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2007年05月28日
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カテゴリ:映画・海外ドラマ
原作:フランク・ミラー、リン・バーリー
監督:ザック・スナイダー
出演:ジェラルド・バトラー、レナ・ヘディ、デヴィッド・ウェンハム、ドミニク・ウェスト

紀元前480年、スパルタ軍とペルシア軍が死闘を繰り広げたテルモピュライの戦いを描いた作品。
スパルタ王レオニダス(ジェラルド・バトラー)のもとにペルシア帝国のクセルクセス大王(ロドリゴ・サントロ)からの使者がやって来る。
「服従か、死か」 レオニダス王は、横柄な態度で土地と水を差し出せと迫る使者を葬り去った。
スパルタ軍に服従はありえない。
司祭も議会も無視した王は、スパルタの平和を守るため、300人の兵士達とともにペルシア
100万の大群に闘いを挑む。

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観終わって切なくなった。
切なく哀しい物語だと感じた。

とても厳しい教育=スパルタ教育
300名の兵士が、大群に立ち向かった

遠く日本にもスパルタ教育の語源は伝わっており、ある程度の年代ならば、これぐらいの事は
元々知っている。

服従はしない、退却はしない、降伏はしない。
ならば闘うのみ。
スパルタ軍の兵士達は、皆厳しい掟をクリアして来た者達。

議会と議会が決めた法を重んじて来たスパルタだったが、いつの世にも金で腐敗した者達がいる。
王でさえ逆らえない司祭達は、ペルシアと闘う事を禁じる。
彼らもまた、金で動いていたから。
議会も出兵を禁じた。それは服従を意味する。
300名とともに出陣した王を助ける為、王妃は議員に身を任せ、議会へ出席できるよう取引を
する。

この映画の女性キャラである王妃はとても良かった。好きなキャラだ。
泣きわめく事もなく、王との信頼関係も厚く、しっかりした女性だった。
強いスパルタの兵士を産むのは、スパルタの女。
もう、その通りでございますといった感じ。
常々私は思っていた。男なんてみんな女から産まれて来るんじゃん、ってね(笑)
スパルタ軍の援軍を出すよう議員達を説得するため犠牲を払って議会に出席し、
卑怯な議員にもやり返したところはスッとした。
夫である王を信じ、死ぬとわかっている闘いに送り出した。
本当の意味で強い女性だった。
スパルタの女性達はみな心が強いと思う。息子と7歳で離れなければならず、成人しても闘いに
行くと分かっているのだから。

スパルタ軍はテルモピュライという山道でペルシア軍を待ち構えていた。
実際はペルシア軍対ギリシア軍の闘いで、ペルシア軍は100万以上、ギリシア軍は5000名
ほど。
レオニダス王は300名を連れてギリシア軍を支援し、先頭に立って闘ったのだ。

正直、ペルシア軍の繰り出す飛び道具的な兵士には笑える。
モンスターのような大男、スクリームみたいなマスクのやつ、そしてサイに象(笑)
象はあっけなく血糊で滑って落ちて行く。
ペルシアの大王はヒステリーだし(笑)
ちなみに大王役のサントロはLOSTのパウロ。
あっちでは薄汚れた格好だけど、こっちでは着飾っていてw
「世界で最も美しい50人」 に選ばれているだけあって、モトは綺麗(笑)
1日目は、この山道を生かして闘ったスパルタ軍の勝利。

あともう1箇所ちょっと笑いそうになってしまったのが、ラスト近く。
レオニダスがひとり前に出て、生き残ったスパルタ兵士が後方で陣を組んでいるのだが、その布陣がどう見ても 「ガメラ」 なのだ。

しゃがみこんで盾を構えているのはいつもなんだけど、その時は何故か丸く固まっていた。
盾ががっしりと固まって全体的に丸くなっている、それを上から見た図を想像してみてほしい。
亀の甲羅でしょ?
一目見て、あっ、ガメラ… と思ってしまったので、もうガメラにしか見えなくなった。
回りながら飛んで行きそうで…
最期に繋がるシーンだというのに…('A`)

軍の中でも精鋭の300名とはいえ、人海戦術には及ばない。
彼らも生きて帰れるとは思っていなかった。
しかし王は負傷したひとりの兵士を帰還させる。
生きて戻り、後の世に我々300名が恐れず闘った事を伝えてくれと。
それは国を超え、世代を超えて現在にもしっかりと伝わっている。
何か、忠臣蔵を思い出した。大石も1名を帰還させ後世の語り部としている。

300名は肉体が鎧。着飾ったペルシアとは大違い。
このぱんつ一丁は、眼福でした(笑)
鍛え上げられた肉体は芸術的で、槍を持って闘うところの躍動美は綺麗だった。

ジェリーもすごく鍛えていて、王の貫禄もあったし素敵だった。
出陣の前夜、町並みを見つめ憂える王の後姿。
堂々とした裸身はいいんですが、えーっと、何か見えたような(爆)
ほんとに鍛えてましたよ、みんな。

戦争ものだから人が沢山死ぬし、指定がかかっているけれど映像的なグロさはない。
全体的に暗いのもあるが、血飛沫も死体も残酷に見えないように処理されている。
血が苦手な人も観るに耐えると思う。

全滅したスパルタ軍の中の王の屍は、まるでキリストのようだった。
彼らは闘う事が使命のようなものだけど、残された者達はつらい。
わかっていてもつらい。
だからとても、切なくなった。

【 「300」 試写会:よみうりホール 】

        






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Last updated  2007年06月04日 01時12分27秒
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