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森蔵日記@舞台オタクのシンプルライフ

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2015年07月12日
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本日、赤坂ACTシアターにてミュージカル『サンセット大通り』を観て参りました。

この回のキャストは、ノーマ@濱田めぐみさん、ジョー@柿澤勇人さん。

以下、思いっきりネタバレしていますので、未見の方は読まないで下さいね~。


かっきーのジョー、すごくイイ♪

ジョーは、仕事もなく、ハリウッドからはじき出されかかっている崖っぷちの無名脚本家。
借金取りから逃げる際中、偶然、往年の大女優ノーマの屋敷に飛び込んだことから、思わぬ方向に運命が転がっていき・・・というストーリー。

かっきージョー、髭をはやして、チラシ写真よりヤサグレ感UP。
時に愛嬌があって可愛く、でも基本は男っぽくて、色気のあるジョーでした! 
こんなジョーなら、そりゃあノーマも「あなたに夢中」となりますわねー(^^)

私が一番ぐっときたのは、2幕後半のジョーのセリフ。
「ノーマ、50歳は悲劇じゃないんだよ。25のフリをしなければ」(←細かい言葉とかは違うかも。とにかくこういう意味のセリフ)

これ、言い方次第でニュアンスが激しく変わると思うのですが、かっきージョーはすごく優しく言うんですよ。

表面上はともかく、根底の部分でかっきージョーはノーマにすごく優しい。

もちろんお金のためだったりもするのだけど、そうビジネスライクになりきれないのがジョーの人の良さ。
明らかに狂言だと分かるノーマの自殺騒ぎにも動揺するジョー。その甘さ、情のもろさが魅力。

多分、ジョーのノーマに対する感情の大部分は「憐み」。
それに映画人として、往年の大スターに対するリスペクトも少々。

でも、彼がノーマに対して紳士的にふるまったり恋人のようにふるまったりすのは、そこにある種の情があるからのような気がしました。

それはノーマが望むような男女の愛情とは違うけれど、少なくとも、仕事もなく誰にも見向きもされず孤独感を抱えヤケになりかけていたジョーに、唯一、関心を示してくれたのがノーマだったから。

独りよがりなノーマの愛情でも、ともかくもジョーはそのおかげで少し息を吹き返すことが出来た。

息を吹き返したお蔭で、ベティと共同で脚本を完成させることも出来たし、意見やアイディアを出し合う、クリエイティブな作業は、脚本家としてのジョーの自信回復にも一役買ったはず。

でも、ジョーを奪われまいとするノーマの執着は、ついにジョーを追い詰める。
狂気をはらんだノーマからベティを守るために、ジョーはああするしかなかったのだろうし、ベティもきっとそんなジョーの本当の気持ちを理解したからこそ「そんなあなたを見ていられない」と言ったのでは。。。

ラストのノーマの見せ場で、じっと無言のジョーが舞台上にいるの、余韻があって良かったなぁ。

とにかく、かっきーが役にぴったりで、魅力全開。観ることが出来て良かった!(^^)


最後に、無理とは思いつつ希望を一言。

歌舞伎みたいに幕見があればいいのに。
←2幕だけ何度でも観たい。

他の感想はまた後で~。



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Last updated  2015年07月13日 00時37分21秒
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