1969年と1973年の2度のF1ワールドチャンピオンを獲得した、ジャッキースチュワートが、ハミルトンを褒め称える一方で、今年のチャンピオン有力候補の1人キミ・ライコネンに本人が根本的に変わらなければならない、と発言しています。
「ライコネンの生き方では、完璧なパッケージを得ることはできない。何度もタイトルを獲得したシューマッハーやセナ、プロスト、ジム・クラーク、それにこの私が得たようなパッケージをね」とスチュワート。
「考え方や精神状態、ビジネスの取り組み方のことだ。我々のライフスタイル、精神、気質は、ライコネンのそれとは異なっていた」
「だからこそ、ハミルトンには今後も他を圧倒するチャンスがあり、ライコネンにはそれがないと言えるんだ。彼が根本的に変わらない限りね」
(AUTOSPORT.webより)
ライコネンのチームとの関わりや、レースに対する関わり方に言っているんでしょうね。
先週のスペインGPでも、序盤にリタイアしたライコネンは、レース途中でサーキットをあとにしたといわれていますし、昨年のモナコGPでもリタイアしたライコネンがクルーザーでくつろいでいるシーンがTVに映し出されました。
反面、昨年引退したミハエル・シューマッハなどは、誰よりも遅くまでサーキットに残っていたと言われていますし、セナなどもそうでしたね。
スチュワートは、チームスタッフの全面的な信頼と協力が無ければ、チャンスは少なくなるということを言っているのでしょう。
ライコネンの速さに対する評価は、衆目の一致するところですし、疑うものは少ないでしょうが、レースに対する取り組みに対してはこれまでも色々と言われていました。
昨年マクラーレンで多くのリタイアを喫して今年フェラーリに移籍しましたが、その際、「今度はフェラーリが壊れるようになるだろう」という予言も聞かれました。用意されたマシンを速く走らせることに関しては抜群のライコネンも、マシンをよりよく仕上げていく努力が足りないとも・・・。
昨年マシントラブルを頻発したマクラーレンが、今年は壊れなくなったは、チームの努力と運命の皮肉でしょうが、ライコネンは今後どのように反撃するのか。
アロンソとライコネンの真っ向勝負が予想された今シーズンは、マッサ、ハミルトンの健闘で、4人&2チームのつばぜり合いとなっています。こんな時であるからこそ、チームとクルーの力をいかに引き寄せるか、これがチャンピオンシップを最後に決める要素になるのかも知れません。
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