カテゴリ:マンガ・コミック好き
惣領冬実先生は、女性コミックでは有名な方なのかな。
そいうえば絵のタッチは女性コミックでみる感じではあります。 今回の作品は雑誌「モーニング」で掲載された全8巻で完結する物語。 Eternal Sabbathを直訳すると「永遠の安息日」だそうな。 内容的にはいわば近未来でのサイエンス・サスペンス?ミステリー?そんな感じ。 他人が考えることを全て知る事ができたら? 人の心や記憶を操作できたら? 人の行動をコントロールできたら? そんな難しい題材のコミック。 こういう内容だと、どうしても登場人物が増え、ストーリーの核を明確にしておかないと、焦点がぼやけてしまって解り辛くなってしまうのだけど、この作品は舞台が全然広がることなく、読んでいてなぜか、1ファミリー内での事件のようなそんな思いがする。 登場人物は、シェロ(秋庭)、イザク、九篠未弥、榊の4人。 完全無欠であったシェロの複製がイザク。 しかし、イザクの暴走によって物語は、急速に終結してしまう。 それなにり面白いと思って読んだものの、なにか物足りなさを感じるのは何故か。 考えが解ってしまう、人をコントロールできる、記憶を操作できる、完全無欠の体。 一般の人間がどうあがいても太刀打ちできないような内容。 そう、麻原彰晃でも出来ないことをやってしまいそうな勢いがある。 そんな立場のものが、権力よりも恋愛感情に落ちて・・・・ がとっても引っかかる点なのかもしれない。 いや落ちてもいいんだが、それまでの葛藤やらの複雑なものが欠如していないか? それだけに、舞台は大かがりなのだけど、読んでみると1家族での騒動だったのか?という印象になったのかもしれない。 参考: ES(エス) 全8巻 モーニングKC 著者:惣領冬実 出版社:講談社 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.08.08 10:24:40
コメント(0) | コメントを書く
[マンガ・コミック好き] カテゴリの最新記事
|
|