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2007年09月25日
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テーマ:Jazz(1961)
カテゴリ:JAZZ(Born In The U.S.A. )


早朝、雨上がりの庭に佇むと赤とんぼが遊びに来てた。
夏の間に背高のっぽになってゆらゆら揺れるセージのてっぺんで、気持ちよさそう。
すっかり、秋。
しかし、秋ってどうしてこんなに「哀愁」とか「郷愁」とか心の感じやすい部分を刺激するのでしょうね。
季節を愛でる日本人ならではなのかしら?

今日はね、旧暦の8/15なのですね。今日は、お天気イマイチだけど、うん、「仲秋の名月」。(え?死語??)
でも、満月ではないのよ。今年の満月は9/27日だそうです。
それでもね、少し前からお月様はどんどんふくらみ、澄んだ秋の夜空に君臨しています。
大きく白く輝く月の光は昼の太陽の光より「強い力」があるような気がしません?
青白い月の光は、不思議な力を秘めている気がします。
大好きなSF作家、ハインラインの名作「月は無慈悲な夜の女王」って、タイトルを思い出します。
でも、これって、原題は「The Moon Is a Harsh Mistress」で、直訳だと「月は厳格な女王」みたいな感じらしい。訳者のセンスに乾杯♪

月でね、もう一つ好きなものがある。アンリルソーの「The Sleeping Gypsy」。
まさに満月の魔法を絵にしたようなような詩情的な構図。
色合いはもちろん、マンドリンを傍らに置き、すやすや眠る黒人のジプシー、そして、「ライオン」、それを照らす満月。。。
とても不思議な神秘的な雰囲気をたたえた絵。
去年、この絵の一部をつかったジャケットのギルゴの「Under Rousseau's Moon」リリースされたのですよね。

Gil Goldstein、ギルゴールドスタインはピアノ、オルガン、アコーディオンなどはもちろん、ギル.エヴァンスオーケストラのアレンジャーやマイケルブレッカーやパットメセニーの頭脳としても大活躍なコンテポラリー界きっての才能の持ち主でっす。
メンバーは豪華。。でも、ランディの参加をみてるとマイケルが病気でなかったら、クリポタの席はなかったかもねぇ。。ま、深くは考えないで。。なんたって、クリスポッターもだ~~い好きなサックスだもん。
アルバムは、ジャコとギルエヴァンスに捧げられているようです。
ジャコの愛奏曲が中心かな。

The Bandのロビー・ロバートソンの曲出幕開け。
ゆったりと、クールだけどジャージィな雰囲気を漂わせながら、徐々に音が重なり厚くなっていき、まさに幕開けのアンサンブルの見本のようなクラシカルなムードから、切れ目無くつづく2曲目で、普通は、ギルゴの感嘆。
バードの「ドナリー」なんだけどねぇ、頭からが、アライアスとボナがワールドミュージック風(アフリカのお太鼓風?)にリズムつけて、そこにストリングスが「うねうねううね」とドナ・リーを進行させる!途中からラテン調になるんだけど、ホント、最後まで独創性をキープ。これ、好き☆かなり、面白い。
Three Womenは、やはり、ストリングスを使って、イントロ部分はチェンバー・ミュージックって、感じなんだけど、クリポタのソプラノが浮遊感があって、いいよねぇ。
レげぇだぁ。わすは、、れえげぇは不得意。北国の女だからぁ。でも、クラプトンの有名曲は、ずんずん、一緒にうたいまっす。
と、クリポタはソプラノで、陽気にうたいまっす。つづく、ギルゴのアコーディオンはいい味でっす。って、ぴったしかと。。

1分半のボナの見せ所。ぐぇ、って感じ。すげぇ、バカ速い。しかーーーも、ヴォイスによる一人ユニゾン♪あんぐり、してくださいまっせ。「お笑いオチ」でしめて、次にそのまま続きまーす。
Boplicity/Some Skunk Funk。クリポタがテナーに持ち変えてる。ランディがあぁ、いえば、クリポタがこう、言う。。ユニゾンになった後には、ギルゴのシリアスなピアノが入る。まぁ、みなさん、巧くからんでくること。。
で、Mike MainieriのオリジナルSarah's Touch。ステップアヘッドのピットインにもあったよねぇ。
と、なんかねぇ。。ランディのトランペットがフィーチャされてるわけで、マニエイリがソロとるわけで、、年寄りには、、もう、、それはそれは。。涙腺緩みそうな1曲。
最後まで加速感があって、、、みんなで仲良くおしまい。

今度は、アライアスのパーカッションソロ。1分勝負。コンガだって。そう、お亡くなりになったのよね。つうことは、天国は大賑わいだね。つづけて、ジャコの曲を2曲。
まずは、Liberty City!ここで、フィーチャされるのは、テナーを抱えたクリポタ。この陽気で軽快な曲に所々で入るボナの高速フレーズも宜しゅうございますが、クリポタのソロは、ええですけど。曲の明るさをキープしながら健闘。おまけに、ランディのソロが続きます。見せ場をクリポタ以上に熟知してるランディ。
Three Views of a Secretはギルゴのアコーディオンとストリングスが重なり、舞い上がるような気分。。ヴァイヴのクールな音色が煌めく☆のよう。ランディとクリポタももちろん絶好調。ランディって、何時までもやんちゃな兄ちゃん、ってかんじなんだけど、ビシッと、切れ味いいよねぇ。

と、哀愁ってのは、まぁ、こんなもんでしょう。って、ギルゴのアコーディオンソロ。
悲しみは、乾いた風にのせて遠くに運ぼう。。
この哀愁は次の曲にもそのまま引き継がれます。ストリングス&アコーディオンで月夜の魔法を。最後の1分間くらい、薄いベールにぐるぐる包み込まれるような感じがたまりません。そして、ボナの歌によるボナのオリジナル。可憐なピアノに誘われるように、祖国アフリカの匂いがたっぷりの歌が始まる。。人と自然は仲良くしなくちゃな、って気分になるぞぉ。そして、歌の始まりが、、このアルバムの終焉。

メンバー紹介と拍手、そっか、完成度の高いライブでありました。。
ニューヨクは、ブルーノートの今宵のように満月直前の月夜の出来事でした。(きっぱり)

1. The Moon Struck One
2. Donna Lee
3. Three Women
4. Good Morning Anya
5. Bass Solo
6. Boplicity/Some Skunk Funk
7. Sarah's Touch
8. Percussion Solo
9. Liberty City
10. Three Views of a Secret
11. The Camel's Lament
12. Moondreams
13. Suninga

Gil Goldstein (p, acc)
Don Alias (perc)
Richard Bona (b,vo)
Randy Brecker (tp)
Mike Mainieri (vib)
Chris Potter (ss,ts,b-cl)

The Zebra Coast String Trio
Joyce Hammann (vl)
Lois Martin (vla)
David Eggar (vc)

Half Note Records (HN 4527) 2006


それでは、おやすみなさ~い。m(__)m
つうか、、今まで、寝ちゃったんですけどね。。
今日が仲秋の名月なんで、明日の朝、ってわけにはいかんですからね。。

そう、クリスポッターの新譜
Song For Anyone/Chris Potter 10
これもストリングストリオ?が入って(しかも、バイオリンはMark Feldman!)
こっちはね、クリポタ中心に世界がまわってるよぉ。
アンサンブルの妙、ってより、クリポタの「サックス」が、メインディッシュでっす。
どうぞぉ、こちらも、ご贔屓に。。m(__)m





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最終更新日  2007年09月27日 18時10分25秒
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