カテゴリ:美術
書類審査を通った100組のアーティストが、割り当てられた小さなブースで作品を展示。
さすがに一挙100組は無理なので、期間を前後に分けて50組ずつ。 拝見したのは前期の組です。 ----- ワタリウムさんからの帰り、表参道ヒルズから原宿へ抜けて帰ろうと思っていたのですが、何かないかな、とスパイラルに立ち寄ってみたら、こんなイベントをやってました。 へぇ。と思いながら、6組くらい観たところで、 「あれ、mrtk君?」 をを? ぱくぱくさんではないですか。こんにちは。 知り合いのアーティストが出品していて、彼女が帰ってくるのを待っているのだが、戻ってこないのだ、とのこと。 あ。その方って、先日のサンシャイン水族館の時にお会いした? ----- そもそも、「師匠筋にあたる」と勝手に呼ばせて頂いている、ぱくぱくさんとも、mixi上で日記など拝見させて頂いているものの、実際にお会いするのは、その水族館企画以来。 ワタリウム美術館の企画旅行で知り合った、ぱくぱくさんは、基本は普通の「社会人」なのですが、ないはずの暇を創り出して、社会に対して鋭い批評を加えながら、伝統・建築・文化などのコラボレーションを念頭に置きつつ、様々なイベン卜を仕掛けている、精力的な方。 気が付けば京都でイベントを行い、東京の建築について言及し、日本女子大に出没して目白を語り、塩爺と昼食会を開き、銀座で…という幅広いスタンスでありながら、しかし地に足の着いた活動をされています。 mixiの日記の毎日5本更新とか、その内容密度も含めて、どうやったら真似できるのだか…。 っと、今回はあくまでフェスティバルの感想でしたね。 で、ここから先は、ぱくぱくさんとご一緒させて頂きました。 ----- ぱくぱくさんが、面白いのがあるよ、と連れて行って下さったのが、ICHIZENさんのブース。 現代の「紋」を創ろうということで、「幸せ紋」や「ドクゼツ紋」など、様々な「紋」をデザインし、缶バッチやTシャツのロゴなどで展開。 ここの部分、ぱくぱくさんの「目のつけどころ」は、かなり確かで、他の展示を見回しても、これだけコンパクトにインパクトあるイメージ展開が出来ているのは、ありませんでした。 ただ、惜しむらくは、アイデアとイメージに頼りすぎて、「紋」のもつ歴史的な背景とか、実際に存在する「面白い紋」への言及まで辿り付けていない。 せっかく「紋」を作品として取り入れるからには、「知識」の部分もパワーアップして、作品に反映できれば、もっと説得力のある作品に昇華されるはず。 それにしても、ぱくぱくさんの、「ファスト風土」からの作品に対する視座、地方自治と絡めての言及、そして、それらを結びつけるアクションへの促し、うーん、やっぱり凄いなぁ。 私の描くアイデアは、どうしてもちゃちなものになりがちですし、それをアクションまで持っていく力がない。 そう、私がぱくぱくさんを「師匠筋にあたる」と勝手に呼ばせて頂いているのは、何かを仕掛ける、そこのエネルギー・手法・コンセプトの立て方などを学びたい、と思っているからなのです。 ----- さて、私してやられたのは、毛塚さんの作品。 冷蔵庫の奥の南極に帰るペンギンさん達のオブジェ。 シロクマの着ぐるみを脱いで一息つくシロクマ。 その他の作品も、なんともユーモラスで可愛らしく、温かい。 雰囲気もアイデアも含めて、私はこういうのが好き。 ----- 楽しい、エネルギー溢れる、センスある、気になる、といった展示はたくさんあって、「文化祭みたい」という、ぱくぱくさんの評価通り、非常に熱気のある空間。 作家さんと交流できるのも楽しい♪ 投票に際して、私は毛塚さんに票を投じさせて頂きましたが、コラボレーションの可能性とか、ビジネス的な視点からは、ICHIZENさんも捨てがたかったなぁ、とも。 後半の50組の展示は観に行きませんでしたけど、もう少し時間をかけて遊ぶ-将来、何らかのコラボレーションを真剣に模索しに行く、というのもありですね。 ぱくぱくさん曰く、「僕の知っているギャラリー関連の人が結構来てるね。」 さもありなん。 いや、予定になかっただけに、予想外に楽しませて頂きました。 ===== 『第7回 スパイラル・インディペンデント・クリエーターズ・フェスティバル』 7th Spiral Independent Creators Festival @スパイラル・ホール(表参道) [会期]2006.05/02(火)~05/05(金) 作者:- ★★★★☆ ※ICHIZENさんのHPはこちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 29, 2006 12:25:56 AM
コメント(0) | コメントを書く
[美術] カテゴリの最新記事
|
|