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ドイツでも数日前から葡萄の開花が始まったと聞く。 写真は先週の家の庭の葡萄。品種は不明。大体、ドイツと同じ頃に開花した。 この樹がドイツとの心の接点になろうとは、十数年前にこれを植えた時は思いもよらなかった。 ![]() ![]() ![]() ![]()
先日の日蝕。 私の部屋のベランダからは、残念ながら金環の様子は見えなかった。 隣の小学校では観測会で、朝から賑やか。 雲間から欠けつつある太陽が見えるたびに、子供達の歓声が上がる。 だが、金環になるはずの時間、空は厚く雲に閉ざされていた。 「残念ですが見えませんけれど、みなさん、心の目で見ましょう」 スピーカーから先生が呼びかけていた。 そう、大切なものは目に見えない。 心の目を養うことも、大事な授業かもしれない。 ![]()
![]() 先週のひとこま。 とある大学の一画にて、ふと懐かしさを覚える。 あの頃は、なんでもなるようになるさ、という希望に満ちた日々であったような気がする。 今は…どうだろうか。 「わたしたちは、今は、鏡におぼろに映ったものを見ている。 だがそのときには、顔と顔を合わせて見ることになる」(コリント1, 13:12) ふと、この一節を思った。
![]() 京橋ワインの上野さん(中央)とプロヴィナージュのオーナー田中さんを囲む参加者のみなさん。 出されるボトルが次から次へと空になっていく。30数名の参加者だから無理もないのだが、それでも25種類のワインのほとんどを試飲出来たのは、幸運であったというべきか。 5月12日、六本木のプロヴィナージュで京橋ワインが新たに扱いはじめたドイツワインのお披露目パーティーがあった。大盛況であった。最初にスパークリングが2本、モーゼルのビオの2生産者のものだが、ティモ・ディーンハートの軽く爽快な夏向きの泡と、筋肉質で飲みごたえのあるメルスハイマーのリースリング・ブリュット。泡物にモーゼルは向いていることを実感した。 今回、京橋ワインでドイツワインプロジェクトを立ち上げた上野さんは、もともとオーストリア、アルザス、ドイツを担当していたそうだ。昨2011年にインポーターのヘレンベルガーホーフの計らいで、ミッテルラインのラッツェンベルガー醸造所で研修してドイツの産地と人々に接し、もっとドイツワインを日本に紹介したい、と思うようになったのだという。 ただ、折しもドイツワインの日本でのシェアは2%あまりと、どん底にある。 「15年余り前は15%前後だったが、ドイツの生産者も日本のインポーターも大量生産の甘口に力を入れてきた。だから、今でもみんなドイツワインといえば甘口でつまらないワインと思っている。残念なことだね」と、会場に来ていた日本在住歴の長いギュンター・ツォーン氏は言う。「それに、日本はドイツワインが高すぎる。現地で5Euro(約510円)位のワインが日本だと3500円では、誰も買おうとしない。せめて2000円前後にして、辛口の品ぞろえを増やさなければ」と指摘する。 そしてツォーン氏の要望に沿ったかのように、今回紹介されたワインには2000円以下の商品が充実している。その日の試飲アイテムも25品目のうち12種類が1500~2000円の小売価格だ。上記のティモ・ディーンハートの泡物は1480円、バーデンのハイトリンガー・サマーブリーズは、すっきりさわやかで好感のもてる味で1680円。レーマーケルターのファインヘルブはみずみずしい赤りんごのヒントがあるオフドライで、トリーアのワインスタンドで、初夏の風に吹かれながら飲んでいたグラスワインを思い出した。これも1680円。ベーシックでそれなりに質の高い、いわばユニクロの普段着みたいなドイツワインである。 2000円前後ではキューリング・ギロ、モスバッハー、レーマーケルターの上級品、バッテリーベルクC.A.I.など、定評ある醸造所のまっとうなリースリングが並ぶ。テロワールとか、野生酵母とかどうこう言う以前の、飲んで素直に美味しいワインだ。3000円を超えると味わいに奥行が出てくる。接ぎ木なしの自根の葡萄樹の収穫を、野生酵母で発酵したというバッテリーベルクやレーマーケルターのバンブルビー、クレメンス・ブッシュのファーライ・テラッセンなど、田中ソムリエが推奨する「冷涼ワイン」を楽しめる。 