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日々草

全8件 (8件中 1-8件目)

1

トルコの古代遺跡

2006.11.07
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カテゴリ:トルコの古代遺跡

Danjoseの花歳時記(外国編)-トルコの花々(番外編)

トルコ古代遺跡に咲くハーブの花々

西洋では古代から、治療のために用いられてきた薬用植物、
ハーブ(herb)の歴史は、紀元前にまで遡り、
ハーブを神々への捧げ物、貴重な薬草として崇めてきた。
16世紀後半までは、西洋医療の中で、大きな地位を占めていた。

トプカプ宮殿のカモミールの絨毯

トプカピ宮殿のカモミール
(オスマントルコ時代に創設されたトプカプ宮殿(イスタンブール)カモミールの花が満開)

学名:Anthemis tomentosa(Woolly chamomile)
乾いた丘陵地や岩や砂地の海岸地に咲く、花期は3月から6月。

カモミールのハーブとしての効用は日本でも明治に遡り古い。

イギリスではチュダー王朝のころから、芝生として楽しむことが流行、
現在でもバッキンガム宮殿を始め、古い庭園に残されている。

古代エジプト時代の人々は、
その花の形が太陽に似ていることから、
太陽神に捧げる花として崇めていた。

ヨーロッパでは、
ハーブティーといえば、カモミールの花というほどに
その薬効には、鎮静作用や発汗作用があり、
不眠や風邪のひき始めに飲んだり
芳香性の苦味が消化不良に効いたりと
各家庭の常備薬として親しまれてきたカモミール。
生活のなかに深く溶け込んで、何千年もの時間を生きてきた。

ベルガマ・アクロポリス野花
(ベルガマのアクロポリスの丘の瓦礫に咲くカモミール)

地中海地方や西南アジアを主な原産地とするハーブは多く
聖書の中に出てくる数々のハーブ、
ミント、コリアンダー、ディル、アロエ、
カモミール、オリーブ、ゲッケイジュなどなど、
2000年の時空を超えて、野原や市街地に生き続けている。

エフェソスの古代遺跡に咲くジャンヤントフェネル 

エフェス遺跡(トルコ)

 3月から4月にかけて、地中海地方の痩せた低い開けた低地や
乾いた岩肌の大地に咲く花GIANT FENNEL
茎が乾き木質化した幹は家具材とする地方もあるという。
髄は乾くとゆっくりと燃えるので、灯かりとなり、
オリンピック・トーチの原初となったという茎。


ベルガマの古代遺跡岩肌の大地に咲くディル
ベルガマ・アクロポリスに咲く花
(ベルガモンの巨大な総合医療センターの遺跡に自生しているディル)
学名:Peucedanum anisum
トルコでは花期は4月から7月。

現在では、ヨーロッパは勿論のこと世界各地の庭で栽培されている。
そのハーブとしての、効用は、料理の香辛料として大活躍。
神経を穏やかにする催眠作用まであるという。
聖書にはアニス(anise)という名で登場する。
数千年をの時空を超えて、今、尚この瓦礫から花を咲かせている。
 

エフェソスの古代遺跡の公衆浴場跡の石壁に
咲き乱れるキンギョソウ

エフェス遺跡(トルコ)

 古代遺跡の瓦礫の丘陵地や、朽ちかけた石壁から咲き乱れる
Snap Dragon

学名:Antirrhinum majus 花期は4月から11月、花の色はピンクやパープル。
岩場、崖、古い壁や家屋に自生。庭に栽培も。
地中海沿岸に広く分布しているが、帰化しているのは、東部海岸地帯のみ。


地震で海底に沈み、廃墟となったミュラの遺跡の瓦礫に咲く
アルテェディア(Artedia)

ミラの荒地に咲くキャンディタフト

学名:Artedia squamata 花期は4月から7月。
地中海沿岸地方の痩せた開けた低地や未開墾の荒地に自生。

セリ科のコリアンダーの仲間か?
コリアンダーは「旧約聖書」の出エジプト記に登場するほど古くからあるハーブ。
香味料として古くから使用されてきた。

墳墓遺跡の崖の瓦礫に咲くキョウチクトウ

ミラの墳墓と夾竹桃

 学名:Nerium oleander 花期は5月から8月、薬用として強心薬の原料。

「旧約聖書」に登場するイエリコ(ジェリコ)のバラを
セイヨウキョウチクトウとする説さえある。
何千もの時を越えて
人々の暮らしの中でいき続けてきたキョウチクトウ
今も、照りつく日照りの瓦礫の大地に、
その花を咲かせている。

