんが「仲間扱い」してくれるから子どもはひがまないのです。


本当は、その「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」という意識は、お母さんの妊娠が分かった時から育て始めた方がいいのですが、でも、今からでも大丈夫です。

具体的には、お手伝いをいっぱいさせてあげて下さい。一緒にやりたがったら、一緒にやらせてあげて下さい。

ただし、「やらせる」のではなく「一緒にやってあげる」のです。

その時、散らかるかもしれません。効率が悪いかもしれません。時間がかかるかもしれません。ケガもするかもしれません。でも、そういうことを受け入れてあげると、「上の子」はそれを「お母さんの愛情」として受け取るのです。

子どもが遊んでいる傍に付き合ってあげているだけでは、子どもは「安心」は感じても、「愛情」は感じないのです。

****************

このようなことを知らないまま子育てをして、「苦しい子育て」をしているお母さんがいっぱいいます。

このような子育てでは、お母さんも苦しいですが、子どもも苦しいのです。そして、子どもの時に植え付けられた苦しみは一生続きます。

ですから、このような話を、もっと多くのお母さんたちに伝えたいと思っています。
幼稚園やグループで呼んでいただけると幸いです。





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Last updated  2015.11.28 09:48:44
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