1937502 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

My Secret Room

My Secret Room

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

カテゴリ

カレンダー

バックナンバー

2024年04月
2024年03月
2024年02月
2024年01月
2023年12月

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2008年06月10日
XML
テーマ:Jazz(1961)
カテゴリ:JAZZ(Born In The U.S.A. )
お天気の良い日に、関越を群馬に向かって走っていると必ず風景の持つ力に圧倒されて胸がいっぱいになる場所があります。

一つは、越後三山が目の前に広がる場所、もう一つは、渋川伊香保インター手前関東平野が始まるところ…。
どんとそこに存在する山々の圧倒的な質量にいつも胸が一杯になる。
山は大きい。厳しく、こざかしさ等みじんもない。
道をうねうね抜けて、目の前がぱっと広がる関東平野の端っこ。
遙か遠くまで広がる空間の大きさにやっぱり胸がいっぱいになる。
平野は広い。全てを受け入れる寛容さがある。

なんでしょう。

人は、小さい。
限られた世界に生きている。
でも、そんな小さな世界も、実はものすごく大きいのネ。
なんか、それを実感した時って、気持ち良いのですよね。
あぁ。。自分は小さい、って、萎縮する、、って、よりも、、
自然の大さと、誰もが自分の中に持っている無限の世界と繋がり、スイッチが入るような気がします。
雄大な気分になれる。。

そんな、、早朝ドライバーの気分にぴったりなアルバムがBrian Bladeの新作。
Season of Changes。古町に行ったときに、つい、、買ってしまったので、日本盤。
アルバムから広がる情景は、実に「アメリカ」なんだけど、日本人の私にもなんかわかる。
なぜなら、それは彼らが心の中に持つアメリカ。。生まれ育った風土。。だからかな。
だから、私の中にある風土にもちゃんと連結して、やっぱり、私なりのアメリカ的情景を見せてくれます。

売れっ子、ゆえか?、、なんと、リーダー作はこれでタッタ三作目。
基本的には、7、8年前の2作と、メンバーは一緒。


ブライアンブレイドが6曲、ジョンカワードが共作を含め3曲、(日本盤はボーナストラックとしてブレイドの曲が1曲追加)

オープナーは、ブレイドの曲。
いきなりカートの美しいギターの音色と優しいフレーズ達にメロメロ。
郷愁を感じる Rubylou's Lullaby。
静かに音に厚みがまして、気づくと牧歌的な風景の中にいる。
静かな中に毅然とした感じ。。
ジョンカワードのReturn Of The Prodigal Son。レンブラントの絵にインスパイヤーされてる?
静かに始まるのですが、すぐにギターの長尺でスケールの大きなソロにノックアウトされる。
うねりながら切れ目なく続くソロは、聴いている者も何処か果てしなく遠くに連れて行かれる感じ。
ホーンライク、って、やつなんだろうけど、ホーンだったら、窒息死ですな。
続く、テナーのシリアス&スピリチュアルな演奏も好き。
で、その後ろで、場面を盛り上げていくブレイドのドラミングも素晴らしく、大好きな演奏。

このアルバムではね、ブレイドは独りで目立つことはほとんどない。
デモねぇ、、このサウンドの中に実に見事に入り込んでます。
結構、音数も多く、たたいてるんだけど、そうに感じないのが凄い。
でも、確実にねらった効果を出してると思うのね。不思議な能力。。
やっぱり、素晴らしいドラマーだよねぇ。
そのあとに入る、ジョンカワードの短いソロが、放蕩息子を全てを許し包み込む父の言葉のように優しいのです。

カントリー&フォーク調のブレイドの曲で、場面が変わる。
そして、タイトル曲、Season Of Changesはカワードの曲。これも、好き。
やっぱり、ギターが最高にかっこいい。
カートって、普段は分かりやすくエモーショナルな感じではないんだけど、このアルバムではわりとストレートに感情移入してる感じで、素晴らしい。

前半は、ジョンカワードのジャズ色の強い2曲を中心に、場面が展開。
後半は、ブレイドの短めの曲をつなげる感じで、気づくと一気に終わりのOmnになっている。
ブレイドの曲は、ジャズというより、カントリー&フォーク風であったり、ネイティブアメリカン的なメロディがあったり、、ロック&ファンクテイストだったりと実にアメリカ的。
短めの曲で、いろんな風景を描き出して、、リスナーの中で自分成りのアメリカ的な情景が広がる。

夜明けのような(始動前かなぁ。。)のイメージの5曲目のMost Precious Oneから、何かが動き出す感じの6曲目Most Precious One (Prodigy)への繋がりも大好き。特に6曲目、ロックのビートなんだけど、なんか重厚!
ウォルデンのバスクラとオルガン?フィチャーした、7、8は、深く悲しみに満ち、アメリカの歩んできた影の部分の切なさ暗さを感じる。
そして、終演はゆったりと始まるOmn。
インテンポになってから、コルトレーンライクなアルトサックスを真ん中において、スピリチュアルな演奏。
雄叫び、、胸に重くのしかかる威圧感。。
そして、かワードの硬質なピアノで奏でるソロで、精神的な解放。。
再び場面が変わって、動から静、、、そして、終演。

きちんと構成された、何かストーリ性も感じるアルバムなので、おまけはいらないナ。
おまけ好きな私ですが、おまけつけるなら、9曲目との間を充~~分、、あけて欲しかったなぁ。
45分強、ッテいう、今時珍しい短さ。
でも、大満足でしたよ。


1.Rubylou's Lullaby
2.Return Of The Prodigal Son
3.Stoner Hill
4.Season Of Changes
5.Most Precious One
6.Most Precious One (Prodigy)
7.Improvisation
8.Alpha And Omega
9.Omn

10.Patron Saint of Girls(日本盤ボーナストラック、ライヴ演奏)

Brian Blade (ds)
Jon Cowherd (p,pump-org,moog,wurlitzer)
Kurt Rosenwinkel (g)
Myron Walden (as,bcl)
Melvin Butler (ts)
Chris Thomas (b)




透かしユリが咲きました。
黄色は、白いヤマボウシの近くに植えたので、2階からみると白&黄色のコントラストが良い感じ。
ピンクは、リビングから一番良く見える場所に植えました。
周りにも、白やピンクのお花が植わっています。
我が家の、、「ピンクゾ~~ン」(爆)

しかし、やっぱり、カートローゼンウィンケル様はかっこいいワン。
ブレイドと一緒、、断トツに凄い。すげぇ。

さて。。来週の早朝ドライブのお供は、、何にしようかしら。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008年06月10日 12時03分19秒
[JAZZ(Born In The U.S.A. )] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.