海外で日本語:「おうちの会話」を超えるために
日本語ってちゃんと話そうとすると面倒な言葉なんですよねー。英語とかドイツ語って、すごくシンプル。以下に例があります。有名な詩ですね。本当に格調高い美しい日本語です。=============山のあなたの空遠く「幸」住むと人のいふ噫、われひとゝ尋めゆきて、涙さしぐみかへりきぬ山のあなたになほ遠く「幸」住むと人のいふ=============原文はこうです。ドイツ語。?ber den Bergen,weit zu wandern, sagen die Leute,wohnt das Gl?ck.Ach, und ich ging,im Schwarme der andern,kam mit verweinten Augen zur?ck.?ber den Bergen,weit, weit dr?ben, sagen die Leutewohnt das Gl?ck.==============それを英訳されたものはこんな感じ。Over the mountains,far to travel, people say,Happiness dwells.Alas, and I went,in the crowd of the others,and returned with a tear-stained face.Over the mountains,far to travel, people say,Happiness dwells.で、同じ原文を私がギャル風に訳すとこんな感じ?!(爆)=============山の向こーの方のぉ~チョー遠いトコにぃ~シアワセがあるんだって、誰か言ってんのだからさぁ~、チョー混みだけど歩いて行ってぇ~でもさぁ~、目ウルウルで帰って来ちゃったわけよ~山のもぉ~っと遠くに幸せがあるんだって誰か言ってるわけよ==============おっと、ギャル風は行きすぎね、では「おうちの会話」バージョンで======================山の向こうの方の遠いところに幸せが住んでるんだって誰かが言ってたよ。だから私も人混みにまみれて行ってみたんだけど涙流して帰って来ちゃったの山の向こうの遠くに幸せがあるんだってではビジネス文書風に?======================山の遠方に幸せが居住していると報告がありかなりの混雑があるにも関わらず調査を実施したしかし涙抑えきれず帰路につく山の遠隔地に幸の所在が確認されたとの目撃情報あり===================あ、なんだかふざけてるみたいになってきましたね。すみません!しかし、本当に日本語って深い!外国で長く生活している日本人ママも、つい言いやすい現地語で話しちゃうわけですね。ギャル語レベルや日常会話レベルだと、言いやすいんですが、「社会の言葉」を日常会話に取り入れて子供らに話そうとすると話すの大変。。。まどろっこしいし、語彙も出てこん!日本なら、ママが「宿題やったのぉ?」とか「早くご飯食べちゃいなさい!」と言った「おうちの会話」でも子供は学校で文学学んだり、社会のあらゆる場面で「社会の言葉」学んで行けますが(それでも最近の若者の日本語力に問題があるとクローズアップ現代でも取り上げてましたので、何もしなくても勝手に身につくものではないのでしょうね)海外にいると、社会で学べない分母親が頑張らなければなりませんね。子供の日本語力をあげるには、まずママの日本語力を上げないといけないなぁ、、と思っています。では。