昨年はオールホンダとして優勝を飾り、今年はアースカラーを採用と、何かと話題を集めていたホンダF1ですが、開幕2戦を終えて、別の意味で注目を集めてしまっています。
あまりに遅いRA107について、その対策が見つからないために、新たなコンセプトでの新車を開発をするのでは無いかと云うものです。
「ホンダは『RA107』放棄」と、英紙報道(FMotorsports F1)
ホンダの悪夢のスタートでバトンのシーズンはボロボロに (F1通信)
攻めすぎた空力優先コンセプトが徒となって、ブレーキング時の挙動が不安定になっているとされていますが、実際に開幕2戦ではサテライトチームのスーパーアグリに予選では先行され、決勝でも完走が精一杯の状況。シニア・テクニカル・ディレクターの中本修平も、元来はマシン設計が本職では無いために、チーム内の対応をまとめきれないようです。
昨年後半は、攻めの姿勢から好結果を得た中本体制ですが、このように低迷してしまうと、求心力が弱まってしまうのは世の常というもの。
F1通信さんの記事によると
「フライは、英国と日本におけるぎこちない地理的・文化的分裂が設計作業を悩ませていると考えており、この分裂を縮小するべくチームを再編成したい考えである。そして彼はロス・ブラウンをホンダに誘おうとしている。」
「フライの提案する新しい構造は、英国で働く550人と、日本で関連プロジェクトに関わっているエンジニア、空力専門家の250人という現在の状況を廃止し、ブラックレーのファクトリーで英国チームに統合するというもの。」
とのことです。
結局、昨年から中本体制になりホンダの関与が強くなってきていることに対して、従来のブラックレー中心の体制に戻そうとしているようです。
混乱すると必ず出てくる、主導権争い、内紛の動きでしょうか。
強力なリーダーにに率いられた、素早い決定権を持つ組織がF1には必要ですが、今回のホンダ内部の動きがどうなるのか心配なところです。
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