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2009年01月09日
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テーマ:Jazz(1961)
カテゴリ:JAZZ(Grazie Italia )
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遠く海まで続く黒い大地。。
象の肌のようにしわがより、老婆が死を宣言されて凍り付いたような無表情な印象。
溶岩の冷え固まった大地は、過去も現在も未来も無いダークな世界。
火山の猛威によってできた死の世界、、胸が痛む。

ヘリが進むと白い煙が見える。
黒い大地の割れ目から、黄金色が顔を見せる。
その色は原始の太陽を思わせるような熱くエネルギーに満ちた色で、静かに、でも、確実に前に進んでいる。
そして、、海へ。。
あの無表情な黒い大地の下には、人知れず地球の情熱が身を隠していた。
おざなりに見えるものしか見えていないわたくし。
宇宙にクールに青く輝く地球は、その真ん中に太陽と同じ色を持つどろどろ熱い惑星。。

平々凡々とした人の日常に変化はほとんど無い。
細々とした日々の暮らしの中で、身体の中にチリチリとした何かを感じる事があっても。
彼女も彼も日常は変わらない。その表情も表面も変わらない。
人知れず心の襞についた雫が流れ落ちて、、その心が濡れていても。。

どんな平凡な人にも秘めた情熱みたいな感情ってあると思うのです。
それが、目が覚めるような美男美女なら映画にでもなるのでしょうが。。
平々凡々と暮らしている人間にとっては、心の扉の向こうでしか解放しない感情。
そんな秘めた感情があらわになったようなピアノがGiovanni Mirabassi。

超情熱的。

1音1音が濡れて輝くように艶っぽく、恥ずかしくなるほど美しく、激情的で劇場的な高密度な世界。

イタリア生まれの彼の感情表現は、日本人が思うにはとてもストレート。
まさに情熱の塊のようです。
わたくしのような者が聴いていると、小さな小舟で嵐の夜に大海にこぎ出したように大波小波に翻弄されてる気分。(笑)
追いかけしてたわけでは無いのですが、ずっと澤野レーベルからアルバムをだしていましたが、今回はレコード会社を移籍しての第一弾とのこと。タイトルとジャケットに引きよせられれてここに居ます。
スタンダード、映画音楽等カヴァー曲が8曲。そして、オリジナル4曲。

いきなり心を鷲掴みで大きく揺さぶられるイントロ。ダークでゆったりとはじまり、4ビートにチェンジして一気にヒートアップ。ベースの気合いの入ったソロモ抒情をそそる。哀愁のあるメロディとモダンでクリエイティヴな部分のコントラストが新鮮で素敵。
オリジナル曲、Pieranunziはもちろん彼の敬愛するピアニストに捧げた曲。頭の中に、輝きながら流れる大河が浮かんでしまいました。
Vuelvo al Surは、今回わたくし的お楽しみ曲の一つです。。いいよねぇ。。♪
ピアソラ作のこの哀愁の塊のような曲。。ブラジルの好きな人だと、カエターノが感情小刻みに震えまくるあの歌を想い出すのではないかと。。
寄せてはひく波のように切なくこみ上げる切ない気持ちを映画のワンシーンをで観るようなエモーショナルな演奏。好き☆わたくし的白眉。
Alone Togetherもめちゃくちゃかっこいい事になっている。グルービィなピアノもいいのですが、ベースの饒舌で速弾きソロがとっても素敵。音も男らしい太くくっきりした音で力強い弾き方。
Le Chant des Partisansは、鍵盤の上を縦横無尽に走るミラバッシ。降り注ぐような絢爛豪華な音のシャワー。
高速フルスロットルのJust One of Those Thingsは、これまたかっこよくベースがテーマメロディをとってます。熱く密度が高いのですが、洗練されてお洒落仕上がり。ドラムもとっても面白い。

まずい。。まだ、半分じゃん。(^_^);;;

後半、一曲目はオリジナルでZoom。4ビートでチームワークがっちりと。
コルトレーンのImpressions。ラテンアレンジでしかもまさに大波小波大揺れに揺れに揺れたわたくしの心模様。
ダイナミックとはこんな演奏でございます。って見本です。
勢いもそのままに駆け抜けていくSouvenirs Souvenirs。
思索的、、見えない何かを模索するように空間を漂うHere's The Intro。ピアノソロで、タイトルどおり次の曲Here's to youへの導入曲。深い悲しみ満ちた音から次第に温度が上がっていく。。悲しみを秘めて奏でられるのはHere's to you。
終演はこれも映画音楽Convite para Vida。
最後まで哀愁と情熱を交差させて身をよじるような激情的な世界を繰り広げています。

静かな春の海のような世界も好きだけど、時には運命に翻弄されるような情熱的な世界も好き☆

1.Dear Old Stockholm
2.Pieranunzi
3.Vuelvo al Sur
4.Alone Together
5.Le Chant des Partisans
6.Just One of Those Things
7.Zoom
8.Impressions
9.Souvenirs Souvenirs
10.Here's The Intro
11.Here's to you
12.Convite para Vida

Giovanni Mirabassi (p)
Gianluca Renzi (b)
Leon Parker (ds)

人は外見では判断できない、って言いますが、、
普段のお付き合いは、外見的な判断で充分なのが真実でしょう。。(爆)
むしろ、心の中にまで覗かれちゃったら、ちょっと、、ねぇ。。
あらぁ。。って、想いながらも、、日々の暮らしを全うしましょうネ。(きっぱり)

明日から三連休の人も多いのでしょうか?
我が家は違うけどね。でも、お休みが明けるとジャズストまで、10日くらいになります。
トップ頁に、、ジャズストロゴ&八木ブラザーズのライブ告知を貼り付けました。
クリックするとそれぞれ、HPに飛びます。行けるといいなぁ。。
何方さまも、、なにとぞ、、宜しく♪

では、退散♪






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最終更新日  2009年01月09日 18時34分49秒
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