小ロットずつ色々と取り寄せてみたというバラエティーに富んだ品ぞろえは、ドイツの輸出業者DIVAとWineConsaleの協力があったからだ。アイテム数を増やすことは、一つ一つの商品を説明して売らねばならないため手間がかかるが、それでも気に入ったワインを日本に紹介したいという意気込みの表れでもある。 上野さんは昨年11月と今年3月にドイツに試飲に訪れた際、約30醸造所をまわって試飲。しかも3月は有給休暇をとってデュッセルドルフの一大ワインメッセ、プロヴァインに行ったという。そうして取り寄せたサンプルを、社内はもとよりワインジャーナリストやソムリエたちと試飲を重ねて選び抜いたのが、今回のラインナップだそうだ。 インポーターにはそれぞれのスタンスがあり、それぞれにチャンスがある。今回紹介されたような、手頃な価格でまっとうなドイツワインは、ドイツワイン市場の土台をなすものだ。これまではここが手薄だったように思う。このレヴェルのものが日本の食卓に幅広く浸透し、より高品質なドイツワインへのニーズへとつながることを期待したい。
![]() 東京の(株)ラシーヌが今年から新しく扱うドイツ・オーストリア試飲会が開催された。 「従来、フランス・イタリアの小規模生産者のスペシャリストとしてやってきたので、去年の夏まで、ドイツワインを扱うことになるとは思っていないかった」と、代表取締役の合田さんは言う。「日本のドイツワインのイメージは20年前で止まってしまっている。本当はドイツは生産者の世代交代が進むなど大きく様変わりをしているし、産地が様変わりしているのに、それを誰も日本に伝えないのはおかしい。インポーターとして、今のドイツから選りすぐってワインをお届けするのが私達の仕事ではないかと思った」と、新たにドイツワインを始める抱負を語った。 今回紹介されたのはラインガウのエヴァ・フリッケ、モーゼルのA.J.アダム、クレメンス・ブッシュ、ザールのファン・フォルクセン、バーデンのシェルター・ワイナリー。今後扱う予定のラインナップの一部だ。同社では扱いを決める前に、昨年9月から5回ドイツに渡り、各地の醸造所を訪問している。その際基準となったのが1. 灌漑をしていないこと。2. 野生酵母による発酵か。3. 二酸化硫黄の使用を瓶詰前の一回だけに抑えているか。4. 上級キュベには大樽を使って熟成しているか。などだったという。だが、「有機農法で栽培していても、野生酵母での発酵と、発酵前のSO2の非使用は、ごくわずかの造り手に限られていて、皆無に近い」という現実に直面したそうだ。しかしそうした中でも、急斜面の葡萄畑の厳しい労働環境を受け入れ、理想とするワイン造りに邁進している生産者が、今回紹介する醸造所であるという。 エヴァ・フリッケはラインガウのライツ醸造所で働きながら、2007年頃から自分で趣味のようにして栽培・醸造をはじめた女性醸造家。大きな醸造所でワイン造りに携わっていながら、なおかつ自分でもワインを造ろうという意欲あるいは野心は素晴らしい。ワインにもそれが現れていて、購入した葡萄で醸した2011ラインガウ・リースリングからフローラルで桃の香りがしてミネラル感に富み、素晴らしくチャーミング。2011クローネは深みと凝縮感、エレガントさはあるものの若干まだ閉じている。 モーゼル中流で2000年に醸造所を立ち上げたA. J. アダムは2011年産がもうリリースされていることに驚くが、ワインとして一応仕上がっていた。奥行のある澄んだ香りにミネラル感が詰まって、甘口のカビネットとシュペートレーゼはしっとりとした甘味で肩肘はらずにリラックスして飲める。オルツリースリングのドーロナー、ピースポーター、ホーフベルクはテロワールを表現したモーゼルの辛口リースリングの一つの到達点。まるで石をなめていようなミネラル感とバランス、奥行があり、中でもホーフベルクにその印象が強かった。 アダムの後はファン・フォルクセンのザール・リースリング2011は若干かすむ。実直でザールらしいミネラル感。食事のときに飲むべきワイン。2010シャルツホーフベルガー・ペルゲンツクノップは奥行があり、丸いボディに均一に様々な要素が詰まっている感じ。まだ若々しく、本領発揮まであと5年は待ちたい。 クレメンス・ブッシュはまさにモーゼルらしいリースリング。酸とミネラル感が明瞭で、まるで火を通していない生野菜のような印象を受ける。その分鮮烈で個性的。