(『トルコの花々1~7』で扱わなかった花や、名前が定かでなかった花を(番外編)として、
再度取り上げてみましたが、
まだ、花の名前が確定できないもの、間違っているものもあると思いますので、
その都度、訂正を試みたいと思っています。間違いあらばどうぞご指摘ください)






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最終更新日  2006.11.07 12:43:48
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2006.10.12
カテゴリ:トルコの古代遺跡

Danjoseの花歳時記(外国編)-トルコに咲く花々(7)

野の花の楽園ペルゲ

ペルゲはトロイア戦争後、
ギリシャからの移民によって紀元前10世紀ごろに建設され、
紀元前2世紀にはローマの植民地として栄えた
ヘレニズム期の代表的な小アジアの都市。

ペルゲの遺跡・塔
(アクロポリスへと続くメインストリートの入り口に聳える、ローマ門とギリシャ門遺跡)

1万5千人を収容するローマ劇場や浴場、
アクロポリスに続く列柱街道
その街道にはアクロポリスの泉から水が流れる小川があり、
街道に沿って商店が立ち並ぶ

ペルゲ競技場・列柱
(競技場跡の列柱。瓦礫から芽吹いた雑草の緑を背景に菜の花やポピーが競って咲いている)

人々が集うアゴラがあり、体育館があり、
1万2千人を収容する楕円形の競技場がある。
競技場のアリーナは長さ324メートル、幅34メートルに及ぶ巨大なもの。
映画「ベン・ハー」のあの壮大な戦車競技がこの競技場でも、
多くの観客の心を揺すぶり、わくわくさせたことだろう。

人々で賑い、活気溢れた街ペルゲ。

かくも壮大な都市が今は瓦礫となって、
地下に眠っている。

そして、その荒れるにまかせた競技場跡には、

野の花々が溢れるように咲き乱れている。

ペルゲ競技場に咲く花

競技場跡の瓦礫の中から、
菜の花やゼニアオイやポピーが咲き乱れ、
その花の黄やピンクや赤色が
若草の新緑と色のハーモニーとなって、
やわらかな、やさしい春を奏でる、
トルコの春、4月。

ペルゲ競技場に咲く野の花(トルコ)

 トルコは花の国、
その花の種類は、ヨーロッパ全土に咲く花の数に匹敵するという。

古代ギリシャ建築の石塊を覆い尽くすように、
大理石の建物の隙間に根を張って
咲き出す花々。

花に溢れる4月のトルコ、
エーゲ沿岸のオリーブで覆われた山々は
新緑で鮮やかに燃えていた。

数千年前に生きた人々も
この春のいのち溢れる芽吹きを眺めていたか。

数千年前の人々の暮らしに思いを馳せるとき、
その悠久のときの流れに
繋がって生きる自己の不思議さにうたれる。

古代の遺跡の数々が、今なお眠る大地。
紙に書かれなかった歴史が風化して、
大地に回帰している。

その膨大な時間と、その膨大な人々の暮らしの堆積物
そこにこそ真の歴史がある。

遺跡の残骸は、
今に生きる私たちに
何千年という大きな尺度でモノを見る必要を
静かに教えてくれている。

トルコの花々(完)






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最終更新日  2006.10.12 23:26:15
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2006.10.11
カテゴリ:トルコの古代遺跡

Danjoseの花歳時記(外国編)-トルコに咲く花々(6)

ベルガマのイチジクの木

ベルガマ(Bergama)は
アレキサンダー大王が、ギリシャ・エジプト・ペルシャにまたがる大帝国を建設し、
東西文化の融合による古代文化が
一段と円熟し、花ひらいた時代に
築かれた古代都市、
ベルガモン王国が繁栄した町。
(紀元前241~前133)

ベルガマ・アクロポリス劇場
(現在のベルガマの町を見おろすようにある、古代ベルガモン王国のアクロポリス・
急斜面を利用して造られた1万人を収容できる、劇場跡)


