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カテゴリ:舞台全般 Play
5/5、東京グローブ座にて増田貴久くん主演の舞台『ストレンジ・フルーツ』を観て参りました。
ちなみに増田くん以外の出演者は誰一人知らず、文字通り予備知識ゼロでの観劇でした。 以下、感想です。 (若干ネタバレも含みますのでまっさらな気持ちで舞台を観たい方は読まないで下さいねー。 また、やや辛口でもあるので、出演者のファンの方も読まない方がよろしいかと) 正直、ちょっと「惜しい」作品でした。 脚本も、演出も、そして役者も。。。 せっかく、「何?何?どういうこと???」と観客に思わせる、つかみバッチリな導入なのに、ストーリーが進むにつれて何だか平凡な展開になっていき、最後の着地点がアレではね・・・。 脚本が練りきれていないのか単にツメが甘いのか、「ストレンジ・フルーツ」というショッキングなキーワードが消化不良のまま終わってしまったように感じられ、非常に残念でした。 描きたい世界は理解できるものの、演出と役者がそれについていけてないようでもどかしい。 前半、役者ががなりたてるようにセリフを言うのも、聞いているのが辛かったです。 演出家さん、どうしてあんな風にセリフを言わせるのかなぁ。。。 女性陣の芝居が一本調子なのも気になりました。(もっと細かく演技指導してあげて~) とまぁ、辛口なことばかり書きましたが、ラストで鼻をグズグズいわせながら泣いている人も結構いたので、単に好みの問題なのかもしれません。 良かった点。 何より、主演の増田くんが予想以上にいい芝居をしてたのが良かったです。 山本亨さんを除けば、出演者の中で増田くんだけ役の輪郭にブレがないというか、キャラがくっきりハッキリ見えました。(ちなみに私は増田くんのファンでも何でもありません。念のため) 千葉(=増田くんの役)の雰囲気の変化が時系列にきちんと演じ分けられていて、観終わった後、自然と冒頭の暗く攻撃的でピリピリした千葉に再び観客の想いが飛ぶのようなつくりになっているんですねー。 この点は上手くできてるなぁ、と思いました。 映像と音楽の使い方も良かったです。 帰路、前を歩いていた女の子が「あの映像が欲しい~!」と言ってましたが、確かに(笑) 帰りの道々、ふと考えたのですが。 この舞台、かなり突拍子もない内容なので、 ストレートプレイより、 ミュージカル仕立てで観てみたかったかも。 映像と共に使われていた音楽のテイストで。 もしも再演の企画があったら、ぜひミュージカル化、プリーズ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013年05月11日 23時49分26秒
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