むぎの気持ち

実家の向かいに

古いトタンの蔵があります

すごく古い瓦がのっていて

壁はトタン...

おじいちゃんのそのまたおじいちゃんが

建てた物で

大事な米や穀物や

味噌を保存するための小屋です

実家の歴史その物

簡素な作りですが 

子供の頃からあったその佇まいは

凄く好きな建物です

今回の地震で

もしかしたら

壊れたかも...と

心配しましたが

しっかり

建っていてくれて

ありがとう...

その

小屋の影には

福寿草が...

昔は嫌いだったけど...

40過ぎたあたりから

好きになりました

（私も年取ったもんだ…）

春1番に咲く花は

まさに

黄金色

幸せになれそうっ

見た目の可憐さとは裏腹に

根には毒を持ってるそうです

なので

ネズミにも

かじられること無く

繁殖できるのだとか…

この花のように

東北人の

粘強さで

見事な繁殖をして欲しいなと

思います

私の育った街は

一瞬で無くなってしまったけど

きっと

また

キレイな三陸海岸の町並みが戻ってくると

信じています

それは

10年後か20年後か…

 たぶん

時間はかかると思いますが…

私は

6年前に

神戸で開催された 

透析医学会に出席した時の

感動を今でも

覚えています

阪神大震災の

テレビに映し出されたショッキングな映像から

10年目の

医学会で訪れた

神戸の町は

 あの日の

震災の面影が無いほどに

見事な

復興を遂げていて

すごく

感動したのです

岩手の故郷は

過疎化に

拍車がかかるかもしれないけど…

 それでも

ゼロにはならない

きっと

いつかは

春は来ると信じています

今

宮古には

北海道旭川から自衛隊の皆さんが

北海道警察の方が

懸命に

復興に向けての第一歩を

助けてくださっています

さらに

県外ナンバーのトラックが

救援物資を運んで下さっています

ありがとうございます

そして

これからも

忘れないで…ね

時々

応援よろしくお願いします