森蔵日記＠舞台オタクのシンプルライフ

11/23、田代・伊礼ペアの東京千秋楽公演を観て参りました。

結局、11/9、16、23と、計3回このペアを観たことになります。観るたびに二人の芝居が少しずつ（時には大分）変化していて、本当に面白かった。

よく役者さんがインタビューなどで、同じ演目でもやるたびに発見がある、という主旨のことをおっしゃいますが、それは観る側、観客にとっても同じこと。同じキャストでも、観るたびに新たな見え方があったり、前回とは違う場面・セリフ・演技に心を動かされたりします。

公演期間がもっと長かったら、きっともっと観に行っていただろうなぁ。。。

さて。

このペアの東京千秋楽公演。観ることができて本当によかった。

最初こそガサガサ星人出現で気をもみましたが、いつしか二人の演技と歌に惹き込まれ、あっという間のラストでした。

万里生「私」、回を重ねるごとにどんどん怖く、そして綺麗になっていった気がします。

伊礼「彼」は、端正な佇まいだったのは11/9だけで、16日にはすでに登場シーンから目つきが悪くなっていました。（←誉めてます）　これまでの「彼」にはいなかった、アクの強い、エネルギッシュな「彼」でした。

万里生「私」とあそこまでがっつり歌パワーバトルが出来たのも、伊礼「彼」だからこそ。

素晴らしい舞台を見せてもらって、万里生くん、伊礼くん、そして朴さんに、感謝です。

この回は楽ということもあり、カーテンコールの回数がいつもより多かったです。何回出てきてくれたんだろう？

すでに記録がおぼろげになりつつありますが（間違っていたらスミマセン）、2回目か3回目のカーテンコールで、ハケる直前に伊礼くんが万里生くんをガシッとハグ。盛り上がる観客に向かって、万里生くん、いたずらっぽく、「彼」ひとりじめで自慢げな笑顔～（笑）

その次は、なんと伊礼「彼」が放火用のガソリンタンクを持って登場。客席に向かってガソリンをかける！流れでタンクを受け取った万里生くんもかける！なんと朴さんまで！3人からガソリンかけられた客席、大盛り上がり（笑）

ところであのガソリンタンク、てっきり黒いのかと思っていたのですが、実際は緑色でした。知らなかったー！

次に登場した伊礼くん、険しい顔で客席に向かってナイフ（←契約書サイン用）を突き付け威嚇。歓声にわく観客をシーッと制して、一言。

「これで満足か？」

よっ、「彼」降臨！　伊礼くんてばどこまでサービス精神旺盛なの～。もちろん客席大盛り上がり。ヒューヒュー♪

すかさず万里生くんが再度観客を制し、いたずらっぽく笑いながら

「僕だけじゃないよね？」

もう、どこまでナイスコンビネーションなんだ、あなた達！（笑）

作品のカラーとは別世界の、エンタメな楽しいカーテンコールでした。それでも作品の余韻を壊された感が全くないのが不思議。むしろあんな風に盛り上げてくれた二人にますます感謝。

私にとってはこの田代・伊礼ペア楽が、MYスリルミー楽でもありました。

なんだか夢のような2週間だったなぁ。。。どうかまた、遠くない未来に再演されますように。

再びあの「彼」と「私」に逢えることを信じています。