バッテリー続編 ラスト・イニング あさのあつこ著
またまた日付無視ですみません。ここ数日、通勤には文庫本が欠かせなくなりました。節電で電車の運行本数が普段より少ないため、とにかく待ち時間が長くて。そんな時はすかさず読書。ジャンルはいろいろですが、基本的には小説を読んでいます。面白い作品を読んでいると、待ち時間も混み合った車内での時間もアッという間。中でも、少し前にハマッていたあさのあつこさんの作品『バッテリー』シリーズの続編というかサイドストーリーというかな『ラスト・イニング』は、文字通り時間を忘れて読みました。この作品で、ついにシリーズのクライマックス、新田東と横手二中のあの試合結果が明らかに。ストーリーとは直接関係ないものの、個人的に大好きなシーンがありまして。。。それは、門脇母が瑞垣に抱きついて"子ヤギのような声"で嗚咽する場面。(←ヤギって・・・^^;)泣くに泣けなかった門脇母が、ようやく泣き、そして笑うことが出来た瞬間です。本編に出てきた羊のメリーさんに通じるユーモアと、ひねくれ者の瑞垣の優しさがさりげなくそして温かく描かれていて、なんとも言えず心地よいこの場面。何度も読み返してしまいました。最終的には野球部のない高校へ進学してしまった瑞垣の今後も見えてきましたし、本当にこれで『バッテリー』シリーズが完結したのだと納得の1冊でした。以前書いた、『バッテリー』本編についての感想はこちら。