ヘレニズム文化の中心都市として繁栄したベルガモン王国
エジプトのアレキサンドリアと劣らぬ文化が栄えたベルガモン。

ヘレニズム文化は
古代ギリシャ文化をを継承し、
さらに世界市民的な視野で発展させた文化
とりわけ自然科学の発展はめざましい。

数学や物理学の祖はこの時代に生きた人々なのである。
アルキメデスやユークリッドなど、など、

ベルガモン王国には、
城砦ともいうべきアクロポリスに、
華麗なコリント式の列柱の立ち並ぶ壮麗な神殿があり、
世界的な文化、学術の都、アレキサンドリアに劣らぬ大図書館があり、
アスクレピオンという一大医療センターを備えた都市であった。
その規模は、現代の近代的な都市にも劣らぬものである。

ベルガマ・アクロポリス野花
(アクロポリスの丘の瓦礫から、サルビアのような紫色の花々が咲き乱れる)

紀元前200年ごろに、このような文化をもった人々がいた。
2千年前に、このような都市で暮らしていた人々がいた。
そして、その文化を担っていた人々の暮らしは
地下に埋もれ眠ったまま
2000年の時間が流れいる。

ベルガマ・アクロポリスに咲く花
アクロポリスの丘の瓦礫から、ハーブの一種、アニスのたぐいの花がけなげに咲いている。)


そのアスクレピオンの丘の回廊の大理石の列柱は
ニ千年の風雨に晒されても、なお白く
エーゲ海の乾いた何処までも青い空に、溶け込むように華麗に立つ。
その青と白を背景に溶け込んで自生しているイチジクの木々。

ベルガマ・アスクレピオンの無花果

イチジクは
紀元前3000年にすでに栽培されていたという。
紀元前2000年には、小アジアから地中海沿岸に広く行き渡っていた。

ホメロスの「イリアス」や「オデュッセイア」にも、
イチジクは数回、登場するという。
さらに聖書にも
アダムとイブが禁断の実を食べて裸身に羞恥を抱き、
イチジクの葉をつづって腰に巻いたという「創世記」の説話以外にも、
数多くイチジクが登場するという。
そして、禁断の実は
イチジクであるという説さえある。

イチジクは、地中海沿岸に住んだ人々にとっては、
古くから重要な食物でもあった。

イチジクはかくも深く人々の暮らしの中で
数千年の悠久の時間を生き続けてきた。

そして、今も野の草花に混ざって、
古代の人々が暮らし、滅んでいった大地に根を張って、
イチジクはいのちを紡ぎ続けている。

ベルガマ・アスクレピオン野花
(アスクレピオンの遺構の土手に咲く、野の花々。
トルコの4月は、花々が溢れるように咲く季節・
風化して瓦礫となった地面からも野花が咲きこぼれる)

 

《花の名一口メモ》

イチジク(無花果)

秋のイチジク
(イチジクの断面、白い小花の集まりが外側からは果実のように見える)

クワ科の落葉小高木。
葉は互生し、肉厚く、枝や葉を切ると白い乳液を出す。
葉腋(ヨウエキ)に花托(カタク)が壷状に肥大し、
内壁に多数の白色小花を密生したいちじく花序をつける。
外部から花は見えず、果実のように見えるので、
イチジクに無花果の字をあてる。

果実の成熟する時期が年に2回あり、
前年に着生した幼果が越冬して、7月ごろ熟した夏果、
新しい枝に着生して、その年の8~10月に熟したもの秋果という。

イチジク(秋果)
(たわわに実る秋果)

日本への導入は、寛永年間、ポルトガル人により、
「蓬莱柿」(ホウライシ)の名で伝えられ、今日の在来種となった。
名の由来は「和漢三才図絵」に
「俗に唐柿という。一月にして熟すゆえに一熟と名づく」によるという。

西洋では、イチジクは数千の長きに渡り、親しまれ、生活の中で結構なものとして祝福されてきたが、日本では、庭木にすると病人が絶えぬという迷信があって、嫌われてきた。






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最終更新日  2006.10.11 16:01:41
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2006.09.25
カテゴリ:トルコの古代遺跡

Danjoseの花歳時記(外国編)-トルコの花々(その5)

