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カテゴリ:大韓民国豆知識
さて、本日は、先日の日記ではメインの話題よりも反響が大きかった「バナナ牛乳」について深く掘り下げて行きたいと思います。
韓国では、いくつ物会社からバナナ牛乳は販売されていますが、前回の写真(↓)で取り上げた製品は、ビングレと言う会社の製品です。 この製品のバナナ牛乳は、昨年(2007年)の夏、韓国のあるコンビニでの飲料水売上NO1を記録(一ヶ月で98万5661本の売上)程、人気のバナナ牛乳。 何故かビングレという会社自体のホームページは見つからないのですが、「ビングレ・バナナ味牛乳」のサイトは見つけることが出来ました。因みに、この製品のCMモデルは、日本の格闘家の秋山勲成(韓国名:秋勲成)です。彼は、最近韓国のCMに何本も出演している”売れっ子”です…。 ところで、このビングレ・バナナ味牛乳」のサイトによると、ナントこの製品には「ビンバ(もしかして…”ビン”グレの”バ”ナナだから??)」と言うキャラクターが存在しているようで、それも両親と弟(妹?…性別不明)の4人家族だそうです。(イメージ画像が見つかりませんでした…。) この「バナナ味牛乳」は、「1970年代初めに”国民の食糧不足からの栄養欠乏の解消" の為、そして、”牛乳の消費を推奨”する目的で(1974年)誕生!」したそうです。 何故、「味がバナナ」なのかその理由は、「当時”高価な果物”であったバナナは、”金持ちだけが食べられる輸入果物”でした。そんなバナナを食べることは、当時の”子供たちの夢”だったそうです。そんなバナナを”牛乳で飲む(味わう)ことが出来るなんて!”牛乳嫌いの子供でも飲まずにいられる(我慢できる)か?」だそうです。因みに、この「バナナ味牛乳」ですが、現在でも製品に「バナナ果汁」は入っていません。「バナナの香り」が添加されています…「せめてバナナの香りだけでも…夢を叶えさせたい」って思いからなのか、「やはり、バナナは企業にとっても”高価な果物”だった…」ってことなのか…。 また、「容器は、何故こんな形をしているか」ですが、それは「この製品が世に出た1970年代の韓国の社会事情」に、”その理由”があるそうです。「工業化と人口の都市流入により離農する人が増えてきた為、”故郷を思い出させる甕”をイメージさせるデザイン」なのだそうですよく、キムチを漬ける際などに使うあの甕です。 そして、この製品は240ml入りなのですが、この量も「一般に売られている同じサイズの牛乳200mlよりも多めに入ってます」と、セールスポイントのようです。 <↓誕生の経緯や容器のデザインに容量に至るまで”想像以上の深い意味”を持っているバナナ味牛乳> そして、今日、当時「あの(高価な)バナナの味が楽しめる!」と感動して飲んでいた世代が大人になり、韓国社会も豊かになってくると、「バナナ牛乳オンリー」だけでは消費者は満足しなくなりました。そこで、ビングレは2002年、同じ容器で「イチゴ味牛乳(写真↓)」を誕生させました! 更に、当時「あの(高価な)バナナの味が楽しめる!」と感動して飲んでいた世代が大人になり、「”カロリーが気になる”けど、あの味を楽しみたい!と言う要望」に答える形で2006年には「バナナ味”lite”牛乳(写真↓)」が誕生低脂肪牛乳や人口甘味料等の使用により、従来の製品よりも40カロリー”も”低い155カロリーを実現(従来製品は195カロリー)しました。 ただの”バナナ味の牛乳”だと思っていましたが、こんなに”深い意味”がある製品であるとは知りませんでした…。これからは、“一気にグビグビ“に飲み干すのではなく、”バナナ味牛乳誕生の意義“を考えながら味わって飲もうと思います…。 ↑ 「バナナ味牛乳物語」に感動された方も、途中で飽きられた方も、何となく読まれた方も、 皆さんクリックをお願いします! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.09.24 07:56:29
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