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テーマ:Jazz(1961)
カテゴリ:Live レポート
Metro Music Oasis Vol.6
Jazz Night’ 土岐英史 Jazz Quintet 土岐英史(alto sax) 江藤良人(drums) 井上陽介(wood bass) 森下滋(piano) 鈴木央昭(tenor sax) おなじみ東京メトロの無料ライヴ「Metro Music Oasis Vol.6」。 初日は土岐さんのジャズクインテットです。 今回もすごい人数のお客さんが集まって、大盛況。 何たってタダで土岐さんの音が生で楽しめるんですから。 チキンシャック、松岡直也グループ、山下達郎バンドなどで御馴染みの土岐さんですが、最近では女性ジャズヴォーカリストの土岐麻子さんのお父さんということでも有名。 一発、音を聴けば土岐さんだとわかる、そのアルトの音色は、誰にもマネできない領域に達していますね。 物凄い高速フレイズからハイノートまで、音楽のツボに合わせた最高のフレイズを次から次へと繰り出す様は、正に名人芸の世界。 セルマーのマーク7を使用。いつもどおり、錆び錆びになってます(笑) 土岐さん同様凄かったのは、ドラムの江藤さんですね。渡辺貞夫グループに若い時に抜擢された以後も、ストレートアヘッドなジャズ界で活躍していた江藤さん、実は音に接したのは初めてだったのですが、4beatスィングでのキープもイキのよいグルーヴ、そこから発展してポリリズム、細かなオカズやロールプレイなど、物凄いハイテクニックを駆使しながら、あくまで前面に出すぎず、リズムを支え続けていたのが印象的。 カノウプスのドラムを使用。1バス、2タム、2フロア、3シンバルの、シンプルなセット。シズル付きのライドシンバルを巧みに操っています。 井上さんは哲学者のような風貌で、重いトーンのランニングベースをタイトに刻んでいたのが印象的。 しかしソロではグリッサンドを駆使したトリックプレイなど、結構見せ場も作ってくれ、お客さんの喝采を浴びていました。 森下さんもはじめて音に接しましたが、ストレートアヘッドというよりはクロスオーバーなソロを取っていたのが印象的。 またテナーの鈴木さんはバリバリ若手ながら土岐さんの信頼が厚いのでしょう、落ち着いたブロウを聴かせてくれました。しかし土岐さんとの2管というのはプレッシャーでしょうね(笑) Set Listです。一部不明点あり。 1st 1 C Minor(土岐英史) 2 Lotin Lovers(?) 3 Wyeth(土岐英史) 4 Right Time(土岐英史) 2nd 1 Mamacita(Joe Henderson) 2 F Minor Blues(土岐英史) 3 In The Wee Small Hours(?) 4 ETO(土岐英史) ENC. Tenor Madness(Sonny Rollins) 1st Setはアンコールなしの4曲、2nd Setはアンコール込みで5曲。 土岐さんのオリジナルが半分以上です。 ストレートな4beatからサンバビート、また土岐さんお得意のバラッドまで、バランスのよい選曲。 やはり土岐さんらしいと感じるのは、バラッドでの甘い音色と泣きのフレイズですね。もう最高のメインディッシュを味わった気分です。 サンバビートでは、さすがクロスオ-バーな活躍をしている土岐さんらしく、軽やかでありながらも重い、琴線にせまるフレイズを聴かせてくれます。食後のデザートのように。 しかし土岐さんらしいフレイズを随所に見せつけながら4beatの中でソロを吹きまくるのも、やはり素晴らしい。 非常に自由で、ソリッドかつ豊かなジャズが堪能できました。 ホンモノとは、正に彼らのことですね。あまりにハイクオリティなため、開いた口が塞がりませんでした。 そしてお客さんも、フリーライヴにも関わらずジャズライヴのツボを押さえた拍手、掛け声など、さすがは銀座のお客さん、レベルが高いですね(笑) 28日のクルージングも今から期待です。 記事が面白いと思って頂いたら、1回押してくださいね^^ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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