キリムとトルコ絨毯

遊牧の民が、その暮らしのなかで、
紡ぎ、染め、織り、
生活の道具として造り上げてきた織物。
                                                                                              

カッパドキア・壺と奇岩(トルコ)


カッパドキアの奇岩
何千年にも及ぶ
膨大な時間の
自然の営みが
人間の営みが
この大地を造り
上げている。

この地では
トルコ絨毯工場を見学。

 

 

 

ケコム(地震で崩壊した遺跡) 地震で水没都市と
なった遺跡のある
ケコム島
両岸の山全体が
まるで大仏さまの
頭髪のように
丸みを帯びた
岩の集合で
覆われ、
その隙間から、
潅木が生え、
エニシダの
黄色い花が
咲き乱れていた。


この地ではオールドキリムの店に出合った。       

キリムとは
その起源を7000年前にまで遡るとも言われている。
乾燥地帯や草原地帯の遊牧民の手による平織りの織物である。

オルード・キリム(ケコワ)
(オールド・キリムの店:古いものほど高価である
キリムは毛足のない平織りのカーペットとして現代では使われる)

キリムには
さまざまなモチーフ
(羊の角、川の流れ、狼の口、櫛、花、など)の
幾何学的な文様が織り込まれている。

そして、それは織り手の女たちの
願いや怨念が込められている。

厳しい自然のなかで、
自然とある時は一体となり、和んで、
ある時は自然の脅威におののき、ひれ伏して、
厳しい労働の日々を送ったであろう
女たちの喜びや悲しみが
一目一目に織り込まれている。

羊やラクダの毛から糸を紡ぎ
草木から染料を抽出して糸を染め、
何ヶ月もかけて、根気強く織られた
平織りの織物キリム。

この織物の工程の一つ一つに、人々の心が込められ、
丹念におおらかに出来上がっていった昔のキリム。

その織物は、
穀物袋や、ラクダの背にかける収納袋や、
クッションや赤ちゃんを背負う袋となって
暮らしの中で使う道具となった。

今は、女たちの暮らしのなかで活きる道具としてではなく
手仕事の賃仕事として織られているキリム。
古いものほど高価である意味が肯ける。

トルコ絨毯

トルコ絨毯(カッパドキア)
(花をモチーフとした幾何学文様のトルコ絨毯:豪華さのなかにもやわらかな落ち着きがある)


絨毯もキリムと同様に
寒さや湿気から身を守る為に、
狩猟や農耕牧畜の生活の転変の歴史のなかで
毛から糸を紡ぎ織物へと発展させてきたもの。

トルコ絨毯は2本の縦糸に色糸を結びつける
ダブルノットという結び方を作り出した。
ペルシャ絨毯が1本の縦糸に色糸を
巻きつけるシングルノット対して
二本結びのトルコ絨毯は丈夫で耐久性があるという。
1日に7~8ミリしか織れない
計り知れない根気仕事である。

この手仕事は現代がなくしてしまったもの、
その生活から、
自然の摂理そのものの粘り強い時間を
私たちは喪失した。

カッパドキア・トルコ絨毯
(ベージュを基調にした、花をモチーフにしたトルコ絨毯:華やかであるが色使いがシックである)

この色使い、この幾何学文様、
このやわらかさ、やさしさを私たちは失った。

ごく普通の女たちが
生活の一端として織っていた織物
日本でも私の祖母の時代には、
自らで、紡ぎ、織って、縫い物をしていた。
つつましく粘り強く暮らしていた。

今を生きる私たちは
それらを創りだす
生活の智恵さえ喪失しつつあるのではないか。
その根気さえ必要でなくなっている私たち。

過去の歴史から
過去の人々から私たちが今、
学ぶべきものは何かを
この織物たちは私たちに静かに語りかけている。
                                                                         






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最終更新日  2006.09.25 23:28:02
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2006.09.24
カテゴリ:トルコの古代遺跡


Danjoseの花歳時記(外国編)-トルコの花々(その4)

カッパドキア(Cappadocia)

標高約千メートルの果てしない大平原に
火山活動と風化作用により
何万年もかかって、造り上げられた奇岩群が
おとぎの国のよう。

カッパドキア・妖精の煙突(トルコ)
(妖精の煙突と呼ばれている奇岩。
岩の硬度が異なるために、硬い玄武岩ができている上部は帽子のように残り、
下の柔らかい部分は風や雨に削られて、
何万年もかかって高さ10メートル以上のキノコのようになった。)

