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2007年07月12日
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カテゴリ:映画・海外ドラマ
監督:原恵一 
原作:木暮正夫 
声の出演:冨沢風斗(クゥ)、横川貴大(康一)、田中直樹(お父さん)、西田尚美(お母さん)、
     植松夏希(菊池)、なぎら健壱(クゥの父親)、ゴリ(キジムナー)

河童の親子が堤防で貢物の魚を持ってある侍を待っていた。
彼は不正な農地改革をし、自然を破壊している。
河童の父親は埋め立てを止めてくれとお願いに来ただけだったのに、不正の相談をしていた彼らは
河童の腕を落とし、切り殺す。
河童の子供まで殺されかけたその時、地震が起きた。子は地割れの中に閉じ込められる。
それから300年の月日が流れた。

学校帰りに上原康一は河原で珍しい石を拾い持ち帰る。
家で水洗いしていると、中から出て来たのは河童の子供。
「クゥ~」 という泣き声からクゥと名付けられた。
初めはおっかなびっくりだった家族もクゥに馴染んで行き、ちょっと時代がかった言葉遣いのクゥは
上原家で暮らすようになる。
クゥの存在は絶対秘密、と家族で誓った。
ある日クゥが、仲間のところに行きたいと言い出した。
康一はクゥをリュックに入れ、遠野へ旅をする。
まだ自然が残る遠野だが、クゥの仲間はいなかった。
遠野から戻ると、写真週刊誌が康一を待ち伏せしていた。無理矢理写真を撮られ、カメラレンズを
破壊したクゥ。
クゥの存在が知られ、上原家の周りは大変な事に。
お父さんの会社の都合でテレビに出る事になったが、悪い予感がした上原家の飼い犬・おっさんが
自分も連れて行けと言う。
スタジオでは先祖から伝わるという河童の腕を持ってゲストが来たが、その顔がクゥの父親を切り
殺した侍にそっくりだった。
その腕は間違いなく父親のもの。恐怖を感じたクゥは照明を割り、スタジオを逃げ出す。
おっさんが腕を抱いたクゥを背に乗せ、街を走る。
だが都会に人間のいないところなんて無い。
車に轢かれたおっさんは以前の飼い主を案じ死んで逝く。
悲しい心のまま、クゥは東京タワーに登った。
「父ちゃんのところへいきたい」 クゥがそう呟いた時、雲の中から龍が舞った。
まだ駄目だ、来るなと言ってるんだね。クゥは理解し、上原家に戻った。
隠れていても仕方ないからみんなで川へ遊びに行こう。
そう計画していたら、クゥ宛に1通のハガキが届いた。
すぐにこっちへ来いと書かれているそれは、人間が書いたものではないとクゥは言う。
やっぱり 「人間の巣」 である東京にいる事はできない…
クゥは旅立つ事にした。
お父さんが囮になり、マスコミや見物人をひきつけておいて、康一はクゥの入ったダンボールを
持って出て行った。
少し寄り道をして、引っ越す準備をしている菊池を訪ねクゥに会わせた。
康一は電車に乗り少し離れた場所からダンボールを送る。
宅急便が届き、よく来たなあ、と出迎えてくれたのは人間に化けたキジムナーだった。
クゥは沖縄の川に泳ぎに行く。

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あらすじを読んで、きっと泣くと思ったから、1件しか応募しませんでした。
泣くと分かっているものは家で観る方が良いです(笑)
そしたら当たっちゃいました。

子供OKの試写会だったので、あっしまった大丈夫かな、そうだよアニメなんだから子供OKだよ~
シュレックみたいにあまり騒々しくないと良いなーと思いつつ入場。
開映直前の影アナで 「上映時間は2時間18分を…」 って言った。言ったよね確かに…
2時間18分もあるの!
が終わってみると長いとは感じませんでした。
でも子供には長かったようで(笑) 私の前列は5名男の子ばかりが座ってて、途中からゲームを
し始め、それから寝てました。
他にも寝てると分かる子は沢山いました。ウロウロしてる子も。
長いので途中トイレに立つ親子も多かった。これはしょうがないわな。
けどゲームや立ち歩きはどうよ? 
でもまあ、親が元々できてないのに、子供に公共の場所でのマナーを守れなんて躾はできない
でしょう ┐(´-`)┌ 

