|
テーマ:F1ニュース・レース(2361)
カテゴリ:F1
遅ればせながらのF1バーレーンGP観戦記です。
ヨハネ・パウロ・2世の死去の報を受け、フロントノーズを黒くペイントし哀悼の意を示したフェラーリのニューマシンF2005。フェラーリがノーズを黒くしたのは、あのアメリカの同時多発テロの時以降だったでしょうか。 レースは結果として、ルノー&アロンソの独走となり、ルノーは開幕3連勝を飾りました。そしてそれに続くのは前戦同様トヨタのトゥルーリで2戦連続2位を獲得。今シーズンの勢力図が強く印象づけられたレースとなりました。今シーズンの中心勢力はルノー勢であり、それをトヨタを筆頭とした2位グループが追うという展開です。 しかし、フェラーリの新車の投入は、そのパフォーマンスアップを強く印象づけました。ミハエルは序盤、唯一アロンソの走りに食いつく速さを披露。残念ながら10周でトラブルの為にリタイアを余儀なくされましたが、ルノーに対抗しうるポテンシャルを感じさせてくれました。バリチェロも、ギアトラブルの為、フリー走行をほとんど走れなかったためぶっつけ本番の予選、決勝となってしまいましたが、決勝では素晴らしいおい上げを展開。トップグループの後尾まではあっという間に追い上げました。こちらも終盤にトラブルを抱えポイント圏外に下がりってしまったのが残念です。 さて、今シーズン苦しいシーズンとなってしまったBARは、過去2戦と比べれば光明を感じさせられるシーンも見られました。13番手からスタートした琢磨は、スタートをうまくこなして10位まで浮上。その後徐々に順位を上げる展開。ペースは速いとはいえず、序盤、後方からデ・ラ・ロサやバリチェロが襲いかかってくるのを防戦するという展開。しかし、ペースが速い後者の攻撃を力で押さえ込む力強い走り。特にデ・ラ・ロサがインに飛び込み並ばれたときもサイドバイサイドから押さえ込むなど熱い走りも展開。ピットストップ後にブレーキにトラブルが出たため、またもやリタイアとなってしまったのが残念ですが、今後に期待を抱かせる走りでした。 そして、今回のレースを盛り上げてくれたのが、急遽代役として出走した、ペドロ・デ・ラ・ロサの攻撃的な走り。テストドライバーとしてマシンを知っているとはいえ、久しぶりのレース。そんな中、プレッシャーもあったでしょうに、失敗を恐れない前車へのアタックは私たちをドキドキさせてくれるものでした。序盤は琢磨と、そして後半はウェーバーとの執拗に繰り返されたアタックは、「絶対にコースで抜いてやる」という決意とレーサーとしての気迫を感じさせるもの。同じコーナーで何度もオーバースピードでコースアウトするということもあり、プロの関係者の目にはどの様に映ったかわかりませんが、私の目にはそのチャレンジする気持ちは素晴らしく感じられました。琢磨には抑えきられたものの、ウェーバーを何度目かのアタックでオーバーテイクしたときは素晴らしかった。 国際映像もずっと追い続けたデ・ラ・ロサの走りは今回のレースを大いに盛り上げてくれました。おそらく次戦からはモントーヤが復帰するでしょうが、今回の走りは多くの人の脳裏に刻み込まれたはず。彼がシートを得てGpに返ってくることを町たいですすね、 次戦はサンマリノGP。いよいよヨーロッパラウンドが始まります。次戦までの3週間でフェラーリは信頼性を高めてくるでしょう。また、BARもさらにマシンを進化させてくると思います。しかし、それは他のチームも同様。益々激しい戦いが予感されます。現状ではルノーのマシンは一歩ぬきんでています。速さ、タイヤへの優しさ、信頼性。しかし、ライバル達も追ってきます。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[F1] カテゴリの最新記事
|