|
テーマ:お勧めの本(7211)
カテゴリ:むぎこの本棚
ハチはなぜ大量死したのか 【内容紹介】 突然働きバチがすべて失踪、コロニーは全滅する。蜂群崩壊症候群の原因究明でみえてきた地球の生態系の危機。現代版「沈黙の春」 2007年、北半球に生息するミツバチの4分の1が消えました。ある朝養蜂家が巣箱をあけると、そこにいるはずの働きバチがいないのです。働きバチは二度と帰ってくることなく、そのコロニーは全滅します。謎のその病気は蜂群崩壊症候群(CCD)と名付けられます。その原因追究から「生態系の平衡の歪(ゆが)み」というより大きな枠組みに読者をつれさる知的興奮の科学書です。福岡伸一さんの解説が付きます。 (Amazonより) 久々に購入したハードカバーです 一晩で一気に読みました。 これは面白い、そして考えさせられました まず、ミツバチの種類、生態、現在養蜂で主につかわれている種の成り立ち、養蜂と農業の関係・・・初めて知ることばかりでとても面白い。 イタリア(ノウテンキ)とロシア(疑心暗鬼)のミツバチの性格の違いとか笑えます。 そしてミツバチの能力のすごさ その行動の意味合いの深さ、自然の作り上げたシステムの不思議さも知れば知るほどすごいです。 更には・・・そこにみえた養蜂ってまるで鶏舎にむりやり鶏を詰め込んでいるような感じなんだとおもわせる管理のしかた。 何章かにつえられた題名「実りなき秋」はあきらかに「沈黙の春」を意識してのものです。 事実に基づく話しはやはり重くて深いそして、このノンフィクションは極上のミステリィでもあるきがします。 ミツバチの大量死はミツバチの飼い方、そして農薬散布のありかた、作物の大量栽培・・様々な要因が出てきます。 作物の受粉の為、強制的に同じ植物の花粉やミツをとらされ、病気の為に薬を投与され、元気がないと言ってはシロップを大量に与えられ(栄養バランス最悪)、浸透性の農薬の残留した地域に放され、自然淘汰は無視され まさに複合汚染です このミツバチの様子が今の人間社会とかぶっている気がするのは気のせいでしょうか? 実際、これらのことにいろいろ配慮している巣箱は生残る率は高いそうです。 そしてすこしほっとしたのが・・・ニホンミツバチは現在一般化している養蜂家の飼っているミツバチとはちがい蜜を集める量は少ない(だから商業的にはむいてない)けど今回の大量死に巻き込まれていないこと そして他のミツバチより穏やかで飼いやすいのだそうです。 最後に。。。仁子がいたらなんていうかな・・教授が読んだらなんていうかなとか考えました(病気ですねえ) お勧めの一冊です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[むぎこの本棚] カテゴリの最新記事
|