『ワン・ミス・コール』
ジャパニーズ・ホラーの金字塔(いいすぎ?)『着信アリ』のハリウッドリメイク。だんだん私のイカレた嗜好に気づいてきたのか、会社の後輩K君がわざわざ「面白くないですよ!sinokさん!」と、よくわからない興奮とともに貸してくれました(笑)。いやあ~・・・ほんっとーに面白くない(笑)なにより、怖くない。あ、いや、展開は大してオリジナルとかわらないから、話が改悪されているわけではありません。おそらく日米の感性の違いかしらん。日本の風土にぴったりの、おどろおどろしい雰囲気がまったくない。英語に「おどろおどろしい」なんて表現があるのかどうかもナゾですが。粘っこい、湿っぽい恐怖は全然なくなって、ショッカー要素だけが強調されてしまう、ありがちなアメリカ産ホラーになっちゃってるんですね。ホラーに湿度って結構大事で、雨・水辺・汗・地下・露・霧・・・ね。なんだかこう、並べただけでホラーっぽいでしょう?アメリカ産スプラッタホラーでも、怖いのは血と汗でぐちょぐちょになった挙句にに夜道や地下道で水溜りがあるようなところを、こけつまろびつ逃げる姿だったりします。そういう湿度が、この映画にはないので、どうもね。ホラーが成功するか否かは、いかに雰囲気を作るかにかかっていると思うので、その意味ではこの映画はカラッとしすぎ、明るすぎ。まあ、ただ、爽快ではあります。『ファイナル・ディスティネーション』系ですな。ただ、あっちの場合は、殺し方がひねってて、その意味で面白いのよ。全部ほんとに事故だし(笑)だけどこれはね~・・う~~ん。ちょっと中途半端だよね。もっと思い切ってやらなきゃ、思い切って!(・・何を???)