カテゴリ:読んでみた本
男のための自分探し
書評/ライフスタイル 『本が好き』プロジェクトから献本いただいた本。 タイトルに[自分探し]とありますが、 私の中では[自分探し]は死語になりつつあります。 自分は何もの?って問われると、 目の前にいる私が自分と答えるし、 自分に何ができるの?って問われると、 まずはやってみて、できたらできる。と答える。 会社とか、家族の中に置かれると、 自分のスタンスとか軸足をどこにおこうかと、 考えますが、じきにわかってくる。 そのあとは、軸がぶれないように気をつけながら、 また時々、ポジションを修正しつつ、 暮らしているところであります。 年をとったのかなぁ。 自分の感覚と、世間一般の感覚が違うのか、 違うとしたら、何が原因なのか、 そこのところを知りたくて読んでみました。 そしてさっと読み終わりました。 この手の本は、筆者の思い入れが強い場合が多く、 押しつけがましさに息苦しさを感じるものですが、 実に軽快に読めました。 「生きる意味とは何か」 「死後の世界はあるのか」 といった、恐らく答えが見つからないであろう、 問いかけに対して、一定の考察を加えたのち、 哲学者の言葉を引用して結論としています。 歴史上著名な哲学者でも、悩みぬいた。 ならば凡人である自分が考えてもわかるまいと、 うまく切り替えられる仕掛けが施されているわけです。 さらにあちこちにトリビアが散りばめられています。 「100年カレンダー」伝説は秀逸。 《1枚の紙に小さな字で百年分のカレンダーを印刷した ものが市販されたが、買った人に自殺者が続出し、 生産中止になった。というもの》 この本にも2001年から100年分のカレンダーが印刷されています。 確かにじっと見ていると不思議な気持ちになってくる…。 ここでこうなって、 ここでこうなるから。 このへんでこうなのかなー。と ある程度の未来予測ができるのです。 もちろん絶望的な気分には なりませんでした。 自分自身がおかしな状況に 陥っているわけではないと確認できたし、 おかしな思想を胸に秘めているわけでもないと わかった… ほっと一安心。 この本は、あとがきにあるように、 哲学書ですが、先にも書いたように、 実に軽快に読めます。さっと読めるということは、 何度も読み返せるということでもある。 時々、自分の軸足がぶれていないか、 精神状態に問題ないか、チェックするために、 読み返してみようかなと思います。 ------------------------------------------------------------------------------ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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