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2007年07月04日
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テーマ:Jazz(1958)
カテゴリ:JAZZ(Born In The U.S.A. )
子供の時に暗黒星雲という存在を知ったときにとても興味をもった。
宇宙には、薔薇星雲のようにそれは華やかで美しく光り輝く星雲達が沢山あるのだけれど、周りの光りで黒く浮かび上がる暗黒星雲っていう存在もあるんですね。ほぉ、って感じで写真に見とれた。。。
その言葉の響きと存在はなんだか子供心に重たく、、恐く、、でも、、とても惹かれるものがありました。
夜空の美しさの中に見えないけれどもひっそり潜んでいる暗黒、、闇の世界。
本当は見えることが無い闇だけど、遠く離れていても私たちの地球と、、イヤ私とも、、「何か」必ず繋がってる。。
え?いきなりなんだって?ええとね。。
Fred Herschの耽美的な演奏の中には、心の奥彼の深淵な部分と繋がっていて、常にその暗闇に共振するように微かに震えるようなが部分がある気がするのです。

前に読んだ日本語のライナーに1955年のアメリカはオハイオ州生まれとあった。
え、生まれも育ちも生粋のアメリカっこですかぁ。
叙情的で内省的な側面、クラシックのピアノをしっかり習いコントロールされた美しいタッチ、明らかなビルエヴァンスへの憧れなど、、なんだか欧州のピアニスト様みたいっす。作曲面でも、とても素敵な作品が多くミュージシャンにも支持者が結構いるかも。あ、ヨーロッパのピアノで誰か、、がハーシュ集ってだしてましたよね?
私は「Songs We Know / Fred Hersch + Bill Frisell」なんていう、どちらのファンからも敬遠されそうなアルバムが好きだったりしまっす。(^_^);;;

アルバムは、スタンダードが4曲、モンクの曲が2曲、彼が一応4曲、ベースのDrew Gressが1曲です。メドレーになってるのがあるので、トラックは10です。
So in Love。息を飲むようなそれでいて何処か切なさをもつ美しさ、非常に耽美的にはじまるのですが、次第にドラムがぎっしりと音を埋め込みはじめ、クールにメラメラ燃え上がっていく青い炎はパーカッシヴ&硬質。後半はかなり緊張感あるスリリングな演奏。この気持ちの上でも演奏でも静と動のハッキリした減り張りは彼の特徴かも。沸点低い、っていうのかなぁ。。。私に似てる。。(^_^);

う~ん、このドラムは好き嫌いがでると思うよ。軽めで巧みなのでガンガンフィルインしてきても、5月「ハエ」一歩手前で聴けるんだけど、人によって結構ボーダーライン上かもねぇ。。私的には全然オッケイで、緊迫感を生んでるきがするんだけど。まぁ、兎に角、じっとしてない。あ、、でも、じっとしてるドラマーってのもみたことないよねね。(^_^);

Rhythm Spirit。そのままリズムを意識した曲なのでしょう?リズム陣の活躍もですが、舞台を所狭しと飛び跳ね踊るダンサーの姿のような、鍵盤の上を音から鍵盤の上で動き回る彼の白い指が浮かんでくる。
Heartland。。まるで、一枚絹をかぶせたように、柔らかな音とメロディ。
ドラムは抑え気味でベースのDrew Gressのちょっとダークなソロが入る。あ、ちょっと前にMarc Coplandとアルバムだしてましたよね?
前曲の静寂な雰囲気をキープしつつピアノとベースの不思議な囁きは、You and the Night and the Musicへ橋渡し。微かにテーマがきこえはじめ、3人で登り詰めていきます。タイトルは、Night and the Music。「You」が欠けるのですよねぇ。。
でも、ここでは演奏は悲しみを共有してくれる人がいる。。
Boo Boo's Birthdayって、有名な曲?ではないんだろうけど、聴けばモンクとわかるモザイクモンク。これさぁ、大好きなジョーヘンさまが吹き込んでまっす。モンクでいてジョーヘンなんですけどね。m(__)mハーシュもモンク集だしてるくらいですからねぇ。。モンクでいてハーシュ。m(__)m
流暢な彼のピアノで聴くモンクはやはり知的な感じがします。
2曲「」の曲がつづきますが、まずはリズミックに跳ねるちょっとモンクさまが乗り移ったChange Partners。おもしろいよん。そして、、彼の本流。。深い深い深呼吸。。そぉぉっと息を吐き出すように始まるHow Deep Is the Ocean。メランコリックな感情そのままに。。。まさに彼の内側の深くくらい部分と共振する演奏。
続くハーシュのオリジナルは美しいけれど躍動的。
Andrew Johnベーシストのオリジナルは曲といううよりあふれ出る感情を綴った感じ。
再びモンク曲。今度は有名なMisterioso。とても意欲な3人の演奏で終演。

う~~ん、やはり、彼のピアノは、、美しいとか綺麗とか、、それだけでなくて、そういうものを越えて、ずぅぅぅぅ、、、と、奥の方にある彼の内側の闇の部分と常に微妙に共振している気がする。
陰りがあるとか、、陰影があるとか、、そういったイメージなんだろうけど、だからといってそれが重くぶら下がってるのでもないと、、思う、、私。で、1,3,7がお気に入りと言う分かりやすいヤツ。。(^_^);;

さて、そこのあなたにはこのアルバムの向こうに何が見えるかしら。。

1 So in Love
2 Rhythm Spirit
3 Heartland
4 Galaxy Fragment/You and the Night and the Music
5 Boo Boo's Birthday
6 Change Partners
7 How Deep Is the Ocean
8 Gravity's Pull
9 Andrew John
10 Misterioso

Fred Hersch (p)
Drew Gress(b)
Nasheet Waits(ds)

Palmetto Records (PM 2124) 2007

突然ですけど、自分が不治の病におかされてるとしたらどんな気持ちで毎日をすごしますか?
この恐怖計り知れないものがあると、、私は思う(きっぱり)
人として生まれたら、誰でも必ず死ぬのですが、普段は特別「死」を意識して生活はしてないものです。
たぶん、、平均寿命を越えた人間でも。。。ね。
ハーシュは自ら、ゲイであること、HIV感染者であると公言しており、エイズ関連のいろいろな運動に協力をおしまず活動しているようです。
で、ミクシィのFred Herschコミュの情報ですと、普通に普段、体調もあまりよくなかったりするらしいのですが、この秋、9月にソロで来日するようです。ちょっと、場所渋いよぉ。9/28日東京御茶ノ水カザルスホ-ルを予定だそうです。

さて、さて、、Palmetto Recordsのhpは太っ腹でーーす。
このアルバム細切れでなく、、全曲、全部、聴けちゃうはず。自信なのかなぁ。
是非聴いてみてください。





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最終更新日  2007年07月04日 18時11分56秒
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