数億年前の度重なる火山の大噴火で出来た大地が
何万年もかかって風雨に浸食されて
大地から生えたように聳える奇岩
紀元前数千年前から人々が暮らした土地
さまざまな民族が侵入し、争い、栄枯盛衰した土地、
カッパドキア

カッパドキア・キノコの奇岩とラクダ

紀元4~6世紀ごろには、
イスラム教の偶像破壊の迫害から逃れて
キリスト教徒たちが、
その地下に
教会や住居を造って
巨大な地下都市をつくて暮らしていたいた土地。
1万5千人もの人々が暮らしていた街さえあったという

そして、今もその村々に
岩の中を住居として生活する人々がいる。

この何万年という膨大な時間を
厳しい自然と闘い生き伸びてきた大地から
風や雨にさらされた岩の大地から
野の花々は生き続け花を咲かせる。

カzツパドキア・tall bearded irisの花

白い岩肌の中から
こんなにも力強い葉っぱを伸ばし広げて
鮮やかな濃いブルーの花を
砂漠のように荒れた岩の大地に咲かせる
Tall Bearded iris

カッパドキア・hipericum olympicumの花

 乾いた、岩肌の大地から
可愛らしい黄色の花々も咲いている。
Hypericum olympicum

これらの花々は、厳しい自然のなかで
そのいのちを紡いできた。
何万年の大地の営みのなかで
ある時は極寒にある時は酷暑に耐え、
灼熱の火山灰の大地に生きてきた、
まさに野の花々である。

《 花の名一口メモ》

Tall Bearded Iris
アヤメ科、アヤメ属。
この種に属するものは、地中海沿岸には多くある。
花が咲く次期は4~6月。乾燥した岩場や墓地、野原の縁など自生。
何世紀にもわたり、栽培され、色々な品種が存在し、原種はよく分からない。
西トルコとメソポタニア原産はIris gemanica.
(日本のアヤメとはかなり異なっている)

Hypericum olympicm
おとぎりそう科
バルカン半島とトルコに分布。花の咲くのは、5月~7月。
乾いた岩場や草地に自生する。

(追記) 花の名前は、
Wild Flowers of the Mediterranean (A&b Black:London)
によって調べていますが、写真だけでは不明な部分もあり、
断定は避けたいと思います。
「野の花は野に置け」という言葉が確かあったと思いますが、
園芸種などでも確かめていますが、同じ花の名前ながら
野にある花とはやはり趣きが違うこと改めて気付き感銘を受けています。






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最終更新日  2006.09.26 09:43:43
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2006.09.21
カテゴリ:トルコの古代遺跡


Danjoseの花歳時記(外国編)-トルコの花々(その3)

古代都市の墳墓の瓦礫に咲く花々

古代都市の多くは、街を囲む城壁の外側に
ネクロポリス(死者の都市)が置かれていたという。
「死者の都市」ネクロポリスとは、
即ち墓地のことである。

サルコファガスと呼ばれる巨大な石棺
まるで家のように立ち並ぶ。
トルコのパムッカレ(古代名ヒエラポリス)には
墓の数1200を数え、その数のサルコファガスが
高原の草むらのなかに、延々と1キロにわたって立ち並ぶ。

そして、その石棺のレリーフには
古代ギリシャ時代のおおらか力強い人物像が刻まれている。

ミラ遺跡の柱頭の装飾

このレリーフは、サルコファガスの物ではないが、
その当時の建造物の柱頭を飾っていたものである。
この時代の人々が大理石に刻んだ人物像の様式がしのばれる。
その顔の表情のなまなましい写実性、
見る者は思わず、その顔から溢れる感情に惹きつけられる。

ミュラの岩壁に造られたネクロポリス

ミラ・断崖の墳墓群(トルコ)
(トルコ・リキア地方にはこの様式の墓が多い)

この死者の街の力強さ、迫力は、
ギリシャ時代の人々が
地下の世界、冥界を地上の現世に劣らぬもの、
闇の世界を天上の神々に劣らぬものとして
崇め、ひれふして生きていた証ではないか。