2010フォン・ローテンシーファーと、とりわけ2010ローテンプファードGGの、赤色シーファーに由来するというハーブのニュアンスとフラワリーな甘味がエレガントに感じられた。参加者からは赤色シーファー、灰色シーファー、青色シーファーのワインの個性の違いがしばしば質問に上がり、土壌とリースリングの明快な関連性を知りたいという意見が多かった。 バーデンのシェルター・ワイナリーは2010シュペートブルグンダーとピノ・ノワール。前者の方が廉価だが、私はとりわけ前者の香りに品質の高さを感じた。味はさほど複雑ではないが、でしゃばることなく非常に快適な飲み口。参加者の中にはバーデンのピノはブルゴーニュを追いかけているばかりでつまらない、ラインヘッセンやファルツにあるように、肩の力の抜けたピノの方が面白い。ラインガウやアールの甘味のあるピノは、四川料理に素晴らしく合うという意見もあり、なるほどと思った。 この他オーストリアからセルナー、ピーター・マルベルク、ピヒラー・クルツラー、エルンスト・トリーバウマー、ビルギット・ブラウンシュタイン、セップ・ムスターが出品されていた。私はなかでもセップ・ムスターが素晴らしいと思ったが、ピヒラー・クルツラーの緻密なアロマも捨てがたい。ピーター・マルベルクは異端児と聞いていた割にはまっとうなワインであった。 いずれにしても、こうして新しいドイツワインに本腰を入れて取り組もうというインポーターが現れているのは心強い限りである。これが刺激となって、ドイツワインを新たに扱おうという会社が増えてくることを望みたい。
![]() 5月6日の月。一部ではスーパームーンと呼ばれ、通常の満月より14%大きく、30%位明るいのだという。月そのものを拡大しただけでは普通の月と代わり映えしないが。
先日、防湿庫なるものを買ってしまった。 カメラのレンズなどを保管するための棚で、葉巻の保管庫が湿度を維持するのに対して、こちらは除湿が主な機能である。とはいえ、湿度が低すぎては却ってよくないらしく、だいたい40~50%前後に維持するのが目的である。 防湿庫なんて、ドイツに住んでいたころは聞いたことも見たこともなかったのだが、レンズに黴が生えたと言う話は聞いたことがあり、そうなると清掃に2万円近くかかるらしい。たまたまアマゾンで大型のタッパーウェアみたいなケースに除湿剤をセットで売っているのを発見して、やっぱり必要なのかと自問自答。毎日使っていれば大丈夫というけれど、家の近所に葡萄畑もないので1, 2週間カメラに触らない時もあり、買っておいた方がいいのかなぁ、と考えていた。まぁ、保険みたいなものである。 偶然、ハンファ・ジャパンという韓国メーカーのサイトのアウトレット品が送料込みで一万円弱であったので、とりあえずゲット。容量36リットルで2段棚があり、7本くらいある手持ちのレンズはすべて収まった。扉の上にある湿度計は42, 3%を示しており、これで一安心。 だが、オクトパスというブランド名で本社の所在はドイツと書いてあるが、サイトをみても正確な住所がない。ゴーグルで調べてもマレーシアあたりで流通しているらしいことまでわかった。そして英語のみのユーザズマニュアルを見ても、保存物と適切な湿度の関係といった一般的なことが書いていあるだけで、具体的にどういう仕組みになっているのか、どう操作すればいいのか全然書いていない。日本語化以前の問題だ。 どうも不安である。定評あるメーカーの防湿庫の半額以下だし、このマニュアルのノリでは表示された湿度を信じてよいものかどうか。そこで100円ショップで温湿度計を買って防湿庫の中にいれておくと、あにはからんや、湿度60~70%、温度22,3度を指すではないか。黴の生育に最適と言われる環境である。大慌てで一端入れたレンズを全部取り出して返品を検討したが、まてよ、と思った。果たして100円ショップの温湿度計を全面的に信じてよいのか。一応念のため、もう少し精度の高い湿度計で確認するべきではないか。 そこで、カメラのアクセサリー専門メーカーで防湿庫も扱うハクバのデジタル温湿度計を調達。疑惑の防湿庫の中に入れて暫くおくと、なんと湿度45%とな。防湿庫付属湿度系と3%前後しか違わない。ハクバの湿度計は精度は5%以内で高分子抵抗式なので、これはつまり、防湿庫は防湿庫としての役割をちゃんと果たしている、ということになる。その後を観察しても表示湿度の誤差が10%近くになることはあるが、常時50%以下でちゃんと機能しているようだ。 いや、疑ってすまんかった!と謝りながらレンズを再び納めて一安心。 撮影に出かけるたびに一々取り出すのが面倒といえば面倒だが、埃も防いでくれるし、投資しただけの価値はあるだろう。もっとも、これで梅雨をこすまでに黴が生えたら元も子もないが。
