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日々草

2010.06.07
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カテゴリ:Danjoseの南米紀行
 バンディランテスに込められるサンパウロウの歴史
(Danjoseの南米紀行 その5)
 
 サンパウロ市
サンパウロ市は人口約1100万人(2008年)を持ち
市街地には高層ビルが林立し、郊外には多くの工場が立ち並ぶ
文字通りブラジル最大の都市であると共に
南半球最大の都市である。
南半球の経済、文化の中心地である。
(サンパウロ市の2008年のGDPは3880億ドル、世界10位)

 ホテルの24階から
サンパウロ市街を眺望

イビラブエラ眺望
 
写真手前にある緑地帯がイビラプエラ公園
イビラプエラ公園は(Ibirapuera Park)
ニューヨークのセントラルパークにも匹敵するような
大都会にあって、市民の憩いの場である公園。
さまざまな催事をおこなうコンベンションセンターや
美術館、体育館、プラネタリウムなどなど、
各種の文化施設を備えている
 
 
イビラブエラ公園
 
140ヘクタールに及ぶ広大な公園
熱帯、亜熱帯の大樹が欝蒼と茂る公園
 
 
ゴムの木(イエラブエラ公園)
 
ゴムの木のこの巨大さ
熱帯の旺盛な生命活動を象徴するかのような
壮大なゴムの木が
公園のなかに鎮座する
いかにも熱帯地域の公園らしい景色
 
イビラブエラ公園に咲くブラジル野ボタン
 
 欝蒼と茂る木立のなかに
優しげに咲くクワレズメイラ
ブラジルのノボタン
 
ブラジル野ボタン(quaresmeire rosa)
 
 その公園のなかを
ウォーキングやジョキングする市民たち
 
イビラブエラ公園
 
生い茂る樹木の香気浴び、
、オゾンいっぱいの空気吸って森林浴
市民たちの文字通り
大都会のなかのオアシス
イビラプエラ公園
 
イビラブエラ公園の池

 林立するビル群を背に広がる池
水鳥が三々五々と泳いでいる
欝蒼と暗い大樹に囲まれて
明るく広がる空間
南国の太陽がまぶしい
 
黒鳥(イビラブエラ公園)
 
 黒鳥も池辺で
ゆったりと戯れる
 
公園入り口のすぐ前にある
バンデイラス記念像
(The Monument to the Bandeiras)
バンデイラス像(イビラブエラ公園)
(彫刻家Victor Brecheretによる石像)

 バンデイラス(Bandeiras)とは、
17世紀中頃、ポルトガルの植民地時代に
パウリスタス(Paulistas)として知られるサンパウロ市民たちに
よってなされた奥地探検のことである。

その探検隊のことをバンディランテス(Bandeirantes)という。
彼らは、サンパウロを拠点として、16世紀末に、未開の奥地に進み、
原住民を奴隷として捕らえ、労働力として売った。
更に、その後、17世紀半ばからは、金銀などの鉱脈を見つけるために
更に奥地に進み、自らの富みの源泉とした。

バンディランテスが、未開の奥地を切り開き、
農業や牧畜の基盤を開拓したことが、
現在のブラジル開拓の最も初期の歴史である。
バンディランテスは、
その意味でサンパウロの現在の歴史を築いた
先駆者たちなのである。

その探検者たちの石像が公園の入り口に鎮座している。
観光客たちは、その像の上に乗り、記念撮影をしている。
 
バンデイラス像と葵ちゃん
 
 葵ちゃんも、その石像に乗って記念撮影。
大きくなったら、このサンパウロの歴史を勉強してね。

その探検者たちの労苦は並々ならぬものだったに違いない。
その勇気には感心するけれど、原住民を奴隷にするために、
奥の未開地に遠征したのには、ちょっと胸が傷む。

奥地で飢えと闘い自己防衛するための作物栽培や畜産の開拓があり、
其れが後の農業開拓基盤にもなったが、
当時は、あくまでこれは付随的なもの、主なる目的は奴隷狩り。
原住民は奴隷として売られたが、沿岸の町では適応できず、
病気で死んだりした者が多かった。

1500年に250万人ほどいた原住民は、奴隷狩りにより
18世紀半ばには100~150万人にまで減少したという。
奴隷が手に入り難くなったら、アフリカから輸入して補充したという。
原住民が30~40ドルで売買されたとすれば
アフリカ奴隷は、100~500ドルだったという。
この金額の差は、もちろん原住民を奴隷とした
バンディランテスの富となる。
 
このような、歴史を刻んだバンディランテス
 
サンバを踊る若者たち(イブラブエラ公園)
 
その勇ましい石像をバックにして
若者たちがサンパの音楽を
騒々しく奏でています。
 
サンバを奏でる若者たちよ、
その調べにその音に
奴隷としてアフリカからブラジルにやって来た
君たちの祖先の怨念が、
深い悲しみが、
激しいリズムのなかに鎮静していること知っているか。

 
 サンパウロは日本と遠くて近い国であると改めて感じている。
私の地域(東海)は、ブラジルから出稼ぎに来ているブラジル人が多い。
私の町の隣の市など、団地ごとブラジル人になっており、その小学校など
7割がたブラジル人の子どもなどというのは、珍しくないのである。
私の実家の町でも、アパートごとブラジル人に貸していたり、
その近辺では夜な夜な、たむろして大声で話しをしたりするブラジル人と、
何かにつけ、日本人と対立したりしている。
不景気といえば、真っ先に解雇されるのも彼らである。
移民の子として、まっとうな教育も受けること困難な者も多く
貧困の再生産になっている。
 
しかし、サンパウロはこんなにも繁栄している。
世界の大都会の1つであるとは驚いた。
なぜ、日本に出稼ぎにこなくてはならないのだろう。
サンパウロウの繁栄の富はどこに行っているのだろう。

高度に発達した資本主義の社会が
一方で貧困層を大量に生み出し、
その格差は益々広がっているのが21世紀であると
改めて世界規模で認識した。

そして、その出発地点はバンデイランテスの
奥地遠征であることも忘れてはなるまい。
奴隷狩りの精神は、様相こそ変われども
現代のなかにも脈打っている流れなのではないか。

次回6回目は、サンパウロウの野菜や果物を売る市:メルカード&フェィラ
について書きます。日本との深い関りが益々明らかになるはずです。
お楽しみに。





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最終更新日  2010.06.08 20:49:59
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