死者を祀る単なる記念碑を超えた生々しさを、
何千年という歳月を経てもなお私たちに訴えかけている。

ミラの墳墓と夾竹桃
墳墓の瓦礫に咲く花、トルコの4月、もう夾竹桃が真っ盛り)

そして、その数千年前から、
風雪にさらされ、延々と生き延びて来た大地、
風化して土に回帰すようとしているその瓦礫から
草木が芽生え、成長し、花を咲かせ、実を結び
そのいのちを今に繋いでいる。

ミラの荒地に咲くキャンディタフト

こんなに清楚で可愛らしい花さえ咲いている。
スペインからトルコの地方に、
4月から7月に咲く花、
瓦礫に咲く花。


瓦礫に咲き乱れるアロエ

ミラ・アロエの花(トルコ)

エジプトやローマやギリシャでは
紀元前から栽培されていたというアロエ。

古代ギリシャでは重要な輸入品であったというアロエ。
アリストテレスは、アレクサンドロス大王に
その産地ソコトラ島の占拠を勧めたという逸話さえ持っているアロエ。

それほどに古代の人々の生活と深く関り生きてきたアロエ。
そして今日も変らず、
幾千の人々の暮らしが埋もれて、土と化した瓦礫から
花を咲かせている。


《花の名一口メモ》

Annual Candytuft (キャンディタフト)
(アブラナ科、イベリス属)
スペインとバレアス諸島(地中海西部のスペイン領の群島}東部からトルコにかけて分布。
4月から7月にかけて花を咲かせる。アラブの平原や瓦礫の地に自生。
キャンディタフトという名で、色々な園芸品種として、世界中の庭で今は栽培されている。
日本では「トキワナズナ」という名前でよく似た品種が栽培されている。
アカネ科の同名の花とは別品種である。

Aloe vera (アロエ)
ユリ科、アロエ属。
開花時には1メートルぐらいの丈になる。黄色の花。
岩や砂地の海岸に自生。地中海沿岸に広く分布。(南アフリカにも分布)

薬用植物として、さまざまに利用され古代から市場で取引された。
アロエはアラビア語のアロッホ(Alloch)に由来。
古くから下剤として利用。古代ギリシャでは重要な輸入品であった。

日本でも「医者いらず」の名で呼ばれるほどに民間薬として活躍している。
葉の液汁を胃腸薬、喘息に内服したり、ひび、あかぎれに外用する。
日本では花が咲かないものと思われがちであるが、
暖地でないと開花しないのと、古株にならないと花をつけない性質による。
日本への渡来時期は明らかでないが、江戸時代にアロエの塊がもたらされている。






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最終更新日  2006.09.21 12:02:03
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2006.09.11
カテゴリ:トルコの古代遺跡

Danjosenoの花歳時記(外国編)-トルコの花々(その2)

エフェソス(Ephesos)
トルコ、小アジアの西海岸(エーゲ)に
繁栄し古代都市。

その昔、伝道の旅にでた聖パウロが
エフェソスにたどり着いた時、
その巨大さに驚嘆して
「これより大きな町があるだろうか」
と感嘆の言葉を発したという。

エフェス遺跡(トルコ)
(港から野外大劇場に通ずるアルカデアン大通り跡、通りの両脇には商店街が立ち並んでいた)

巨大古代都市
エフェソスは
今は廃墟となり、地下に瓦礫となり眠っている。


アテネやローマを凌駕するほどの
巨大な都市建造物や、都市機能をそなえて
活発に人々が生活し、文化を創り、
滅んでいった都市。

エフェス遺跡(トルコ)
(古代都市エフェソスの公衆浴場の跡の石柱から、垂れて咲くピンクの花、
その背景の草木も一斉に芽吹き浅黄色、トルコの春爛漫)


2万5千人もの人々を収容する野外大劇場、
壮麗な建物の図書館、蔵書は12万冊もあったという、
公衆浴場には
冷水浴、温水浴、熱水浴、マッサージ室、脱衣場などを備え
貧しき者も、富める者も隔てなく利用したという大浴場