どうにか研究会の発表を終えて、ほっとしています。 雨上がりの庭のチューリップ。 気分転換とリラックスに...写真はいいですね。 ![]() ![]() ![]()
![]() 先日、リースリング・リングの試飲会が開催された。 『リースリング・リング』(http://rieslingring.blogspot.jp/)とは誰がつけたか知らないが、響きはなかなか良い。日本におけるリースリングの普及を目的にした団体で、「国や地域を越えたリースリングの多様な魅力を伝え、リースリングの輪を広げていくことを願う」インポーター、各国ワイン振興会、愛好家などの集まりである。 満開の桜が都内各所で咲き乱れるその日、第四回試飲会は帝国ホテル雅の間で開かれた。会場に近づくと敷き詰められた絨毯に騒音はあらかた吸収されて、昂ぶる気持ちもなんだか落ち着いてくる。が、受付を済ませて一歩会場に踏み込むと、その賑わいに再び心が華やぐ。 出展していた25社のインポーターと生産者協会のうち、ドイツ・オーストリアは6社。3社がアメリカ・カナダ、5社がオーストラリア、ニュージーランド主体、5社がフランスというか、アルザス主体、6社がチリからドイツまで幅広く取り揃えていた。 ざっと試飲した印象では、個人的な結論だが、リースリングはやはり、ドイツ・オーストリア・アルザスに限る。申し訳ないけど、他の生産国はリースリングなんか無理して造らなくていい、と正直なところ思った。せっかくリースリング・リングに参加していただいて、リースリングを応援していただいて試飲までさせてもらったのになんだが申し訳ないが、やっぱりリースリングが本領を発揮できるのは、冷涼な気候の伝統的産地である。 特にオーストラリア、ニュージーランドはリースリングには温暖すぎるのではないか。品種の特徴と思っている人が多いペトロール香だが、これは葡萄の成熟期間に気温が高かったり、発酵温度が高すぎた場合に出る不自然な香りだ。それが今回、南半球のリースリングにとりわけ多いと感じた。そして酸味もなんだか控えめでおどおどとして、もっと背筋を伸ばせ、と、酸がビシビシ効いたモーゼルを10年以上飲みつけてきた私には物足りなかった。 だが、北米ワシントン州のリースリングは健闘していた。Charles Smith Winesのカンフー・ガールなんてすかした名前とエチケットのリースリングは、けっこう良いミネラル感と精彩のあるシトラスのアロマと酸があり、これが中華にあうなんてアメリカ人らしい発想だと思うが、リースリングとしては上々。モーゼルのDr.ローゼンとシャトー・サン・ミシェルがコラボしているエロイカ2010もアプリコットのアロマが気持ち良くスパイシー。このリースリングの魅力を引き出すノウハウはやはりローゼンの手腕なのだろう。反面、コラボの片割れシャトー・サン・ミシェルのコロンビア・ヴァレー・リースリングは平板でジュースっぽく感心しなかった。この落差は一体なんなのか。 ニュージーランドのリースリングでは『Koyama』とエチケットに書かれたボトルがあった。聞けば日本人小山竜宇氏がニュージーランドで初めてリリースしたワインだという。太字の名前に竜の図柄もオリエンタルな感じでよいが、残念なことに甘口であった。オレンジの香るクリーンな味だった。悪くはないが、私は甘口は普段飲まない。食事にあわせづらいからだ。日本市場を意識して甘口にしたのだろうか。女子には受けるかもしれないが。このアロマならオフドライでも良いワインになっただろうと思う。 また、とあるインポーターはJim Barry WinesのFlorita Riesling 2004, 2005, 2007, 2008, 2009, 2010, 2011のオーストラリアのリースリング垂直。普通の試飲会ではドイツでもお目にかからない、マニアックなプレゼンテーションにいささか感動した。若いワインにペトロール香もなく、石灰質土壌のミネラル感がしっかりして直線的な辛口で、潔いリースリングだ。2011から2007にかけて若々しさが失われてミネラリィな淡麗さへとむかっていたのが、2005で華やかさ爆発。熟成香と柑橘系のアロマが繊細に強く立ち上り、胸がいっぱいになった。