テーマ:映画館で観た映画(8346)
カテゴリ:映画鑑賞記録
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"DISTURBIA" 監督・・・D・J・カルーソー 出演・・・シャイア・ラブーフ、キャリー=アン・モス、デヴィッド・モース、サラ・ローマー、アーロン・ヨー、ホセ・パブロ・カンティージョ、マット・クレイヴン、ヴィオラ・デイヴィス、他。 ・物語序盤・ ケールは作家である父と、とても仲の良い高校生だった。 しかし釣りからの帰路、二人は交通事故に遭い、父は呆気なく逝ってしまう…。 それから一年の月日が流れた。 父の死から立ち直れないケールは、学業にも身が入らず、「親不孝者め」と耳元で囁いた教師を殴打して、裁判沙汰に。 3ヶ月間の自宅軟禁処分を言い渡されたケールは、足首に行動範囲の半径30メートルを越えると、自動的に警察へ通報される監視装置を付けられる。 暇を持て余したケールは、隣に引っ越してきた美少女アシュリーの部屋を覗き見したり、自室の窓から、双眼鏡で近所を観察するようになった。 悪友のロニーも度々家を訪れては、アシュリーの水着姿を覗いて興奮している。 そんな折、巷では赤毛の女性が連続して失踪する事件が頻発していた。 ケールは裏手に住むターナーという怪しげな男が、ニュースで言われていたムスタングに乗っていた事から、彼が犯人ではないかと疑いを持つ。 覗きを発見されたのが切っ掛けで、友達になったアシュリーも、ターナーの監視ゲームに加わって、三人はスリリングな遊びに夢中になるが…。 何はともあれ、前置き、長過ぎます…。 実際観るべき所って、最後の30分くらいなの。 これは脚本に、かなり難ありですね。 この題材なら、もっとスリルのある映画に出来たのに惜しい。 青春映画みたいな部分は、最低限度まで削って、犯人との息詰まる攻防戦を描いてほしかった。 終盤になって、いきなり犯人が暴挙に出るというのは唐突過ぎましたね。 序盤でビックリ・シーンあり。 父と息子が仲良く釣りを楽しんで、車で帰宅する途中、乱暴な運転をする車に追い越されます。 二人は携帯電話で、家に居る母(妻)と話しているのですが、前の車がいきなりハンドルを切ったかと思うとドカン! 思わず、おおっ、と体がビクつきました。 と言うか、個人的にはそれ以前に、大自然での長閑な釣りのシーンを観て、「ひょっとして私、入るシアター間違えた?!」と心拍数上がりましたわ。笑。 この調子で、ガンガン飛ばしてくれるのかと期待していたら、そこからがダレダレです。 青春映画みたいなノリが延々と続き、無意味な若者達の遣り取りで、時間の大半を浪費しています。 いつになったら、スリリングな展開が始まるんですかー?と、観ていて些か厭気が差します。 予告では「リセット不能の覗き見ゲーム」などと煽られて、如何にも殺人鬼との鬼気迫る攻防戦がメインであるかのように見せていたのに。 蓋を開けたら、ガキの恋愛沙汰やおふざけと言った、おちゃらけたお遊びシーンが大半を占めていてガッカリ。 スリラーなら、もっと他に描くべき要素が沢山あるでしょうに。 怪しげな男との、ハラハラ・ドキドキの駆け引きは無いんですかい? もっとじわじわと、男が犯人であると確証を持てる経緯を書かないと、映画に入り込めません。 折角、主人公が半径30メートル以内しか動けないという、美味しいネタがあるのに、それも活かし切れていない。 隣のパパリンは退屈のあまり爆睡していましたが、敢えて起こすのも申し訳ない感じで…。 取り敢えず金払ってんだからと、パンチ喰らわして起こしたけど、それからも随分、無駄な時間が流れて、寝かしておいてあげれば良かったかなと。(~_~;) と言う訳で、ラストの急展開は唐突極まりないです。 デヴィッド・モース演ずるターナーは、ケールの告発を受けて、一度家宅捜査を受けますが、その結果、警察からシロとお墨付きを得られた訳ですから、あそこで敢えて暴挙に出る必要性は無かった筈。 ターナー自身も口にしていましたが、ケールは既に"狼少年"と見做されていたのです。 彼が今更、何を騒ごうとも、周りは信じない。 母親のジュリーも、ターナーの家には、息子の行為を謝罪しに行っている訳ですから、そこに彼に対する疑念は一切無かった訳ですよ。 それを何故、無理に襲撃するかな? ジュリー役の女優、草臥れた顔付きだったので判りませんでしたが、キャリー=アン・モスでしたね。 あと、いつも疑問なんですけど、アメリカって、プライバシーの観念薄いんですか? 何故、どの部屋もカーテン全開なのかなぁ。笑。 全部の窓を開けっ放して、着替えをするお姉ちゃんて…。 露出狂ですか? 「裏窓」の時代から、疑問も持たれる事無く描かれているから、アメリカ人の感覚はそんなものなのか?(^_^;) 私なんて、部屋のカーテンを開ける事の方が少ないですよ。 映画としては、期待していただけに、この内容には失望したというのが正直な感想ですね。 B級と言えばそれまでですが、B級と一口に言っても、「おいおい、んな訳ないじゃん!」と絶えずツッコミ入れられる作品なら良いんですけどね。 これはただダラダラしているだけで、B級マニアも楽しめねーって感じでしたわ。 ↑ランキング参加中。ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Nov 29, 2007 03:55:34 AM
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