昨年12月にスーパーアグリF1のサードドライバーとして契約をし、先日のバレンシア合同テストで初走行をおこなったばかりのギド・ヴァン・デル・ガルデが、突然スパーイカーのサードドライバーとしても発表されました。
カスタマー・マシンの使用問題でスパイカーとスーパーアグリは緊張を高めている中で、何故このような契約問題が発生したのか。
ヴァン・デル・ガルデはオランダ人ですから、オランダスポンサーとの絡みはああるでしょうが、この2重契約は調停委員会に持ち込まれることになりそうです。
2重契約としては近年では、BARとウイリアムズの間で争われた事件が記憶に新しいですが、レギュラードライバーではなくサードドライバー、テストドライバーレベルでのこういう問題はあまり記憶にありません
スーパーアグリとしても、ドライバーとしてのヴァン・デル・ガルデが去ること自体にはあまり問題視しないでしょう。しかし、ヴァン・デル・ガルデとの契約は持ち込み資金を充てにしてのものだったでしょうから、この資金を失うことは痛いはず。ヴァン・デル・ガルデはオランダ人ですので、6億円とも言われるスポンサーマネーがついているとも言われています。
ルノーのメインスポンサーとなった「ING」を代表として、近年はオランダ資本はF1に大きな注目をしています。
スーパーアグリも、ヴァン・デル・ガルデとの契約を初めとしてオランダのスポンサーを獲得したいと動いていたはずで、ヴァン・デル・ガルデがチームを去ることでこの道筋が閉ざされることの衝撃が大きいでしょう。
カスタマーシャシー問題に加えて、新たに発生した契約問題。鈴木亜久里代表にまた頭痛の種が発生してしまいました。
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