肌寒い日がここ数日続き、夏の終わりを感じさせる。
日没もだいぶ早くなったようだ。


今週はじめの葡萄畑にて。
何らかの原因で熟さずしぼむ葡萄。なんだろう。

ラインガウはアルテンキルヒ醸造所の醸造家、栗山さんによれば、「今年は葡萄を精一杯守った夏」だったそうだ。
例年なら6～7回、年によっては5回ですむところを、今年は5月に始めて8月24日までに計10回の農薬散布を行ったという。今は葡萄も綺麗な状態というが、収穫まであと1ヶ月半は好天の続くことを祈りたい。

栗山さんの醸造した2008 Quarzschiefer Riesling QbA feinherbを飲んでいる。
とても力強くボリューム感のある酸味だが、熟したリンゴのそれのようで刺々しさはなく、あっさりとしたカラント系の甘みに覆われている。ほんのりとエキストラクトの旨み、ミネラルもあり、とてもフレッシュなリースリングで勢いがあり美味しいが、アフタのひき方はやや早い。

一方、先日飲んだ2008 Grauschiefer Riesling trockenは、最初酸が控え目すぎて軽く大人しく、正直なところ個人的にはやや物足りなかった。が、抜栓3日目あたりから白桃のアロマと落ち着きとまとまりが出てきて少し美味しくなった。飲むのはもう少し待ったほうが良かったかもしれない。

さて、今年はどうなるか。
あと2ヶ月の勝負だ。