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『死の蔵書』の続編。
元警官で、今は古書店を営むクリフ・ジェーンウェイが 「保釈保障会社の逃亡者逮捕請負人」 通称「バウンティ・ハンター」を 依頼されるところから始まります。 もちろんジェーンウェイは断りますが 限定本専門出版社グレイスンから出た エドガー・アラン・ポーの『大鴉』が絡んでいると知り、興味を覚えます。 ここから限定本のおもしろさを交えながら グレイスン兄弟殺害事件の真相を追っていくことになります。 この『大鴉』は、活字、装丁、組本など、 天才といわれたダリル・グレイスンの最後の仕事で 印刷所やダリルもろとも火事に巻き込まれました。 世の中に出回っているはずがありません。 ところが、バウンティ・ハンターが狙う若い女性―― エリノア・リグビー――はそれを盗んだことになっています。 ひとつのミステリーを追うと、別のミステリーが顔を出し どんどん人が死んでいくのは前作通り。 本の装丁や活字へのこだわりなどもおもしろく読めます。 ただ、ミステリーがやや薄い印象。 真相の意外性にかけました。 また、ビートルズの歌と同じ名前のエリノアが後半、出てきません。 前半、彼女との古本屋巡りが光っていたので 彼女が出てこなくなるとさびしいですね。 「そんなことも知らないの?」とジェーンウェイに言ったりして、 愛すべきキャラクター。 その出生の謎やどんな生活をしていたのかから 彼女を想像させる工夫はされているのですが 存在感が薄くなってしまいました。 “The Bookman’s Wake” John Dunning 訳 宮脇孝雄 [海外の小説]カテゴリの最新記事
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