ちゃと・まっし～ぐ～ら～！

この間、少し書いたが、かつての同僚のえりこちゃんは今日が退職だった。
昨日・今日あたりはうちの仕事もまあヒマなうちにはいってきたので、早出の私は一度家に帰り、ちょっと休んでからパーティに顔を出しに行こうと思っていた。
ただ、一緒に行くはずだったゆみさんは昨日から風邪をひいてしまい、朝の出勤時にすでにぜーぜーしていたので「しんどいのに無理しなくても帰っていいよ」と言っていたのにそのまま仕事を続け、パーティはやっぱり欠席することになった。

一旦家に帰ったが、なんとなく気が重くて…というか、えりこちゃんになんと声をかければいいのか、しばらく考えていた。
すると、6時頃になってえりこちゃんから電話があった。
この間、えりこちゃんが急に辞めて日本に帰ることになった話をひろみさんから聞いた後、えりこちゃんとは一度も話をしていなかったので、携帯の表示がえりこちゃんになっていて一瞬どきっとした。
「もしもし」と言うと、えりこちゃんは「あ、お疲れ様ですぅ、実はまだ会社なんですよ。もしももう行っておられたらまずいなと思って電話したんですけど」と、いけしゃあしゃあと、というか、なんかいつも会う時の延長上みたいな話し方。
「ご存知だと思いますが、そういうことになりました」とかという話は彼女の口から出てこない。
「もう一度、みんなが会社から出られるようになったら電話しますね」と彼女が言うのでそれで話は終わる。

それからまたしばらくして彼女から電話があり「そろそろ現場に行きます」とのこと。
電話だけならよかったが、これから彼女の顔を見るのかと思うと本当に困り始めて来た。
クマイチもまだ少し遅れるようだし、一人で先に行くと思うと気が萎えそうになったが、家を出た。

現場のパブに着くと、まだえりこちゃんとみかちゃん2人だけで、後の人たちはまだ遅れるらしい。
ついこの間、クリスマスパーティで会ったばかりなので、ごっつい久しぶりではない。
私は「ホントにもう…びっくりしたんだから」というのが精一杯だったが、えりこちゃんはがははと笑いながら「すいませーん、ホントに突然で大迷惑なやつですよね」と答える。
飲み物を買ってきて話を始めたところでクマイチ登場。
そのうちにひろみさんも来て、年末のこの時期、いきなり話はひろみさんチームと私チームそれぞれが分かれてからの「ヘンな依頼大賞」の話になる。
こっちの話もすごいのがあるが、ひろみさんところの話もヘンなものが多く、それぞれ甲乙つけ難い。
もともとが「顎がはずれて元に戻りません」的な話ばっかりで、涙なみだのパーティになったらどうしようと危惧したほどのことはなく、いきなり大笑いで前半戦が始まった。

遅出チームであるさつきさんときよみさんが合流。
今日はマリとまさえちゃんは来ないらしいと聞き、ちょっとほっとする。
一緒に仕事をしていた時から、マリとまさえちゃんに対しては私なりにそれぞれストレスを感じることもあったので、来たら来たで別にかまいはしないのだが、来ないならそれに越したことはない。
全員揃ったところで食べ物も注文し、さっきから続いている話や、各自のバカ話で、場は異様に盛り上がる。（笑）
ちょうど一年前の今頃、一足お先に退職することになったとみんなに知らせたんだなぁとふと思う。

結局、笑いっぱなし・しゃべりっぱなしの5時間で、喉が痛くなった。（爆）
パブを出て、駅までの道でえりこちゃんと話した。
「お疲れ様でした。日本に帰ったらしばらくゆっくり休んでね」と言ったが、えりこちゃんは「また仕事、探しますよぉ」と前向きだ。
彼女が転機の中にあったこの1ヶ月で、彼女自身、きっと相当に泣いたに違いない。
だから、今まだ一緒に働いているみんなや、職場を離れた私とも基本的には今日が最後であっても、これ以上は泣くような気分にはなりたくないのだろう。
それにしても彼女の気持ちの折り合いのつけ方は見事だと思う。
ちょっと人とは違う変わったところもあるが、彼女は「後ろ向き」という言葉が本当にいやな人なんだろうなと感じる。

えりこちゃん、お疲れ様でした。
いろいろ助けてくれてありがとう。
そう言ってみたが、私も涙は出てこなかった。

さて、そして明日は今年の仕事納めだ。