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テーマ:F1ニュース・レース(2361)
カテゴリ:F1
雨の予報もあり、予選終了後に大雨がふったハンガロリンク・サーキット。決勝はやや気温が低いものの、晴天の中で行われた。
フォーメイションラップ開始時にバリチェロがスタートを遅れ、一瞬トラブルかと思われたがすぐに隊列に追いつく。 スタートはフェラーリの2台が順当にスタートする中、ルノーが鋭い出足を見せる。5位スタートのアロンソがバトンと琢磨の間をすり抜け、バリチェロに迫る。琢磨はこのアロンソの急襲に焦ったか、1コーナーでアウトから再度アロンソを抑えようとするがラインをはずしてグリップを失い、ポジションを大きく落としてしまった。また、モントーヤも順位を上げ、BARのバトンも順位を落とす。 オープニングラップを制したのはフェラーリのM.シューマッハー。以下、2位バリチェロ、3位アロンソ、4位モントーヤ、5位バトン、6位トゥルーリ、7位ライコネン、そして8位に琢磨。 ガードレールの無いモンテカルロと言われる、ハンガロリンクサーキット。抜けないコースではこの1周目の攻防でレースの大勢は決してしまった。 2-3周目、ミハエルが早くもフェステストを連発しながら逃げていく。 9周経過あたりでフェラーリのピットが慌ただしくなる。何かトラブルが起こっているのかと思われる。(しばらくしてわかったが、バリチェロ用の給油装置で燃料漏れが見つかっていたらしい。) 10周目、最初のピットストップが始まる。アロンソ、フィジケラがIN。このところ燃料重めでスタートすることの多かったザウバーも今回は一般的な戦力の様子。 11周目、バリチェロがIN。琢磨の直前でコースに復帰。続いて、モントーヤ、バトン、トゥルーリもPITへ。 12周目、ミハエルがPITへ。1位をキープしたままコースに復帰。この時点でミハエルの12勝目はかなり確率が高まったか。同じ周に琢磨も1回目のピットイン。ここでコースに復帰すると、ペースの遅いジョーダンの後ろについてしまったのが痛かった。 14周目、ペースが落ちていたライコネンがリタイア。前戦で完全復帰したかと思われたマクラーレンは今回はどうも生彩が無い。 この後は、レースは淡々と進んでいく。フェラーリ2台はあっさりと逃げていく。 ピットスタートだったザウバーのマッサも追い上げもままならないまま22周目にリタイア。 28周目、トゥルーリに前を押さえられペースがあげられない琢磨は予定よりも早く2度目のピットイン。ペースの遅いトゥルーリに抑えられるのを嫌い、作戦を変更して早めにピットに入ったようだ。9位で復帰。 以後、各車も続々と2度目のピットへ。早めに給油を済ませた琢磨はペースをあげ、トゥルーリ、ピッツォニアを抜いて6位のポジションに上がることに成功する。 2度目のピットインが終わって順位はミハエル、バリチェロ、アロンソ、モントーヤ、バトン、琢磨の順。 琢磨が3度目のピットインを済ませた後、50周目にバトン、バリチェロ、51周目にミハエルが最後のピットインを済ませる。 レースはそのまま終盤へ。68周目、フェラーリのピットでは「WORLD NUMBER 1」のピットサインが用意され、クルーは金網に上って、皇帝の帰還を待ち受ける。 そして、フィニッシュ。1位のシューマッハーの後ろに周回遅れの琢磨を挟んで2位バリチェロもゴール。2台は併走してゆっくりとウイニングラップを走る。 2004年度コンストラクターズタイトル決定。シューマッハーは新記録となる7連勝。そして年間最多勝を更新する12勝目。 王者の記録達成の為のグランプリは幕を閉じた。 フェラーリ以下は3位アロンソ、4位モントーヤ、5位バトン、6位に佐藤琢磨、7位ピッツォニア、8位フィジケラが入賞。 (個人的な感想はまた後で) ------------- 追記: 今回のハンガリーGPは例年通りコース上の順位変動もほとんど無く(映像では見かけませんでした)正直襲ってくる眠気との戦いでした。午前に書いたレポートのように淡々と進んだ印象でしたね。 それは1周目の上位の順位と、レース結果をみれば良くわかります。 1周目終了時、 1、シューマッハー 2、バリチェロ 3、アロンソ 4、モントーヤ 5、バトン 6、トゥルーリ 7、ライコネン 8、佐藤琢磨 ライコネンとトゥルーリはリタイアし最終順位は 1、シューマッハー 2、バリチェロ 3、アロンソ 4、モントーヤ 5、バトン 6、佐藤琢磨 7、ピッツォニア 8、フィジケラ 結局コース上でもピット戦略でも順位変動は少なく、唯一緊張したのはスタートの瞬間と、フェラーリの給油装置のトラブルらしきものでしたね。 そんななか、今回よりウィリアムズはフロントノーズをこれまでのセイウチノーズから、通常の物に変更、操縦性などでは傍目からはわかりませんが、モントーヤとピッツォニアが2台入賞を果たしています。 対照的に前戦復調したと思われたマクラーレンは、生彩が無し。ライコネンは初日好走した物の、予選では2台とも中位に沈み、ライコネンリタイア、クルサード9位に終わりました。 今回から参戦のトヨタのゾンタは、1コーナーで追突されるという不運があったものの、徐々に順位を上げたところで電気系のトラブルでリタイアという結果でした。 昨年屈辱の周回遅れとなったブリジストン&フェラーリは見事にリベンジを果たし、特にブリジストンタイヤの優秀さはフリー走行でのザウバーの速さに表れていたように思われます。 まさしく隙が無いフェラーリ。実力で彼らを打ち負かすことは至難の業のようですが、次戦はベルギーGP。もしかするとスパウェザーがその隙を作ってくれるかも知れません。 (とはいえ、現在スパを最も得意としているのはシューマッハーですが・・) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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