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カテゴリ:The Brasil Project
冬の終わり、、春はゆっくり、ゆっくり、、忍び足でやってくる。
のっそり、のっそり。。私たちは、気配は感じても、その姿は見えない。 ところが、こちらが一度、街角でちらりとでも姿を認めた後の彼は素速い。 電光石火で準備を始め、あっとういう間に春になる。 長い冬、雪の下で冬を過ごしたパンジーが、白い花びらを風に揺らす…。 水仙の芽が、一気に伸びる。 まだまだ、色鮮やか、、とは、いかないけど、、 2週間前には必需品だったオーバーコートは既に重たい鉄の塊のように見える。。 そう…、人の気持ちなんて、簡単に左右されてしまうのです…。 明るい陽射しの中では、やはり、柔らかな色のスプリングコートに変えておでかけね。。 そう。。気分を変えようね♪ 冬に届いたトニーニョオルタの新譜。 今日みたいな、温かな陽射しによく似合う。。 オーガンジーのカーテン越しに入る光は、部屋のなかでより春らしい光になる。 このアルバムは5月の録音のせいかな、ジャケットは秋色。(ブラジルだからね) でも、でも、円盤まわすと私の気分は春色。 トニーニョはブラジルのMPBの大御所。。。 独特のスキャットまじりのお歌、疾走感&浮遊感のあるギター、そして、心浮き立つオリジナルメロディ。。 それはまるで、瞬間移動装置の如く、CDが回り始めたとたんに私達は脱日常。 一瞬にして、異次元の旅人になるのです。 Summer Time1曲にバイオリン、Ouro Pretoにハンドクラップが参加していますが、基本的にはソロアルバムということでいいとおもいます。 全15曲、Summer Time、Cry me a river以外はオリジナルです。 1曲目から、ギター&スキャットでスペイシーな世界が満載。 オリジナルのどの曲も、タイトルが浮かばなくても、すぐにメロディが浮かぶ曲ばかり。 説明の必要は無い…。ただ、聴けば良いのだから…。 このアルバムに録音された多くの曲が、彼が若いときから弾き語りしている曲達。 たぶん、聴く側に目新しいものはない。。 でも、それで良いのです。 この世界は不変で良い。 変わらないものが存在する安心…。 彼の出来不出来はそれぞれのアルバム事にあるわけだけど、でも、彼の世界はずっとこれ。 聴き慣れたメロディを一緒に口ずさむ…。 初めて聴いたあの時にタイムスリップする…。 そして、今の自分に想いを馳せる…。 いつもの、あのギター。 いつもの、この声。 いつもの、メロディ。 いつもの、あなた…。 今であり、過去であり、未来にもつづく時間をすごせる至福。 クリアで生々しい録音。 彼の弾く複雑なアルペジオが空気を震わせる。 そこに彼がいるように直接空気が震える。そして、私の心も…震えちゃう。 「Durango Kid」「Durango Kid 2」と重なる選曲に、大好きなBroken Kiss(Beijo Partido)も多重録音か、サイドギターとのデュオか?たっぷり聴くことができる。 スタンダードも、まるで彼のオリジナルのよう。 どの曲にも、彼の声やギターに含まれている哀愁。 沢山の哀愁を心に吸い込んで、私は深いため息をつく。 そう、ため息をつくしかない…。 今日は、2曲目Ouro Pretoの憂いにうるうるいたしました。。 2005年は、ウィーンでの録音。あ!秋じゃないじゃーーん!! 1.Mocicade 2.Ouro Preto 3.Summertime 4.Second Time 5.From Ton To Tom 6.All Of Those Things 7.Sagin 8.Vento 9.My Best Brother 10.Third Island 11.Samba For Rudi 12.Broken Kiss 13.My Blue Bird Canario 14.Cry Me A River 15.Tuesdays Waltz Toninho Horta (g, vo) Rudy Berger (vln) #3 新潟は春になりましたぁ! 確定申告のきせつでしたねぇ。 って、締め切りは明日だけど。 気温の上昇にしたがって、、私も行動範囲もひろげなくちゃ。 冬眠は、お終い! ほら、先日のクリスマスローズ。 咲いたものもあるし、沢山の蕾がふくらんでますね。 春です。 今、我が家に訪れた人達は、優しい彼女たちのお出迎えをうけます。はい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年03月13日 12時01分59秒
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