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そういちの平庵∞ceeport∞

そういちの平庵∞ceeport∞

地球という星で共存する為に

先生が「解らないことは何でも聞きなさい」と言われたので聞きに言ったら、
「こんなことは自分で考えなさい。こんな簡単なことを一々聞くんじゃない。」
と叱られたら、その次からは聞きに行った方が良いのか、聞きに行かないと
「どうして聞かなかったのだ」とまた叱られるのではないかと考えて、
聞くことも出来ず、聞かずに放っておくことも出来ないという葛藤に陥ってしまう。
こういう心理がダブルバインドである。
つまり、全面的に拒否されたほうが、少なくとも心理的には安定するのだが、なまじ「何でも聞きなさい」と言われたために、身の置き所がなくなってしまう。

RDレインという精神科医が昔いた
彼の書いた著作の中でどの本か忘れたがこんな挿話があった
母親が怖い顔をして帰ってくる
帰りを待っていた子供はお帰りなさいと言おうと思ったが
母親の顔を見て何かあったのかな?と思う
そこで母親が子供に放つ言葉が
「何でお帰りなさいって言えないの?」
この言葉に子供は混乱する
このようなコミニュケーションが多い家庭に分裂病患者が多いと氏は指摘する

上記の本は僕が久里浜病院に入院中に読んだ本で
印象に残ったので憶えている

例えば「皆さん老後の保障のため国民年金を納めましょう」と国家は訴える
しかしながらこの年金を湯水の如く使う政治家や官僚がいる
で誰の為の年金?と我々は考える
確かに誰でも老後の保障を求める
じゃあ年金額引き上げましょう
年金を湯水の如く使った側は何の裁きも受けず責任も取らず
本当に貰えるの一体何を信じれば良いの?と不安になる
こんなことが満ち満ちた中で我々は生き
様々なダブルバインドやダブルスタンダードの中で生きる

憲法で平和を唄いイラクに軍隊を送り
これは日本とアメリカとの関係性がそもそもダブルバインドだと思う
一回アメリカが解体した財閥が朝鮮戦争で兵器が必要になり
またぞろ軍需企業として栄えこの特需をスタートに未曾有の経済成長を果たし
解体された軍隊も警察予備隊、自衛隊と再編された
すべては国際情勢とアメリカの都合
日本人がこの事を公に考えたり議論することなく
言われるまま行われた・・・そうこの国はアメリカの植民地だから

学校でまじめにコツコツ生きることが大切ですと教え
そんな人ほど燃え尽きたり自殺したりする
本当は口だけで上手く立ち回るほうが良いのだ
そう口だけの官僚、政治家を見ればわかる
上辺では奇麗事を言い本音は自分達の利益というダブルスタンダードで生きる
この社会に見事の適応した人達
何も彼らが悪いわけじゃない
そういうふにできているのだこの世が

人は社会的な生き物であり
言葉と言う道具を使い関係性を結ぶ
人と人、国と国
関係性や関わり方の根本を眺めると
これらダブルバインドがどこでも見られ
どこでも行われ
そこかしこで人が壊れていく

行き着くところは権力とは何か?
何故国家があるか?
本当に必要な統治って何か?
権力と我々の関係性
そこからRDレインは反精神医学を提唱した
権力の側に自分を置かず
患者を人間として扱うという当たり前のスタンスを提唱した
精神病を病者の側に立ち人間的に理解しようとした医者RDレイン
この事を曲解し排撃したのは
これまた精神医学会という権威だった
また学会は我々はプロです専門家です
だから我々にお任せをと言い
良心的な医者やたてつく医者を排除する・・・一時期の斎藤学もそうだった
かれもまた上記の事にきずき本当の事を訴えたら学会がマスコミを使い大バッシング
本当の事を言うと排除され排撃される空気
これが多分国家や組織の本質
お国の為に・・・滅私奉公
これら権力、権威、ひいては人間集団の解明
山本七平氏が試みたような人間的な専門家

権力や権威の解体
これをしないかぎり戦争も環境破壊も止まらない
これが21世紀のテーマだと思う
脱権力社会
これが僕の答え
一人一人の人間的成長というビジョンだと思う
人間的な教育、人間的な企業、人間的な統治
地球という星で共存する為に


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