受験生のおべんきょ日記？

　けっこうよかったです。

　ストーリーは，簡単に言うと，主人公の劇作家（ジョニーデップ）が，父親を亡くしたある家族と触れ合い，彼らから刺激を受け，新しい劇「ピーターパン」を書き上げる，というものです。

　なによりジョニーデップの演技がよかったです。無邪気な子供っぽい表情も微妙で複雑な表情もとてもよかったです。彼は，単に子供っぽいのではなく，夢と希望と現実をしっかり整理することができつつ，信じる心を失わないでいる大人であるという設定なんですが，彼の表情からそれがすごく伝わってきてさすがだなーと思いました。

　海賊だったり殺人鬼だったり麻薬王だったりといった役のイメージが強かったんですけど，微妙な気持ちの表現が上手いので，今回のようなまともな人の役の方がそのよさが光っていいかも，と思いました。


　ちょっと難点を言えば，この家族と親しくなった契機をもう少しちゃんと描いて欲しかったです。彼は結婚しているのに，なんでそれをほっぽりだして，そんなに急にのめりこんでいるんだろうと思いました。
　一目ぼれしてしまったとか，その子供に何か特別なものを感じ，もっと接していたいと思ったとか，理由は何でもいいんですけど，突然足繁く通うようになって無邪気に子供たちと遊びまくっているその理由を示して欲しかったです。