F1スペインGPは、地元の若き英雄、フェルナンド・アロンソがポール・トゥ・ウィンを決めました。
唯一の対抗馬となり得たのは、予選3位からスタートしたミハエル・シューマッハのみでしたが、そのミハエルも予選2番手のフィジケラは逆転したものの、アロンソには大差をつけられての敗戦となりました。
今回の舞台となったカタルーニャ・サーキットは、オフシーズンにテストが多く開催され、各チーム(スーパーアグリは除く)とも豊富にデータを持っています。その為、各チームともセッティングも決めやすく、激戦が期待されましたが、逆に各チームの実力があぶり出されたような展開になってしまいました。
今回のレース結果を見ると、現時点でのチームの実力差が如実に表れているように思われます。
順位 | ドライバー | チーム | トータルタイム | 周回 |
1 | F.アロンソ | ルノー | 1:26'21.759 | 66 |
2 | M.シューマッハ | フェラーリ | 1:26'40.261 | 66 |
3 | G.フィジケラ | ルノー | 1:26'45.710 | 66 |
4 | F.マッサ | フェラーリ | 1:26'51.618 | 66 |
5 | K.ライッコネン | マクラーレン・メルセデス | 1:27'18.634 | 66 |
6 | J.バトン | Honda | 1:27'20.106 | 66 |
7 | R.バリチェッロ | Honda | 1:26'34.248 | 65 |
8 | N.ハイドフェルド | ザウバーBMW | 1:26'41.014 | 65 |
9 | M.ウェーバー | ウィリアムズ・コスワース | 1:26'42.377 | 65 |
10 | J.トゥルーリ | トヨタ | 1:27'05.221 | 65 |
11 | N.ロズベルグ | ウィリアムズ・コスワース | 1:27'05.739 | 65 |
12 | J.ビルヌーブ | ザウバーBMW | 1:27'06.907 | 65 |
13 | C.クリエン | RBRフェラーリ | 1:27'22.416 | 65 |
14 | D.クルサード | RBRフェラーリ | 1:27'27.008 | 65 |
15 | V.リウッツィ | STRコスワース | 1:24'48.720 | 63 |
16 | T.モンテイロ | MF1トヨタ | 1:26'36.951 | 63 |
17 | 佐藤琢磨 | SUPER AGURI Honda | 1:26'29.247 | 62 |
| C.アルバース | MF1トヨタ | スピン | 48 |
| S.スピード | STRコスワース | エンジン | 47 |
| R.シューマッハ | トヨタ | 電気系 | 31 |
| J-P.モントーヤ | マクラーレン・メルセデス | スピン | 17 |
| F.モンタニー | SUPER AGURI Honda | ドライブシャフト | 10 |
5台のマシンがリタイアしていますが、2台そろってリタイアしたチームはありません。
上からチームを見ていくと、ルノーが一歩先を走り、フェラーリがそれを追う、そして少し離れてマクラーレン、ホンダが続き、さらにザウバーBMWとウイリアムズがこれを追っています。トヨタは今回沈みましたが、本来はホンダの後ろあたりのポジションでしょうか・・・。
後方は、レッドブル、トロ・ロッソミッドランド、スーパーアグリの順となっていますね。
現時点でのマシンの速さ、チームの力、ドライバーの速さを考えると非常に納得のいく結果なのかも知れません。
そんな中でも、マクラーレン、ホンダの戦闘力向上を願いたい。新旧チャンピオンのマッチーレースも面白いですが、もう一つこれに絡んでくるマシンがあると、ますます盛り上がる。そういう意味でも、マクラーレン、ホンダには期待します。
でも、正直いって、マクラーレンが優勝する可能性は感じられても、ホンダが優勝する可能性をあまり感じられないのがさみしいです。
スーパーアグリは相変わらず最後尾ではあるものの、少しずつではあるもののポテンシャルの向上は感じさせてくれています。
モンタニーはマシントラブルでリタイアしたものの、予選、決勝とも印象的な走りを見せています。琢磨も負けていられません。
次戦は伝統のモナコGP。ここはマシンの性能も大切ですが、ドライバーのテクニックも大きな戦闘力となるサーキット。非常に楽しみです。
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