環境破壊、群集心理の怖さ、友情、家族の絆、色々な事を盛りこんであります。
最初はいじめです。
クラスメイトの菊池さんは一部の男女からいじめられています。
康一達がふざけながら下校していると、靴が飛んで、菊池のランドセルに当たります。
先ず謝るべきでしょう。
なのに彼らは謝りもしないし、悪かったとは思ってません。
康一は彼女を気にしているけど、この年頃の男の子は子供だから好きな子をいじめたりします。
でも菊池がうけているのは本当のいじめです。康一も止めません。
ごめんなさいが言える子が多くなると良いのにね。

妹はわがままです。
まあ下の子ってあんなもんよ、と言う親は多いでしょう。
でもそれも、育て方ひとつじゃないかな。
家族の自分への注目が他に(クゥに)移ってしまう事を敏感に察し、クゥに意地悪ばかりします。
クゥの方が大人で、おみやげをあげたりしてます。

康一はテレビ出演が決まると、はしゃぎまくり。
クゥは康一も変わってしまったと感じるのです。
元々、母親がね、遠野へ行ってる間に記者が来たんだから、危険だってわかるじゃない。
だから駅まで迎えに行くとかタクシーで帰って来なさいって指示するとかさあ、方法はあったよ。
何というか…考えが軽い、浅いんだよねー。母親も康一も。
いま小学校高学年の子を持つ親、家庭はこんなものなの?
康一と菊池は他の子よりはずっと良い子だけど、何か釈然としなかったわ。

犬のおっさんがとっても良い味出してた。
前の飼い主に虐待されて、それは彼が学校でいじめられてたから、彼は自分をいじめるしかなかった
殴る相手が自分しかいなかったんだと悲しみながらも悟っています。
弱者は自分より弱者をいじめるしかない…
幼い康一に拾われ、上原家で第2の人生を送っていたおっさんはクゥの理解者でした。
もう老犬だったのに、クゥを乗せ走って走って…
最期に、ずっと気がかりだった前の飼い主の男の子の事を思い出しながら死んで逝きました。
ここは泣けます。

声優さんが、おかあさんは直ぐに西田尚美さんって分かるけど、お父さんは分からない。
田中直樹さん、お上手でした。
もうスパナチュで我慢しすぎているから、お笑い系の声優は辟易してたのですけど(笑)
彼は良かった。
ゴリさんには全然心配してなかった。自然な琉球言葉がとても良かった。
泣けるだけでなく、笑えるところも多いですよ。
みんながエアキャップをプチプチつぶしているシーンは大ウケでした。

クゥはちゃんと沖縄の川に入る時に挨拶をしている。
川の神に自分が食べる魚を採る事をお許し下さいと言っている。
破壊する事ばかりで、自然を畏怖する心を忘れてしまった我々への警鐘だと感じた。
昔は自然と共に暮らして行けたのにね。

クゥが上原家に来て、共に暮らし、別れるまでを淡々と描いています。
勿論その中には先述した様々な問題提議を織り込みつつ。
夏休みの生活が懐かしく思い出されました。登校日やプール開放とか。
クゥはキジムナーの元で人間に化ける方法を習い、共存して暮らして行く術を身につけるような
気がする。
数年後には男の子に化けたクゥが康一を訪ねて行くかも。

開場時、場内にエンドレスで流れていた主題歌が最後に流れ、雰囲気を盛り上げます。
♪ずっと、ずっと…♪ って今でも耳に残ってる。
クゥ弁当がヨーカドーで7/18から7/31まで発売、500円! でも近所にヨークマートとか
無い…・゚・(ノД`)・゚・

長くなったけど、ちょっと気になった事を。
終わって電気がついて、あれっと思ってトイレに入って、そこでもあれって思った。
あのね、泣いてるのが大人の女性ばかりなんです。
1人で来てる女性、女同士で来てる人たち、カップルの女性。
子連れの母親は泣いてない。まあ子供に気を取られて泣いてる場合じゃなかったのかも?
でもね、子供が誰も泣いてなかったんです…
小学校高学年の子供がほとんどで、低学年の子は少なかった。
絶対話しが理解できるでしょって年代の子供が、誰も泣いてないんです…
泣けって言ってる訳じゃないけど、何も感じなかったの?
泣く程の気持ちになれなかったの? ではあなたはこの映画を見て何を感じたの?
何も感じなかったという答えではない事を祈ります。

【 「河童のクゥと夏休み」 試写会:安田生命ホール 】





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Last updated  2007年07月15日 10時29分00秒
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