2007年のFormula1の主な改定点が発表されました。
シリーズは全17戦で行われ、復帰が予想されていたサンマリノGPはチームの同意が得られなかった模様で、カレンダーから抜けています。
詳細はこちらで確認してください。
その他にも、重要であろう変更が成されています。
◆タイヤは14セット使用可
ブリヂストンのワンメイクかされるタイヤは今シーズンの7セットから14セットに増やされます。
基本的には全チーム同一のハードとソフトが提供され、それぞれ7セットを使用することが出来ます。その為レース中に最初はソフトでスタートして、タイヤ交換時にハードタイヤに変更するということも可能になるようです。
ただ14セットといっても初日にひとりのドライバーが使用できるのは、最大4セット、残りの二日間で10セットが使用できるということです。
いずれにしても、タイヤは全チーム共通となりますので、チームに最適なタイヤを求めることは出来ません。幅広いタイヤの特製に適応できるマシン設計が重要な要素となりそうです。
◆セーフティーカー
従来セーフティーカー出動時に、一斉に各車がピットインしてピット作業を行うシーンが見られましたが、2007年からはセーフティカー出動時はピットレーンが閉鎖されます。全車がセーフティーカーの後ろに並んだ後は、ピットインすることは出来るようです。
セーフティカーの後ろには、出動時の順位のとおりに一旦並ぶことが義務づけられますので、間に遅い車が入ってしまって不利益を被るということはなくなります。周回遅れのマシンは、その時のマシンの位置に関係なく列の後尾につくようになります。
このセーフティカーに関する規約の変更は、レース戦略に大きな影響を与えそうですね。
◆エンジン
エンジンは今年と同様、1エンジン=2レース制ですが、これが適用されるのは土曜日と日曜日のみとなり、初日はこの制限を受けません。
つまり、初日(金曜日)はエンジンをレース用とは違うエンジンに載せ替えて、時間内は好きなだけ走行できるようになります。
これにより、金曜日はレギュラードライバーがほとんど走らないという状況は大きく変わることになり、積極的にセッティングを行うようになるでしょう。
ただし、タイヤの項にあるように、初日に使用できるタイヤは4セットのみの為、初日はタイヤの使い方が重要な要素となるかも知れません。
◆サードカーとサードドライバー
今年金曜日のみ走行が許可されていたサードカーは禁止され、チームが3台のマシンを走らせることは出来ません。
各チームが同時に走行されるマシンは2台のみですが、そのマシンをレギュラードライバーが走らせるか、登録されたサードドライバーが走らせるかは自由となります。金曜日のフリー走行は、これまでの1時間×2回から、90分×2回に走行時間が増えます。さらにエンジンの項にあるように、エンジンの使用距離の制限から除外されるので、セッティングを進める部分としても重要となりそうです。一方では、2007年はテストに走行距離の制限が加えられることが決まっているので、この金曜日をテストの一環として使用することも考えられます。チームによって、やっていることが変わりそうで、ある意味面白いでしょうね。
ただ、サードドライバーの位置づけがどのようになるのか・・・・?
サードドライバーが走るということはレギュラードライバーのどちらかは走行できないということになるので、そのドライバーにとっては明らかにマイナス要素になる可能性もあります。(戦略にもよるでしょうが・・・・)
おそらくはレギュラードライバーが中心になって走行し、サードドライバーの出番は減ることになるでしょうが、チームによっては持ち込み資金を条件に金曜走行を契約に含むということもありそうです。
現状で私が分かる範囲での内容ですが、その他にも色々と考えられることはあるでしょう。どちらにしても、今年よりも色々とチーム戦略の考え方を変えなければいけない部分はありそうで、実際どのようになるのか興味深いところではあります。
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