2004は順当に熟成してナッツのアロマの穏やかな味わい。 チリのコノスルのリースリングも普段飲みにはいいかもしれないが、私はこれを毎日飲もうとは思わない。いくつかのインポーターは1000~2000円台の各国のリースリングが充実していて、よく探してきたものだと感心した。マーケティング努力が伺える。しかし、リースリングでなくてもこの価格帯なら色々選択枝はあるしなぁ、と複雑な気持ちになった。リースリングでなければならない理由は何か。リースリングならではの魅力は何なのか。あえてリースリングにした理由は。もっとも、こういう機会でなければ色々飲めない訳だけれど、たぶん落ち着いて一本づつ向き合えば、また印象も変わってくるんだろう。 繰り返すが、リースリングはやっぱり、オーストリア、ドイツ、アルザスの冷涼産地に限る。個人的にはそう断言したい。今回も新世界の後にオーストリアはカンプタールのフレッド・ロイマーに辿りつき、口にした瞬間の喜びはいわく言い難かった。ああ、やっとまっとうなリースリングに出会えた、という安堵感。品が良く穏やかで、素直で深みがあり、すっと体の奥に沁み込んでいく感じ。飲み込んでいないけれど、飲んだらきっと美味しいだろうな、すぐ一本空になるだろうな、という確信があった。その美しさに脳が覚醒する味わいだった。 ドイツでは、京橋ワインががんばっていた。今回リースリング・リングに初加盟して初出展。モーゼルからメルスハイマー、ルーマンケルター(ドイツ語読みで正しくはツァ・レーマーケルターなのだが、分かりやすくしたらしい)、2009からオーナーが変わったイミッヒ・バッテリーベルクなど、モーゼルの新しい醸造所を発掘・紹介している意気込みは立派だ。是非がんばってほしいところ。一方といってはなんだが、ドイツワインで伝統あるインポーターは伝統ある醸造所にこだわりがあるようだ。まぁ、それはそれで良いのかもしれないが、旧態依然として昔ながら銘醸にこだわり、新しい芽に目を向けなければ、今の日本のドイツワインの状況を変える力にはならないだろう。 最期に辿りついたのはアルザスワイン委員会。なんと32種類も試飲に提供。21インポーターから地道にワインを集めたようだが、素晴らしい。ドイツワインでこういう組織がないのが返す返すも惜しまれる。アルザスはよくわからないからなー、と適当にリストの上から3番目にあったローラン・バルツのリースリング・ヴィエイユ・ヴィーニュ2009を試飲すると、これがうまかった。濃厚で深みがあってほどよく熟成して丸くなめらかで、やるなアルザス!と、改めてリースリングに向いたテロワールを思い知る。トリンバック、マルク・クレイデンヴァイス、ピエール・フリック、シュレールにフンブレヒトと、これでもか!とビオディナミの強烈な布陣。アルザスだけでもこの試飲会に来た元は十分とれそうな感じだった。 ![]() 最後に試飲したマルク・テンペも素晴らしかった。土の味と完熟した果実の深みが優しく融合している感じ。う~ん、まいった、と思いつつ最後なので飲みに入っていたら、醸造家本人がいた。ためしにドイツ語で質問したら通じたので少し話をする。1996年からビオディナミで、出荷前に2年間伝統的な大樽で熟成する。対岸のバーデンの醸造家と付き合いはないという。ドイツとは昔いろいろあったから、好きじゃないんだとか。でも、相互の産地の醸造家が交流して、彼のワインのようなリースリングがドイツでも増えると面白いのだが。 伝統産地のリースリングのポテンシャルを再認識した試飲会であった。そしてドイツワインもこれから、新しい醸造所が紹介されていく兆しを感じた春の試飲会であった。
先週の週末、近所の桜。 わざわざ名所とされる場所に出かけなくても近所で十分と思う私は出不精です。 が、こんな無名な場所でも、朝7時から場所取りに来る人々がけっこういたのには驚いた。 そのかたわら、子供連れで朝食を食べに来る人や、学生服を着て多分新入学の記念写真に来る親子やら。老若男女、日本人は桜が好きですな。愛される桜も幸せかもしれない。花見の後かたづけさえちゃんとしていれば。 ![]() ![]() ![]() 日曜の昼下がりは温かく、街路樹になった桜を見に来る人々が大勢。 のどかでした。 │<< 前のページへ │一覧 │ 一番上に戻る │ |
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