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テーマ:Jazz(1961)
Bare: Collection of Ballads / Madeline Eastman Tom Garvin
「アイリーン・クラールを頂上にこの3人で私的ジャズボーカルのトライアングルが現在は形成されている」 メデリーン・イーストマンを意識したのは、週末ジャズのVENTO AZULさんの言葉からです。ご存じのように、私もアイリーンとメレディスが大好きなので。 で、彼女のサイトをみていたら、デュオのアルバムがありましたぁぁ。 ピアノとのデュオでバラード集といえば、前に紹介したIrene KralとAlan BroadbentのWhere Is Love?を思い浮かべてしまいます。 選曲みたときも、Never Let Me GoとLucky to Be Meの2曲がかぶさっており、彼女達が、このバラード集を大切におもっている事が想像できました。 でも、とても気に入ったアルバムがある場合、たぶん多くの人がそうであるように、似たような内容のものを買っては、がっかりする、という事が多いので、少し心配ではありましたが、アイリーンとメレディスともう一つの頂点とくればやはり聴いてみたいものです。 遠く海を渡ってきた、このアルバム、一曲目の彼女の声を聴いてホットしました。 彼女のサイトは試聴できるのですが、私のパソコンでは試聴ができませんから、これが、メデリーン初体験。アイリーンやメレディスと同じように、深く優しく暖かく、そして叙情豊かなヴォーカル!私は3人の中では一番女性の色香と感情の起伏を感じますが、決して嫌みではないです。(きわどい言い方ですが、現役!って感じ。。。(^_^);) 何度も、聴いた。そして、聴くほどに、、、胸が詰まってしまうアルバムになりました。 すべての曲は、本当にゆっくりとしかし、ストレートに感情たっぷりと演奏されています。 それは溢れ出そうな涙のように透明な震えるような感情で、その静かで感傷的な演奏の中、時折、高まる感情が押さえきれないように溢れ出そうになります。 それは、穏やかな日の浜辺の波のようで、静かな波の満ち引きを繰り返す中、時折思いもよらぬ大きな波が浜辺の奥の方に届くよう。。。に。 白い砂をぬらして、再び海に静かにもどっていく、姿をおもいうかべます。 ピアノのTom Garvinは、そんな彼女の感情の起伏をとてもうまくサポートしていて、うまい例えではないけど、まるでそれは映画やドラマの効果音のように彼女の表現を支えています。このヴォーカルの為に!って、徹し方。 そう、このピアノ一枚も持って無いなぁ、っておもってましたが、Eric Von Essen集にラリークーンスと演奏してました。 お気に入りにミュージシャンが沢山いるアルバムで、正直あまり注目してませんでしたが、エヴァンス系の綺麗なピアノっていうのかなぁ。 アルバムは本当に最初から最後まで、内省的なモードを保ち、時に寂しく切なく沈み、それでも一筋の光に頼る、切ない恋心を、、、、表現した素敵な、でも非常にセンシティヴな作品です。 あ、Ivan LinsのBilhete、Dori CaymmiのO Cantadorも英語での歌詞でしたが素敵でした。 1,Not Like This 2,O Cantador 3,Listen Here 4,Never Let Me Go 5,My Ship/Soul Eyes 6,I'm Gonna Laugh You Right out of My Life 7,Bilhete 8,You Better Go Now 10,Lucky to Be Me 11,Funeral Blues/Turn Out the Stars Madeline Eastman (Vo) Tom Garvin (P) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年06月13日 18時03分21秒
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