先日終わったばかりのF1トルコGPのイスタンブールサーキットは、一連のティルケ氏デザインのサーキットの中では最高のサーキットで、世界のサーキットの中でもスパ、鈴鹿に次ぐチャレンジングなサーキットとして高い評価を得ています。
つい先日発表されたばかりの2007年F1開催カレンダー(暫定)でも、第12戦として8月26日に開催される予定となっています。
しかし、このすばらしいサーキットを舞台にしたトルコGPに政治的な問題から開催拒否の噂が出てきています。
トルコGP、来季FIAから開催不許可の危機
北キプロス・トルコ共和国というのは、キプロス共和国の北部で、トルコ系住民が主張している「国」。ただし国連などはこの政府を認めず、キプロス島全体をキプロス共和国の領土と認めていて、北部を実質支配している北キプロス・トルコ共和国を承認しているのはトルコ1国のみという状態。実質的にはトルコがキプロス島の北部を占拠し、独立国を主張しているという状態なのでしょう。
2年ほど前に調べた資料が、当サイト内にあります。(笑) キプロス共和国(Republic of Cyprus )
こういう政治的な問題がF1の開催に絡んでくるのは残念なことではありますが、ヨーロッパ各国と違い、実質的に政府が主催するトルコなどの国には、その国なりの思惑もあることですから、これからもこういう問題が出てくる可能性はありそうですね。
キプロス共和国自体は、トルコの南、東地中海上に位置する島国ですが、WRCでキプロス・ラリーを開催するなどモータースポーツファンにもその名前はなじんでいる国。今年もラリージャパンの直後の一戦として予定されています。
風光明媚な国なのでしょうが、人種や宗教、文化から来る独立問題は一朝一夕には解決するものではないでしょう。
FIAは基本的に中立の立場であり政治的な問題にはタッチする立場ではありませんが、今回の問題により「FIAは詳細な調査を開始し、その政治的中立性が損なわれた可能性を懸念している」「この中立の侵害・妨害は容認できない」としています。
キプロスからはマグロも輸入されています。
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