カテゴリ:読んでみた本
mozu: 上司と名がつく人にとって、元気づけられる一冊。私は普段、本に線を引かないけれど、この本にはいたる所にマーカーを引きながら読んだ。 タナカ君: カタカナが多くて一見、読みにくい印象があります。海外の研究者の論文から引用しているため仕方がないとは思いますが、トランザクショナル・リーダーなどと言われてもピントきません。 mozu: 取引的リーダーと訳されている。過去の実績に応じて、あてがわれる資格という意味。適切な日本語がないため、やむを得ない。これに対してトランスフォーメーショナル・リーダーという定義があって、こちらは志の高さゆえに大変革をなし得た人となる。じっくり読み込めば、筆者の言わんとすることに、誰もが共感できるのではないかな。 タナカ君: 「内なる竜を退治する」とか「ルビコン川を渡れ」とか、詩的、情緒的な表現も見られます。タイトルにも『旅』という言葉が使われているように、リーダーシップと『旅』は似ているという筆者の主張にはうなづけます。 mozu: そもそも筆者のリーダーシップの定義が「見えないものを見る旅」とある。誰もが見えないものを見ようとして行動を起こす。そのうち協力者が現れて、夢や願望が実現していく。生還した時にリーダーの称号を得られる。この「見えないもの」を見て行動を起こすという言葉が胸にしみる。管理者として、仕事をするうちにマンネリズムに陥ることがままある。肩書きが自分の立場を一応は保障するけれども、部下の信頼ややる気を引き出すためには何かが必要と皆、考えている。そのヒントが「見えないものを見る」ことにあると思う。 タナカ君: こういうときにはこうしようという、ハウツー物とは違いますね。気持ちの置き方と言うか、心のありようについて、示唆に富んでいます。 mozu: 間違いなく私にとって、今年度のベストの一冊になりそう。一度読んで終わりとするには勿体ない一冊。部下を持って、悩んでいる人、結果を求めて奮闘している人にとって、必ずや力となる本と思います。ぜひご一読を。 ↑応援よろしくお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年04月30日 01時03分32秒
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