この巨大都市の人々の暮らしを
何千の風雪に耐えても尚
その遺跡の前にたたずむ者に
その栄華と盛衰とを
壮大なスケールで思い描かせる

アルテミス神殿跡

エフェス遺跡
古代ギリシャの最大の建造物であり、
すべて大理石造りで、その美しさは比類のないものと伝えられている。
神殿の跡地では今も発掘作業が続いているが、まだ遺跡のほとんどは土の中である。
往事はこれと同じ柱が127本も立ち並ぶ、壮大な柱の森といっていい、
その入り口中央に生命力あふれる生々しい巨大なアルテミス女神像が立っていた。
当時の人々が崇拝していたその信仰の深さがその規模の大きさからも伺える。

そのい遺跡の瓦礫の大地にも、菜の花が辺り一面を黄色にして咲いている。

この地に建造されたアルテミス神殿は
古代7不思議にの一つに数えられている壮麗な神殿であった。

エフェソスのアルテミス
地中海全体に名をどろかせ、人々の生きるよりどころとなっていた
女神アルテミス。

生命を産みかつ育てる女の母性を絶対的なものして、
多産と豊穣のシンボルとして
おおらかに力強く性を聖なるものとして
崇めた古代の人々の
崇拝の対象としての女神アルテミス。

人間の根源的なエネルギーが溢れていた
往事の人々の暮らしぶりを、
その遺跡の壮大さが
静かに今を生きる私たちに語りかけている。


今、その神殿の跡には、
天辺にコウノトリが宿る
巨大な大理石の柱が一本、
瓦礫となり、土と化した荒涼とした原っぱに
静かに立っているのみである。
 

エフェス遺跡(トルコ)
(黄色のふんわりとした花が、瓦礫からすくっと立って、柔らかに咲くトルコの春、4月)

そして、その瓦礫と化した大地から
トルコの春を彩る花々が
今日も変らずに咲いている。

数千年の時を経て、
そのいのちを紡ぎ続けてきた花よ、

物言わぬこの遺跡が土へと回帰した今も
風雪に耐え、いのちを渡し続けている花よ、
その膨大な時の長さよ。






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最終更新日  2006.09.11 16:04:04
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2006.09.06
カテゴリ:トルコの古代遺跡

今回から、再びDanjoseの花歳時記(トルコの花々)をシリーズでお送りします。

Danjoseの花歳時記(外国編)-トルコ(1)

トルコ
トルコの国は、アジアとヨーロッパを結ぶ接点。
紀元前6000年の太古から、
さまざまな民族が居住し、交流し、文明を接触させ、
国家が興亡を繰り返してきた地。

イスタンブールは
ボスボラス海峡を挟んで、
アジア側とヨーロッパ側に別れている街、
文字どおり東西を結ぶ架け橋ボスボラス橋がある。

重層的な歴史を塗りこめた街や
廃墟となって、数千年の時の流れの中で
静かにたたずむ丘がある国。

そしてトルコは花の国でもある。
トルコに咲く花の種類は
ヨーロッパのすべてよりも数が多いという。
トルコを原産国とする花も数々ある。

《トロイに咲き乱れる花々》

トロイ・木馬
(雨上がりの青空に聳え立つトロイの木馬のレプリカ。)

赤きケシ アキレス流せし 血のしずく : danjoseの詠んだ一句

トロイはドイツの考古学者シュリーマンが
幼い時から愛唱したホメロスの英雄叙事詩「イリアス」に啓発されて
トロアス地方のエーゲ海沿岸から5キロ内陸のヒッサリクの丘に
トロイの都市が眠っているのではと
発掘作業をして探しあててた遺跡である。

紀元前3000年から1000年に栄えた都市トロイ
今は廃墟となり、石垣がわずかにその跡をとどめている

トロイ・花

その瓦礫の隙間から、野の花が咲き乱れる。
この廃墟と化した跡に立つとき、
人は何か大きなものに心打たれる。

トロイ・ケシの花

 赤いヒナゲシの花々が
春風に揺れて、
辺り一面をまっ黄色に染めて波立つ菜の花が
咲き乱れる
トロイの春、4月。

トロイ・菜の花

数千年の時間が流れ、
幾多の文明が栄え、滅んで
大地に回帰して行った。

そして今、
その影は跡形もなく、
石塊となり、それさえも風化して、
土に返ろうとしている

その数千年の時間を
絶えることなくいのちを紡ぎ
花を咲かせ続けてきた野の花、花、

何という壮大さ、

何という悠久。







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最終更新日  2006.09.06 15:51:09
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