テーマ:映画館で観た映画(8344)
カテゴリ:映画鑑賞記録
只今、公開中です。
"SILENT HILL" 監督・・・クリストフ・ガンズ 出演・・・ラダ・ミッチェル、ショーン・ビーン、ローリー・ホールデン、デボラ・カーラ・アンガー、キム・コーツ、ターニャ・アレン、アリス・クリーグ、ジョデル・フェルランド、他。 ・物語序盤・ ローズとクリストファー夫妻には、9歳になる娘シャロンが居たが、彼女は夢遊病を患っていた。 クリスは病院で薬物による治療を続けるべきだと主張したが、ローズはシャロンが呟く"サイレントヒル"という言葉が鍵だと考えていた。 シャロンは夫妻の養女でウェストヴァージニア州の生まれだった。 また今はゴーストタウンとなったサイレントヒルも同じ州に位置していた。 ローズは夫の制止を聞かず、シャロンを連れて、サイレントヒルへ車を飛ばす。 途中で立ち寄ったガソリンスタンドで、白バイに乗った婦警シビルは、様子の可笑しい親子に気付いて、二人の後を追う。 白バイの追跡を振り切ろうと暴走したローズは、目の前に現れた少女に驚いて、ハンドル操作を誤り事故を起こしてしまう。 目が覚めた時、助手席に居る筈のシャロンは姿を消していた。 同じく転倒して気を失っていたというシビルは、娘を探すと言い張るローズを逮捕して警察署に連行すると言うが…。 コナミの人気ゲームソフト「サイレント・ヒル」の映画化作品です。 シリーズは「4」まで発売されておりますが、今回のストーリーは「1」をベースに作られていました。 私、このゲームが大好きで、シリーズは全部プレイしました。 なので映画化の話を聞いた時は、内心、複雑でした。 ゲームの映画化というと、中途半端な作品が多いので。 またどの程度の規模と予算で作ってくれるかも心配でした。 監督がクリストフ・ガンズ氏だと知ってからも、不安は増しました。 この監督の「ジェヴォーダンの獣」は私の中では、トホホ映画だったので。 (でもガンズ監督は「サイ・ヒル」のファンらしいです。) 本当に大丈夫なんだろうか…?という大いなる不安を抱えて、公開を待ちました。 いやぁ、久し振りに感動しましたわ、私。 ここまで忠実にサイレントヒルの世界観を映像化してくれるとは、全く予想していなかったので。 すっかりスクリーンの中に吸い込まれて、映画の中を彷徨っていました。 お蔭で心臓はバクバクしどおし。 ずっと休憩したくて、セーブポイントを探しておりました(笑)。 オープニングからゲームファン感動ですね。 サイ・ヒルの音楽が流れてきましたから。 おおっ!と目が輝きました。 ちなみにエンディング曲も嬉しい。 私の大好きな「3」のテーマソングでしたから。 また音楽だけでなく、カメラアングルや小ネタなども、徹底してゲームを意識した作りになっていました。 至れり尽くせりとはこの事だぜ~! 肝心のストーリーですが、「1」をベースにして、上手くアレンジしてありました。 ゲームをプレイする際は必要なかった現実社会を織り込む為に、行方不明になる少女シャロンの親は、父親と母親の二人が揃っていました。 サイレントヒル側が母親で、現実世界側が父親と、必要に応じて分担されていて、キャラクターが増えた事も自然に受け入れられました。 サイレントヒルを覆う霧も、火災による灰に変えられていましたが、それも事件の真相に確り繋げられていて、全てのパーツが最初からあったかのような印象で、ゲームを良く知っている人にも違和感は無かったと思います。 怪しげな宗教かぶれの女ダリアも、映画ではクリスタベラというキャラクターと二人に分離していましたが、その辺も物語に奥行きが出て面白かったです。 一番可哀想だったのは、婦警のシビル。 ゲームよりも重要な役どころで活躍するのですが、その分、悲惨な目に遭っていました。 クリーチャーの不気味さも満足のゆく出来栄えでした。 人間の形をモチーフにした、不快感を煽るネバネバした雰囲気のモンスター。 心から気持ち悪ぅ~と思いました。 無敵の三角頭ちゃんは、鉄をも切る剣で、ヒロイン達を追い詰めていましたね。 そしてクライマックスも近付いた頃に登場したナース軍団。 ゲームでは一人か二人しか同時には出てこないのですが、軍団で固まってますよ…。 あそこを通り抜けるなんて、私には到底出来ません。 ゲームで使われていた表世界と裏世界の切り替えは、不気味なサイレンの音で象徴されていました。 サイレンが響き渡ると、世界が闇に侵蝕されてゆきます。 あの不快指数100%の裏世界が、目の前にリアルに映し出されるので、助けて~って感じです。 加えて、ヒロインのローズ、手錠は掛けられているし、武器は持っていないし、頼りないったらないです。 自分が殺されるような感覚に襲われて、頼むから鉄パイプを探して武装してくれと願いました。(^_^;) 結末もサイレントヒルらしい寂しく皮肉な終わり方でしたね。 ここが前向きなバイオハザードとの決定的な違いです。 サイヒル・ファンの私には大満足の一本でした。 でも心配なのは、これは完璧にファン向けの映画ではないかという事です。 私の近くに居た若い男の子は、サイヒルを知らないらしい人で、お話が意味不明だと言っていました。 確かに、そもそもが謎めいたお話なんですよね。 シャロンとアレッサとの関係など、注意して観ていないと見逃しそうですから。 未経験者にとって、は?で終わる映画なんじゃないかと、ちょっと不安でした。 私はDVDを買いたい程、お気に入りでしたけど。(^_^;) ↑ランキング参加中。ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Jul 20, 2006 03:10:08 AM
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